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セレニアの物語  作者: さなか
第2章 オルミスの三人

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トメイ家の精霊(第2章3年〜後)

 雨上がりの空に、澄み渡る歌声。オルミスに今日も幸せな朝が訪れたことを知らせ、人々に笑顔をもたらした。


 第三王女エッカーナの部屋には毎夜のように婚約者のヘイス・カフェトーが訪れているらしい。

 北の町の脅威を知らせ、オルミスのために戦い、東の拠点に逃げたファルトーソーの残党を倒した英雄だ。オルミスが百年以上抱えていた不安の種は、彼の献身によって取り除かれた。

 敵であるはずのヘイスがオルミスに尽くしたのは、エッカーナ王女への愛という噂――二人の馴れ初めは刺激的で、城下町の女性の羨望の的となっていた。

 

「シルキディア様とルアン様にはもう御子様がいらっしゃるのに、エッカーナ様はまだなのかしら。三年も前からヘイス様とご婚約されているのに」


「でも、仲睦まじいという話でしょう。お若いから、楽しまれているのかしらね」


 東の港町から出る、新しい島への船。移住を考えている人も多い。新しい時代のはじまりを感じ、人々は喜びに溢れていた。


 

▪︎



 トメイ家は毎朝、城からヘイスが戻って来るのを待っていた。

 ワイロフと妻のベルタは、家族にヘイスを任せキルディス元女王の世話係に戻った。ヘイスはろくに食事を摂らない癖があるので、よく食べさせるように言いつけた。

 

 家長モーリスは、父ワイロフが預かってきたカフェトー家の子どもの境遇を可哀想に思った。オルミスのために故郷を裏切り、その故郷の家族も失った。もし、彼にまだ導きが訪れていなかったなら、娘と結婚させても良かった。

 

 その妻エレーンは、灰色の瞳をした若者が可愛くて仕方なかった。息子がいないので、夫や父親の昔の服をかき集めてきて、服を仕立て直した。

 

 イベリッテとロリーの双子の姉妹は、祖父が書いている日誌の場所を知っていた。祖父の日誌は、オルミス一面白い読み物だ。その日誌に登場する北の狼は、二人のいいおもちゃだった。

 

 他には、老齢のリブラントとイリーナ。それから幼い子どもたち。リブラントとイリーナはメルキド王をあやしていた昔を懐かしみ、子どもたちは練習とばかりに、こぞってヘイスの世話を焼いている。

 

 朝食、着替え、仕事の準備。「やりたいやつがやればいい」というヘイスの性格に、トメイ家はぴったりだった。


 


「もうすぐ、正式にご結婚なさったら、ヘイス様はこの屋敷を出て行かれてしまうのですね」


 今日着るべき服を差し出して、レーヌが寂しそうに言う。


「大丈夫よ、レーヌ。あなたもあと数年すれば、城で働けるようになるのだから。ヘイス様にもエッカーナ様にもお会いできるのよ。まあ、お二人の御子様のお世話は絶対に私がしますけど」


 と、城仕事が休みのロリーがヘイスの持ち物を整えつつ、声高に言った。


「私も御子様のお世話がしたいです、ヘイス様。ロリーよりもよく働きます」


「レーヌ。物事には順番というものがあるのよ。ルキアス様のお世話をイベリッテがするのは、仕方のないことなの。だから、次は私」


 黙ってされるがままのヘイスの横で、二人が口々に言った。


「……いないものを取り合うな。そんな仕事は存在してない」


 呆れたふうに、ヘイスが言った。

 しかし、ロリーの方が大きくため息をついた。


「何を仰っているんですか。王女様がご結婚なされたら、そのときから準備ははじまるのですよ。ヘイス様?」


「ご結婚もご婚約も同じですよ、ヘイス様? 精霊の導きがあったのなら、そうなるのです」


 と、レーヌがヘイスの言おうとしたことを先回りして言う。この三年でトメイ家の人々は、ヘイスの性格をヘイスよりも理解していた。

 しかし、レーヌはまだ城の事情には明るくない。


「それにしても、なぜお二人の正式なご結婚が決まらないのでしょうか?」


 正式に結婚する――最近、どこへ行ってもよく話題になることではあるが、実質何も決まっていない。理由は二つある。

 一つは、ヘイスの屋敷がないこと。第一王女シルキディアとルアン・ルードミリスが王位を継ぐので、本来なら王妹ケワイスのように名家の者と結婚してそちらで暮らしたり、家名を変えることもあったりと、結婚相手の家で暮らすものらしいのだが、ヘイスにはまだ家がない。ドラギエルのように屋敷を持つべきだろうが、オーネットによって保留されている。

 もう一つは、第二王女ヴァヘライザが病んでいること。王位を継ぐシルキディアはともかく、エッカーナとヘイスの結婚はヴァヘライザの心労を悪化させるのではないかと言われている。詳しい事情をヘイスは知らないが、なんとなく察しはついていた。


