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新しい友人

ユコは玉座から降りて俺に「こっちに来い」と言って歩き出した。ユコのお付きの人はユコに「あの男は?」と尋ねていた。そりゃ、自分の主人がどこの男かもわからない奴を急に連れてきたんだからな・・・。ユコはお付きの男の「ま、気にするな」と一言言った。


「響、ちんたら歩くな」


「はいはい」


ガチャ。ユコの開けた扉の先は書庫だった。


「入れ」


「失礼します」


今まで俺が見たこともないような量の本が壁一面にあった。


「さぁ、説明しよう。お前がなぜ私に連れられてこの世界に来たのか。

っと、その前にこいつの紹介をしておこう。

カイ。こっちへ来い」



「はい」


「カイ・ルヴォン

私の付き人だ」


ユコが俺に紹介したのは カイ・ルヴォン ユコのお付きの人だった。カイは白うさ耳だった。髪の色は銀髪だった。俺は、『ああ、こいつモテるんだろうな・・・』と若干非リアの考えが脳内をよぎった。


「ユコ様この男性の紹介をわたくしにもしていただけませんか?」


「ああ、そうだな。その前に紅茶でもメイドに準備してもらおう。」


チリリン

ユコは小さなベルみたいなのを鳴らすと後ろに控えていたメイドさん達は「どのお茶にしましょう!」と待ってました!と言わんばかりにユコを囲んだ。


「なんでもいい。お前たちで決めておいで。」



「「「「はい!」」」」


パタパタパタ


「はぁ、行ったか?」


「はい」


「じゃあ、響。自己紹介しろ。」


「はぁ!?俺が?」


「ああ。自分のことだ。ちゃんとやれ」


「はいはい。えーと、初めまして馬場響です。ユコに俺のもといた世界で拾われました。」


「初めまして。私はユコ様の専属執事のカイ・ルヴォンです。以後お見知りおきを。響様。」


「あっ、どーも」


ユコの執事・・・カイ・ルヴォンは俺に握手を求めてきた。俺は「よろしく。響でいい」と言うと「では、私もカイでいいです。響」「ああ、こちらこそ。カイ」


ユコは仕事があると席をはずし「あとはゆっくりしておけ。カイ・・・もてなせよ?」 「はい。かしこまりました」 「うむ」


カイは俺に紅茶を淹れてくれた。カイのいれた紅茶は旨かった。そして俺たちはユコの話に花を咲かせた。久しぶりにたくさん笑って仲のいい友達ができた気分だ。

ユコの話は共感できるところがたくさんあったらしく「また、ここにいらして下さいね。」とまで言ってもらった。


俺とカイの間に友情が芽生えた瞬間だった。

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