部屋の形をした箱
上も下も左も右もどこを見たって壁、
角にはタンスがあって、その中には鏡がある。
映ったのは自分の顔、バタンと閉める。
今日も制服、明日も制服、きっと来年も制服をきているだろう。
正面を向く。小さなへこみがあって、そこには扉があった。
だけど、外に出ても箱は箱のままだった。
決まった道を通って、いつもいる箱より大きい箱に入る。
靴をかえて、大きい箱の小部屋に入る。
陽が沈むころ、朝と同じ道を通ってなじみ深い箱に戻る。
着こんだ制服を脱ぎ捨てる。それでも、体は重いままだった。
ベッドに体を預ける。見上げたのは、箱の天井。
いつになったらここから出られるのだろうか?
それとも、出たとしてもさらに大きい箱に入るだけだろうか?
窓の外の空を見つめる。
ずっと、近くで見えるはずの空はなぜそんなにも手が届かないのかな
憧れは憧れのままに腐って崩れ落ちていく。
いつだって自由は傍にあるように思える。
だけど、手にしたことは一度もない。
手にしたとてきっとそういいものでもないだろう。
幼心はとっくに亡くなった。
それでも、憧れはそこにあった。
箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱箱、箱、箱、箱、箱、箱、箱、
いつになったら空は見えるのかな。。。