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魔獣討伐

 フェレスは腰の短剣を抜き構え、グラーティアはその隣に立ち遠方を眺めている。視線の先で蠢く者たちがいた。その姿を先に確認したのはフェレスだった。


「赤帽子だよ。」


 赤帽子。老人の様な風貌に牙の様な長い歯、骨ばった手に鋭い爪を持ち、人の子ども程度の背丈をしている。被った帽子は獲物の血で赤く染めあげられ、獲物を襲ってはその血で染め直すという習性を持つ。

 迫りくる赤帽子たちは、それぞれ手に斧や短剣といった武器を持っている。


「大百足を追ってここに来たのね。本来自分たちの領域から出てこないのだけど、住んでいた場所でも襲われたのかしら。」


 グラーティアは周囲を見てため息をつく。


「このままじゃ間違いなく村が襲われるわね。あの数に襲われたら全滅よ。」

「村に入られる前に倒さないと。」

「ええ、援護するからフェレスちゃんは存分に走り回りなさい。村のことは私に任せて。」

「うん、わかった!」


 返事をしたフェレスは姿勢を低くし全速力で赤帽子たちへと向かう。その姿を見送り不敵な笑みを浮かべたグラーティアが呟く。


「ふふ、夜の女王の力を見せてあげるわ。」


 背から羽根を生やし飛び立つ。赤帽子たちに接近しつつ周囲に魔力を集めるグラーティアは、赤帽子と自分たちを囲むように霧を発生させる。突然現れた霧に驚いた赤帽子たちは足を止めた。そこへ駆け込んだフェレスが最前線にいた赤帽子の首を短剣で刎ね、そのまま次の赤帽子へと向かっていく。

 赤帽子たちの中、リーダー格と思われる一際赤い帽子を被った個体は仲間を殺す猫人を見て叫ぶ。


「グギャアアアア!」


 その叫びを聞き、他の赤帽子たちはフェレスを狙い始めた。次々と襲いかかってくる赤帽子を避け、隙を見せたものから首を刎ねていく。


「グギャ、ギャギャギャ」


 リーダー格の赤帽子が近くの赤帽子へと何かを命令する。命令された赤帽子は頷くと周囲を囲む霧へと向かって走っていった。しかし、霧へと入ったがすぐに入った場所から出てくる。理解できない出来事に命令された赤帽子は、再び霧へと向かうが結果は同じだった。


「ギャ?グギャギャ?」


 グラーティアは赤帽子たちの前へと降り立つ。赤帽子たちの動揺した声を聞き、ゆっくりと歩きながら赤帽子へと言い放った。


「《霧幻牢獄》よ。私を殺さない限りこの霧の中からは出られないわ。」


 その言葉を聞き、赤帽子たちはグラーティアへと狙いを定める。だが、その間にも一匹、また一匹とフェレスに斬られていた。大百足を追うことも出来ず、目前にあった村を襲うことも出来ない。そんな苛立ちは敵対する二人に向けられる。


「やっぱり人の言葉はわかるようね。同士討ちはフェレスちゃんの邪魔になりそうだし、それなら…」


 向かってくる赤帽子を気にも留めず、グラーティアが羽根と両手を広げると赤帽子たちが突然動かなくなる。その表情は引き攣り、帽子の色とは対照的に青褪めていた。座り込むものや泡を吹いて倒れるものなど様々だった。グラーティアは自身が得意とする精神魔法の一つ《恐怖浸食》を使っていた。それは対象となる者たちへ強制的に恐怖を植え付ける魔法だった。

 恐怖に駆られる赤帽子たちの中、ただ一匹だけ魔法の影響を受けなかったものがいる。リーダー格の赤帽子だ。周りの赤帽子たちがおかしくなる中、その状況を理解できず戸惑っていた。

 フェレスは魔法の影響を受けていないその赤帽子へと走り、すれ違いざまに短剣で斬りつける。しかし、赤帽子は手に持つ斧でその短剣を受け流していた。


「こいつがリーダー格で間違いなさそう。」

「フェレスちゃん、気を付けて。他の赤帽子よりは手強いわよ。」


 グラーティアの警告を聞き、気を引き締め直すフェレス。対するリーダー格の赤帽子は斧を構えフェレスを見据えていた。

 左右に素早く動きながら距離を詰めるフェレスを赤帽子は手斧で迎え撃つ。振り下ろした斧が忌々しい猫人を捉え、頭へと振り下ろされた。頭を割られ血を流し目の前に倒れているフェレスを見ながら、また新鮮な血で帽子を染め上げることができると歓喜する。だが、赤帽子はもう一人いることを思い出す。猫人の頭から血と脳漿に塗れた手斧を引き抜くと、自分たちを足止めしている羽根を生やした女へと走り、その首へと手斧を振り抜いた。首の前面が切り裂かれ、勢いよく血が噴き出る。その返り血を浴び、赤帽子は口元を歪め笑っていた。