「ヘイス様もエッカーナ様も、今がお幸せで忘れていらっしゃるんじゃないですか?」


「忘れてはいない。オーネットに考えがあるんだと思う。もう行くぞ」


「行ってらっしゃいませ」


 見送りを受けて歩き出す。背後に二人の話し声が聞こえてくる。


「このヘイス様が、エッカーナ様の前ではどのように愛を囁くのでしょう」


「私もまだ見たことがないのよね……」


 お節介というものは二種類あるのだと、ヘイスは気づいた。色々と世話を焼かれるのは、利用できるお節介。噂や口出しをされるのは、面倒なだけのお節介だ。



 ヘイスは兵舎に向かった。調達していた、北に送る物資が揃ったというので確認に行く。

 アルソリオと北の町をオルミス国として統合する――それはアルソリオの人々と、北の町に残されたファルトーソー派ではない人々の意思で決まった。城下町と同じ水準の暮らしをさせるために、職人や物資を送るのだ。


「ヘイス!」


 声をかけてきたのはドラギエルだった。北の砦から戻ってきたらしい。

 戦いが終わり、戦士として働いた者たちは兵士という仕事に就いた。王家や名家を守る護衛兵。町や港を守る守備兵。捕縛したファルトーソーの労役場を見張る監視兵。

 それから、北の砦に駐在しオルミス化を進める駐在兵。残党や反抗する者が出れば、捕縛しなければならない。監視兵と駐在兵はいまだに危険な可能性がある仕事で、選ばれるのは実力のある者だ。


「ドラギエル。やっと交代か」


「十日の休みなんだ。戻った日に会えて良かった、うちに来て昼の食事をしない? ナバルの料理はおいしいから。あ……王族になる人を家に誘うなんて、まずいかな」


「かまわないだろ、たぶん。アルスター、どうだ?」


「大丈夫ですよ。ドラギエル・ドーデミリオンであれば尚更です」


 アルスター・サキタリは二十五歳。オーネットの甥で、ヘイスの補佐役だ。宰相の家系であるサキタリ家の人間がいいと言うのなら、何も問題はない。


「アルスターさんも来ますか?」


「そうですね。ナバルさんの料理は食べたいですが、今日はドラギエルさんが戻られたばかりですし、遠慮させていただきます。また誘っていただけますか?」


「はい、もちろん」


 仕事を終えアルスターと別れる。


「アルスターさんって、オーネット船長よりも誠実だよね……。あ、また船長って言っちゃった」


 と、アルスターの背中を見送った。

 ドラギエルが買い物をしたいと言うので、市場へ向かった。ナバルへの土産らしい。


「ナバルはいつも町にいるのに、土産なんか必要があるのか」


「ナバルは自分のものをなかなか持たないから。帰ってきたときにあげると、贅沢だって怒られない。ヘイスも……と思ったけど、さすがに王女様にあげるものなんてないよね」


「俺も?」


「あの、喜ぶから。ワリーデやマルーセルだって、喜ぶよ。でも、ごめん。王女様は違うかも」


「ナバルには何をやる?」


「布にしようかな。頭に巻くやつ、模様をつけて売ってるところがあるんだ」


 ドラギエルに付き合い、布屋に寄った。歩いているのがヘイスとわかった町の人間が、にこにこと声をかけてきた。


「エッカーナ様はお元気ですか?」

「おはようございます、ヘイス様!」

 

 若い少女たちがきゃあきゃあと話し合い、ヘイスに言った。


「ヘイス様! あの、私どうしても知りたくて……見張り台ではエッカーナ王女と、どんなお話をされたんですか?」



 

 城の周囲には土地がないので、町はずれになってしまったドーデミリオン家の屋敷。しかしドラギエルの仕事場である兵舎にも近く、いい場所だ。

 丘にあるロット農場の畑がよく見える。誰かが畑仕事をしている。

 この間、後継だと言うレシオン・ロットが城に挨拶に来た。当主のミレアの頼みがあるので、カラットのことは話さなかった。話せないので、ヘイスが話しかける理由もなかった。


 そんな話を色々とした後で、ヘイスは少し不機嫌に言った。

 

「……なぜ、エッカーナ号の見張り台にいたことまで町の人間が知ってるんだ」

 

「いいじゃない、みんな二人が好きなんだよ」


 ドラギエルは、み(・)ん(・)な(・)と同じ温かい眼差しで微笑む。他の人々のように好奇心に満ちた目ではないので、怒る気にはならない。

 あいつだったら、俺を怒らせただろうな――と、無意識に農場を見やる。

 ナバルは上機嫌に、鼻歌混じりで料理をテーブルに運んできた。ドラギエルが渡した青い布を腰に巻いている。頭に巻くには長すぎたようだ。

 

「あの船のことが、あんたとエッカーナ様の恋だの愛だの、それだけの話になっていくのは複雑だけどな」


 と、ナバルはため息混じりに言った。


「……なぜお前らの話はそうならないんだ」


「別に面白くないからだろ。普通なんだよ。あたしなんてのは、ガキの頃から思い描いた王女様じゃねぇからな」


 ナバルが意地悪な笑みを浮かべて言ったので、ヘイスの目つきが悪くなる。


「そんな話を誰にもした覚えはない」


「睨むなよ。あたしだって、みんなが話してるから知ってるだけだぜ」


 ヘイスとナバルが話していると、いつもドラギエルはハラハラしてしまう。そんなことないと二人は言うけれど、いつ喧嘩になってもおかしくないように聞こえるからだ。

 それでつい、教えてしまった。


「あー……トメイ家の人が、話してるみたいだよ」


「あっ、ドラギエル、言わない方が良かったのに。こいつが止めたら城下町の娯楽が減るんだぞ」


「……ごめん」


 ドラギエルは大きな体をしょんぼりと縮こめた。



 

