ぶつかったのは・・・異世界の女の子
これは、誰も分からない世界滅亡までのカウントダウン。ある人は俺に言った。
「君は世界のことをどう思う?」
小さかった僕にはまだスケールの大きい話過ぎて「分らない」と答えていた。でも、それから時が過ぎた今ある人が言ったことがわかるかもしれない。
世界なんて消えてしまえばいい。
これが今の俺の答えだ。この事を思うまでに理由がある。1つ目は、親が消えた。それもめちゃめちゃな借金を残して。2つ目は、恋人・・・彼女に振られた。・・・・・・・・・・・・・・・たったこんなことで世界が消えろ。とか思ってんのかよ。って思う人も居ると思う。でも、今の俺の正直な気持ちだから仕方がない。
はあ。これから行くとこがナイ。飯も食べ忘れた。はあー。
ドンッ
ん?何かぶつかった。なんだろう。下を見ると小さな女の子が居た。俺はしゃがんでソッコー「ごめんね」と謝った。でも、ぶつかった場所は公園だ。それも・・・真夜中の僕以外誰も居ないような・・・・。
「ねぇ」
女の子は小さな声で言った。「あなたは世界のことをどう思いますか?」と。それは、俺が小さい頃聞かれた質問と全く同じだった。「どうして?」と俺は聞いた。そしたら、「いいから答えて」とズボンの裾を引っ張られた。
俺は質問に答えるのが嫌になって女の子に「キミは?」と言った。そうすると女の子は「あなたが好きなら好き。嫌いなら嫌い。」と言われた。(゜-゜)困る。俺は腹を括って言った。
「嫌いだ」
言うと女の子は笑顔で
「合格♡」
と言った。
俺は何が合格なのかがわからず「何が?」と聞いた。女の子は「私についてきて。」と言い俺の手を引いた。
女の子はかなり走ったあと止まった。そして、「名前は?」と小さく聞いた。俺は心の中で「それは俺の質問だろ」と思いながら
「俺の名前は馬場響。君は?」
「私は・・・・ユコ」
「ユコ?」
「うん」
ユコという少女は俺のことを見ながら「響行こう」と言った。久々に名前を呼ばれた。俺は名前を呼ばれたことが嬉しかった。だから、俺も「ユコ」と名前を呼んだ。