 赤帽子がいい気分に浸っていると、突如右腕に耐えがたい激痛が走りそちらを見る。視線の先には切り落とされた自分の腕が手斧を握ったまま転がっていた。赤帽子は混乱する。確かに二人は殺したはずだった。だからこそ、誰が腕を切り落としたのかわからず困惑していた。ふと自分が殺したはずの猫人を見ると、頭を割られ倒れたその姿はどこにもなかった。そして、再び前を向くと首を切り裂いたはずの女は、少し離れたところに何事もなかったかのように立ち自分を冷たい眼差しで見ていた。


「最後にいい夢は見れたかしら?」


 赤帽子はグラーティアの魔法により、知らず知らずのうちに夢を見せられていたのだ。赤帽子自身が望む夢、目の前の二人を殺しその血を浴びるという夢を。状況が理解できず唖然とする赤帽子へとフェレスが背後から迫る。

 首を刎ねられた赤帽子が最後に見たのは、斬られた首から血を吹き出す自分の体と、その背後に立つ殺したと思っていた猫人の姿だった。


「さて、これで残りは《恐怖浸食》の影響下にあるやつらね。」

「流石にこの量をいちいち止め刺すのは面倒だよ?」


 二人の目の前には数十匹の赤帽子たち。全員がグラーティアの魔法の影響下にあった。


「大丈夫よ。《恐怖浸食》にはいくつかの段階があるの。」


 そう言って、グラーティアが手を叩くと恐怖にとらわれていた赤帽子たちは、自分が持つ武器を自分の首へと突き立てた。


「恐怖に打ち勝てなければ最終的に自害する。これはそういう魔法よ。折角手加減してあげたのに耐えたのはリーダー格だけだったわね。」

「レグスさんも異常に強いと思ったけど、グラーティアさんも相当強いね。」

「当然よ。これでも次期魔王候補だったのよ?」


 笑いながら答えるグラーティア。《霧幻牢獄》を解き、村長の家へと向かう。

 突如として現れた霧が消え村長の目の前に現れたのは、無数に横たわる赤帽子たちの死体と二人の旅人だった。たった二人で戦いに向かった時は、あまりの数の差に負けるのではないかと不安を覚えていたが、目の前の光景を見て自分たちが助かったという実感を味わっていた。同時に、途轍もない相手に討伐依頼をしてしまったのではないかと不安も抱いた。


「ありがとうございます。どうお礼をしたらいいのやら…」

「気にしなくていいわ。それに大百足はまだじゃないかしら?」

「それなら、大百足の討伐を手伝いにいかなくてもよろしいのですか?」


 家を潰された家族の父親らしき人物が礼を伝えたが、その後の質問に対して二人は顔を合わせ苦笑いを浮かべる。


「大百足と戦ってる二人は、私たちよりはるかに強いわよ。」


 その言葉を聞き村人たちは戦慄した。力の強さに疎い村人でさえ、目の前の二人ですら人族の小さな村程度は容易に壊滅させられる程であると認識できていた。しかし、それ以上の実力者が今、大百足の討伐へ向かってくれている事実に安堵もしていた。

 赤帽子たちとの戦いが終わりかけていたころ、村の北、鬱蒼とした森の中ではレグスたちは大百足と戦っていた。暴れまわる大百足が通った場所は木々がなぎ倒され道ができている。木々の間を縫うように走り回り二人は回避に専念していた。現在は、ウィルが大百足に狙われている。


「早い早い!流石にここもこいつの方が得意な場所じゃねぇのか?」

「そうだろうな。木が障害物になり、洞窟よりはマシなだけだ。」

「で、なんでこいつを俺に押し付けてるんだ?」

「休憩だ。」

「ふざけんな!」


 レグスの言葉を聞き、ウィルは実際に殴るように腕を振るう。その行動に合わせるように、自分に向かってくる大百足の頭を【空間支配】を使い殴り飛ばした。固定した空間を大百足の頭へと叩きつけたのだ。レグスは飛び上がり殴り飛ばされた大百足の頭を素早く生成した魔力剣で叩き落とした。


「やはり切れないな。硬すぎる。」

「どうにかできないのか?」

「《魔力球》ではこの巨体に対してあまり効果的ではないだろうな。魔力を集める時間もだが、殺しきるまでに時間がかかり過ぎる。下手をすれば逃げられてしまう。」


 自分を狙い始めた大百足の攻撃を避けながらレグスは答えた。攻撃を避けつつ、今まで生成したことのない一つの魔力武器を生成する。先程、ウィルへと大百足をけしかけた時に考えていた代物だ。その形は刀、レムレスが使っているのを見て、そして自分が刺されたことでその構造を理解できたため、生成することができるのではないかと考えていた。生成された魔力刀の形はレムレスが使っていた物、そのままだった。

