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ショートショート

ショートショートII「箱」

作者: 有沢翔治

 豪華な箱、貧相な箱、欠けた箱……、色んな箱が並んでいますが、中身は開けてみるまで分かりません。開けてみても、中は真っ暗で手探りで調べなければいけないのです。しかも二重底。いや三重底かもしれませんし、もしかしたら内側の側面が剥がれ、そこから何かが見つかるかもしれません。

 ああ! 一度に箱の中身をひっくり返すことができたら! しかし、それはできない相談。箱の中身は絶えず動き回っているのです。しかも箱の中身はたいへん傷つきやすく、たとえば指の爪で引っ掻いただけでも使い物にならなくなってしまいます。ぞんざいに扱うともう二度と戻りません。

 しかも僕たちは箱の外見で、中身を調べるしかありません。豪華な箱に黒い炭が入っていることもあれば、貧相な箱にダイアモンドが入っていることもあります。

 そのような箱を、僕たちは扱っているのです。

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