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ようこそオタクの世界へ プロローグ

まだ全然書きかけなので気長に待っていただけると幸いです。

ー 私立王卓学園ー


ここに在校している生徒は他の学生とは何も変わらないただある一点を除いて.......


「なにかに対して熱中出来ることは必ず満足する人生を送るのに大切な事です。ーー」

4月のまだ桜が散り始めた頃に上里一誠【高校二年生】は都内にある王卓学園の始業式で校長の話を聞いていた。そこそこ長い話しも終わりぞろぞろと生徒達はクラス替えで一喜一憂し新しい教室に入っていく。


「名古屋から引っ越してきました上里一誠です。よろしくお願いします。」


なんの変わり映えもしない新しいクラスで行われる自己紹介を済ませると席に座った。それから何分たったかは分からないが一通り自己紹介が終わり、先生からの伝達事項などが伝えられあっという間にその日の行事は終わった。

「上里君って名古屋に住んでたんだ。名古屋ってあんまりイメージが浮かばないけどどんな所なの?」と兵藤翔が尋ねた。ちなみに兵藤翔とは、転校初日知り合いもいない俺に気軽に話しかけてくれたとても感じの良い好青年で更にイケメンなやつで【いわゆる陽キャ】で俺の初めての友達【俺はそう思ってる】だ。

「兵藤君の言う通りで特に何も無いよ.......」

「そっか.......ところで部活とかって何か入る?もし良かったら僕が入ってる部活に見学においでよ。」

「兵藤君って運動できそうな感じだけど何に入っててるの?」

「僕はテニス部なんだ。昔テレビでテニ○の王○様見ててそれでカッコイイなと思って始めたらハマってーー」【この時兵藤がさりげなくアニメの話をした事がこの後の上里の学園生活を変えるというのは少しあとの話しである。】

「そうなんだ。とりあえず今日行ってみるよ。」

そんな感じで午後からテニス部の見学をしに行くことを決めた。


「「スパァァン」」「「スパァァン」」


見学に来ると兵藤からテニス部のキャプテンに話しをしていたらしく俺がテニスコートに着くとキャプテンが「とりあえず見てくれた方が早いから」と言って副キャプテンぽい人を呼び、試合を始めた。

未経験者の俺でも分かるくらいすごい試合だった。

キャプテンから

「入る?」と満面の笑みでいわれ俺は「はい!」と答えそうになるくらい圧巻だったがまだ一つの部活しか見ていないのに気づきぐっと堪えて「考えときます」と言ってその場唯一の友達兵藤に挨拶しその日は帰宅した。【この時上里は気づいていないがテニス部の服装はいわゆるテニスウェアではボカロやアニメキャラ等がプリントされたTシャツであった。】


翌日、見慣れた【まだ二回目だが】学校、そして教室に向かい見慣れた友人【しつこいようだがまだ会って2日目】に挨拶を済まして始業の鐘を聞いた。

王卓学園は都内でも有数の進学校であり始業式の翌日から授業が7時限まである。


そこそこわかりやすい数学 英語 物理 現国 の授業を受け昼食の時間となった。

「今日はどこかの部活でも見学するの?」

「まだ決めてないけど、とりあえず今日は回れるだけ回りたいかな」

「じゃあさ、今日部活休みだから一緒に回ってあげるよ」

「本当にいいの?じゃあお言葉に甘えさせてもらうよ」

「じゃあ放課後に行こうね」

と部活見学をしたい俺にとって頼もしい助っ人【兵藤】が出来た。


ーー放課後ーー


「お待たせ。じゃあ上里君そろそろ行こうか。」

「よし行こう!とりあえず運動部まわりたいんだけどいいかな?」

「分かった。ちなみにどんなスポーツに興味ある?」

「これといって特別興味あるスポーツはないんだけどチームスポーツと見てみたいかな?」

「じゃあサッカーと野球行こうか」

ーーーーーーーーーー

「なんかチームスポーツは俺に向いてない気がする」

「そうか、じゃあどうする?」

「文化部も見て見たいかな?ところでここって文化部何があるの?」

「例えば漫画研究部とかボカロ研究部、ミリタリー研究部、ゲーム研究部、ラノベ研究部.......etc。があるよ。」

「意外に沢山あるんだね」

「どの部活も兼部OKだからもし興味あるなら入ってみたらいいと思うよ。」

「ありがとう教えてくれて。ところで兵藤君も兼部してるの?」

「僕は漫画研究部とアニメ研究部を兼部してるよ。」

「漫画とか好きなんだね。でも俺そういうことには興味ないかなー。」

 「そうなんだ、まあでも興味がまた出てきたら見学にでも来てみてね。とりあえず……どうしようか。文化部は〇〇研究部以外ないから……」

 「じゃあ、いらないかな。」

「そっか」

 「今日はもう帰ろうかな。また明日ね。それじゃ。」

そう言って上里は案内してくれた兵藤に感謝しながら学校を後にした。

ーーーーーーーーーーーー

 「君と僕は同じ感じがしたんだけどな、、、」

その声は誰の耳にも入らなかった。

ーーーーーーーーーーーー

 「一誠学校はどう?部活とかは決まった?」

 夕食の時にそんな話をしてくるのは俺の母親だ。

 「友達が一人で来たんだけどその子と同じテニス部にはいりたいかなって思ってる。」

 「王卓は部活が強いって有名だから頑張れるといいね。」

 「もちろん。」

 この会話に父親が入ってくることはなかった。父親は単身赴任で兵庫県にいて今は会社の家族社宅に一人息子と母親の二人で暮らしている。よってこの会話に父親が入ってくることはなかった。

ーーーーーーーーー

 食事も終わり自室のベットで寝ころんでいた一誠は

 「王卓って部活強いから」

 という言葉を思い返していた。

 「そういえばこの高校に入ったのもそこそこの学力で転入できるところを探していたらたまたまここの高校になっただけでまったく学校のこと知らなかったんだよな。少し調べてみようかな。」

 そう決めて一誠はスマホで王卓について少し調べ始めた。










 この時初めて王卓学園の校風もとい方針を知る事になる。


「「本校ではあらゆる分野のオタクを育てもっとオタク文化を広めていけるような学校にしていく」」

 とWEBページには書かれていた。

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