 魔力剣を消し、両手で魔力刀を握り斬りかかる。魔力刀は大百足の胴を切断するには至らなかったが、外骨格を切り裂くことができた。


「切れ味はいいな。片手で使うにはもう少し大きさを考えなければいけなそうだが。」


 その隙を突き、ウィルが大百足の足を数十本【空間切断】で切り落とす。一部足を失い地面で腹を擦る大百足だったが、すぐに切り落とした足は生え再生した。


「流石に足は切っても意味ないな。ただデカいだけの百足だけど厄介すぎるぞ。」

「生命力が高いのは知っていただろ?それだけ再生能力も高いということだ。」

「どうする?本来の百足を大きくしただけだとしても、頭落としたところでしばらくは暴れるぞ?しかもこの大きさだ。動かなくなるまで、どの程度の時間かかるか見当もつかんぞ。」


 魔力刀で外骨格は切れるが、体が大きいため致命傷になるほどの傷は負わせられない。迂闊に頭を落とせば胴体が死ぬまで暴れ続け自分たちも巻き込まれる可能性がある。大百足の噛みつきを躱しつつ、レグスは対策を練っていた。


「ウィル、【空間切断】でこいつをバラバラにできないのか?」

「ダメだ。直線的に一ヶ所しか【空間切断】はできん。」

「使えないな…」

「うるせぇ!仕方ねぇだろ、操られててギフトの鍛錬なんてできなかったんだし。」

「足は切り落とせたってことは頭くらいなら【空間切断】で落とせるな?」

「ああ、頭だけなら多分大丈夫だ。」

「なら、こいつの動きさえ止められればいいわけか…」


 話している間も、魔力刀で大百足に斬りつけていた。大百足は痛みによりさらに激しく暴れ始める。

(今の俺は何本作れる?試してみるか…)

 戦いの最中、レグスは手に魔力でできた投げナイフを生成する。一本、二本と増やしていき七本目が形を成す寸前で霧散する。魔力刀を含め、魔力武器は七つ生成できた。

(最大四つだったが、今は七つまで増えたか。これも魔王の魔力の影響か?まあ、これなら動きを封じるくらいはできそうだな。しかし、我ながらこの本数制限は何なんだろうな。同時に二つ出せればほぼ問題は無いのだが…)

 大百足から距離を取り、レグスはウィルへと叫ぶ。


「ウィル!合図をしたら大百足の頭を切り落とせ!その間、大百足の相手も任せる。」

「あ、ああ、わかった。」


 ウィルが再び【空間支配】を使い大百足の頭を上から叩きつける。大百足は再びウィルへと向かっていった。

 レグスは周囲のまだ無事な木へと飛び、さらに高く跳躍する。上昇しつつ、魔力刀を消し二つの魔力武器を両手に作り出す。基本の形は槍、大きさは自分の背の三倍だ。刃の部分は刀の切れ味を採用し刺さった後、抜け難いよう返しをつける。そして、石突の部分にも返しをつける。刺さったものを柄の部分にとどめるような形だ。

 生成したそれらを大百足へと投擲する。槍は胴を貫き地面へと突き刺さると、穂が地中へと深く伸び開く。開いた穂が大きな返しとなり地面から槍が抜けるのを防いでいた。その後も同様の槍を生成しては投げ、七本の槍によって大百足は地面へと縫い付けられた。槍を引き抜こうともがく大百足だったが、その隙を見逃さずレグスは叫ぶ。


「ウィル!切り落とせ!」

「任せろ!」


 【空間切断】によって大百足の頭は切り落される。頭がなくなり大暴れする胴体だったが、七本の魔力槍が辛うじて地面へ固定していた。一本、また一本と地面から槍が抜けるが三本を残し、大百足はついに動かなくなった。その様子を少し離れた所から見ていたレグスたちは、動かなくなった大百足を見て一息つく。ウィルは座り込み、レグスはウィルの側へと歩み寄る。


