人喰い儀式
残虐描写アリです。苦手な方は読むのを御遠慮ください。
静かな山奥にある古びた屋敷。その屋敷には、双子の姉妹、アーラとユーウが住んでいた。二人は美しく、といっても、純朴そうというよりは不思議な魅力を感じる妖艶な容姿をしていた、二人は幼い頃から特別な魔力を持っていた。その力は人々に恐れられ、昔、その地区を統治していた村の村長の命令によって勇者が雇われ、封印術を得意とする勇者の封印によって、屋敷に閉じ込められるようになった。
妹のユーウは自身の運命を受け入れていたが、姉のアーラは自身を封印した村長と勇者を恨んでいた。
ある晩、二人は奇妙な夢を見た。夢の中で、彼女らは人ならざる人外の存在に出会った。姿形は人間に似ているが人間ではないと本能が告げてくるような風貌をしていた。その存在は、二人に「真の力を解放するためには、禁断の儀式を行わなければならない」と告げた。
翌朝、アーラとユーウは夢の内容を話し合い、儀式を試みることにした。「倉庫を整理しましょう」そう言って二人で古びた薄暗い倉庫を探し回った。儀式の準備を進める中で、アーラは古い書物を見つけた。その書物には、恐ろしい儀式の詳細が記されていた。
「これは一種のカニバリズムだ。」「だが、私がより多くの魔力を手にすることが可能だ」
アーラはそっと書物を読み漁った。
夜が更けると、二人は儀式を始めた。暗い部屋の中、蝋燭の灯りが揺れる中で、彼らは互いに向き合った。アーラがユーウに向かって一歩踏み出すと、ユーウの目が赤く光り始めた。ユーウは身体が金縛りのように動かなくなってゆくのを感じた。血の気がサーッと引いてゆき、徐々に、徐々に、氷のように冷たくなってゆく。
「お姉ちゃん、これが本当に必要なの?」ユーウは震える声で尋ねた。
「そうだよ、ユーウ。これで私たちは真の力を手に入れるんだ。」アーラは冷静に答えた。
儀式が進むにつれ、二人の体は徐々に変化していった。彼らの肌は青白くなり、目は鋭く光り始めた。最後の段階に入ると、アーラはユーウに向かって手を伸ばし、彼女の首に噛みついた。
ユーウは苦痛に顔を歪めながらも、姉の行動を受け入れた。彼女の血がアーラの口に流れ込むと、アーラの体はさらに変異していった、まるで死を感じさせる伝染病が広がってゆくように、身体中の皮膚は変色してゆく、髪の毛は艶が抜け死人のように変化してゆく「なるほど、これが力と引き換えに禁忌を犯した報いなのか」
アーラの肉体は完全な人外の姿へと変わっていった。
「もう元には戻れない、私は人間の次元から堕落した。」
儀式が終わると、アーラはユーウの体を抱きしめた。ユーウの体は冷たくなり、動かなくなっていた。しかし、アーラの中には新たな力が宿っていた。
「ユーウ、ありがとう。君の犠牲で私たちは永遠に生き続けることができる。」アーラは瞳からツーッと涙を流しながら呟いた。しかし、その涙は人間の涙ではなく鮮血のように赤かった。
その後、アーラは屋敷を出て、夜の闇に消えていった。
「ああ、不快感と高揚感の混ざったような複雑な気分だ。復讐しよう」
かつてアーラと呼ばれた人外の怪物はそう言うと髪を振り乱しながら夜の闇をヌルリ、ヌルリ、と不気味に動き始めた。
人ではない彼女の背後には、喰われた形跡のある人の姿をしたユーウの亡骸が静かに横たわっていた…。
風呂入る時に目を瞑って気配を感じて見てください。人ではないなにかが潜んでいるかも知れません。