「やっと動かなくなったか。全部抜けるんじゃないかと冷や冷やしたぜ。」

「抜けたらここから離脱するだけだったがな。まあ、これで依頼達成というわけだ。森もこの程度の被害で済んでよかった。」


 周りを見渡すと、たくさんの木が大百足によりへし折られているがレグスの予想以上に破壊されてはいなかった。


「こんなのが村の近くに住んでちゃ、家から出てこれないのもわからんでもないわ。」

「ここまでの大きさは珍しい。随分餌が豊富にあったのだろう。」


 ふと思い出したようにレグスは大百足の頭へと向かう。大百足の頭は未だ、顎を小さく動かしていた。だが、すでに動きは弱弱しく、動かなくなるのも時間の問題だった。


「さて、ついでだ。こいつの顎を貰っていこう。」

「顎を?」

「ああ、大百足の顎は高値で売れる。村の復興には多少役に立つだろう。」

「なるほどな。」

「外骨格もいい値で売れるが…」


 大百足の死体を眺めつつ続ける。


「持って帰るのは無理だ。」

「だな…」


 レグスは全ての魔力槍を消し、右手に魔力刀を生成する。練習がてら魔力刀を使い、大百足の顎を根元から切り取った。左右の顎を取り終わり一息つく。


「ウィル、【空間収納】にこれを入れられるか?」

「入るけどよ…」


 切り取られた並べられた大きな顎を指差しながらウィルは続けた。


「食料と同じところにコレ入れたいか?」

「それは嫌だな。」

「だろ?」

「仕方がない。担いで持って行くか。片方はお前が持てよ。」

「やっぱそうなるか。はぁ…」


 ため息をつくウィルと共に大百足の顎を担ぎ村へと歩く。道中レグスは、このまま運べば大百足を討伐したことも一目で証明でき都合が良いのではないかと歩きながら考えていた。二人は暇つぶしにと話を始めた。


「ウィルの元居た世界にも魔獣がいたのか?」

「いいや、神話や伝承といった類で姿が語り継がれてるだけで、実際にそんな生物がいた証拠はなかったな。時々これは何とかの木乃伊だっていった話はあったりしたけど、どれも確証があるものじゃなかったな。未確認生物とか浪漫だったなぁ。」

「そうか。だが…」


 そこでレグスはふと疑問に思う。


「何故、ウィルの知ってる神話や伝承と同じ姿の魔獣がこの世界にいるんだろうな?」

「それこそわからんわ。」


 その後も他愛のない会話を続けつつ、二人は村が見える付近まで到着した。大百足を連れ森へ向かったのは夜だったが、すでに朝日が昇り始めていた。


「大百足を追ってきていたやつはフェレスとグラーティアがちゃんと退治したらしいな。」

「なんか来てたのか?」

「ああ、小型の反応があった。数は多そうだったがそんな強くないようだったから任せたんだ。」

「まあ、あの二人がそうそうやられるわけないか。」


 旅路の中で、フェレスの短剣術がかなりの腕前であることはウィルも知っていた。さらに、時間のあるときにレグスが訓練していたこともあり、実力は上がっている。ギフト無しでは負けるのではないかと思うほどだ。

 村へと到着すると、フェレスとグラーティア、そして村人たちが迎えてくれた。担いだ大百足の顎を見て驚いている村人たちを無視し、村長に説明する。


「村長、大百足は討伐した。ついでだ、これでも売れば多少生活も楽になるだろう。」


 大百足の顎を地面へと置く。ウィルもその横に顎を置いた。


「ふぅ、重かったぜ。」

「よ、よろしいのですか?討伐されたのはお二方なのに…」

「構わない、旅の邪魔だ。そうだな、宿代だとでも思ってくれ。」

「ありがとうございます。」


 その後、置かれた顎は村長の指示で村人たちが荷車を用意し別の場所へと運んでいった。それを眺めていると、フェレスが近付いてきた。


「流石レグスさん。今後のことまで考えてたなんてね。」

「フェレスも村をしっかり守ったんだな。よくやった。」


 レグスはフェレスの頭を撫でる。そこへグラーティアも現れた。


「そうよ、フェレスちゃんが赤帽子のリーダー格を倒したんだから。」

「ほう、赤帽子の集団だったのか。そのリーダー格を、やるじゃないか。」

「グラーティアさんの援護があったから楽だったよ。」

「こっちは大変だったんだけどなぁ。レグスが休憩とかいって俺に大百足押し付けるしよ。」


 ウィルがため息をつきながらぼやいている。


「ウィルも随分余裕があったからな。大丈夫だと思ったから任せたんだ。」

「嘘だ、面倒だっただけだろ!」


 仲間たちと笑い合いながらもレグスは考える。

(あれほど成長した大百足が人の村まで下りてくるとは、山の方はどうなっているんだ?餌となる獣や魔獣は多いはずだが…)


「もしかしたら、山越えのときに何かありそうだな…」

「心配事かしら?」


 思わず声に出てしまった考えに、グラーティアが問いかけた。


「大百足が下りてくるということは山に餌が無いのだろう?食い尽くしただけなら山越えが楽になるからいい。だがもしも、あの大百足がより強い魔獣に棲み処を追いやられたとしたら…」

「厄介な魔獣を相手にする必要が出るってことね。まあ、今考えても仕方がないわ。警戒だけはしておきましょ。」

「そうだな。」


 村長が歩いてくるのを見て、レグスたちもそちらへと向かった。


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