 午後。ヘイスはオーネットに呼ばれていたので、城に戻った。

 アルスターは先に来ていて、オーネットから割り振られた書類仕事をしていた。

 

「どうだい、最近は」


 用件の前にオーネットが世間話をしたので、トメイ家について文句を言った。

 なぜ城下町の人間がエッカーナと見張り台にいたことを知っているのか。そもそも誰がそれを見ていたのか聞くと、


「ああ。それならワイロフだ」


 と、オーネットはあっさり答えた。


「……なら、何もかもワイロフのせいですね」


「まあまあ、最近の話はやりすぎだと言っておくから。でもそのおかげで私も君を信じたし、王も王妃も君の申し出をすぐに受け入れたんだよ。彼は“トメイ家の精霊”と呼ばれているからね」


「はあ?」


 ヘイスにしては珍しい反応を見て、オーネットは笑う。


「若い頃のワイロフは、顔立ちが幼くて……前に、そっくりだと言ったろう? 彼は目の形が丸いがね」


「嘘をつかないでください。両肩にも頭がついているんですよ?」


 アルスターが口を挟んだ。ヘイスが怒っているので、わざとおどけている。


「今のワイロフから想像できないのも無理はない。精霊という呼び名は外見の話じゃなくて、彼は導きの力を持っているんだ」


「……」


「メルキド王とベニヤ王妃も彼の世話になったのだからね。ワイロフが言うなら間違いない。問題は、きっと彼の手帳を盗み読んだ誰かが、話を城下町にばら撒いていることだ。ワイロフは、導かれるべき二人のためにならないことはしないからね」


 ヘイスの脳裏の、思い当たる顔が二つ、三つ――いや、いくつも思い浮かんだ。


 

▪


 

 オーネットの用件は、船に乗ってあの島へ行って来いということだった。エッカーナが行きたければ連れて行く。行けなければ置いていく。

 あの島には巨大大陸への足がかりとして、兵舎や王族が滞在するための屋敷を建てる。


(やはり、そういうことだったか)


 カフェトー家としてもエッカーナ家としても屋敷を用意しなかったのは、メルキド王とオーネットに二人を海の向こうに行かせる考えがあったからだったのだ。


 噂の出所を確かめにトメイ家に戻ることも考えたが、エッカーナの部屋に行くことにした。


(喜ぶか、それとも……)


 話すかどうかは、様子を見て決めることにした。

 

 また混乱をぶり返すかもしれない。

 グィオ・ファルトーソーがエッカーナに与えた傷は深い。

 ヘイスの左肩が今でも時々痛むように、ふいに思い出されては、あの笑顔と強い眼差しを奪う。

 ファルトーソーを自身の手で終わらせてなお、奪われたものを取り返せない悔しさは燻り続けている。


 廊下の向こうに、背の高い赤毛が見えた。イベリッテと二人でこちらへ歩いてくる。

 弱々しく、泣く声が聞こえた。

 エッカーナの腕に、シルキディアの息子ルキアスが抱かれている。


「やっぱり、私の抱き方ではだめなんだ。しかも歩くなんて――イベリッテ、ほら、受け取ってくれ」


「何かしたいと仰ったのはエッカーナ様でしょう。赤子は泣くものです。さあさあ、もうすぐお部屋ですから」


 真剣な顔で、恐る恐る歩いている。ルキアスばかりを見ているので、ヘイスがいるのに気付いていない。


「だって、こんなにすぐ壊れそうな――何か不満があるんだ。赤子だって、願いは持っているだろう?」


 必死なエッカーナをよそにイベリッテが顔を上げ、突っ立っていたヘイスと目が合った。一瞬、目を丸くする。


「あら……ヘイス様」


「……なんだ」


 イベリッテは細い吊り目を閉じてにっこりと微笑む。シルキディアといることが多いせいか、いつも何か裏があるように見えてならない。


「あ、ヘイス……もう来ていたのか。わたくしも何か、仕事をしなければならないと思ってな。町へ出るのは……なんだか、精霊のいないわたくしに願ったりしている人々が、いるらしくて。おいそれと行けないので、城の中でできることを探しているところだ」


 エッカーナが恥ずかしそうに笑った。いつもの不敵な笑みとは違う柔らかい微笑みに、ヘイスは驚く。


「見てくれ。こわいけど、とても愛らしい」


 ルキアスを、ヘイスに向ける。


「抱いてみるか?」

 

 泣き声を上げて、小さすぎる手が、何度も何度も空を掴む。ルアンに似た銀色の髪に、シルキディアの紫の瞳。

 ルキアスのことはいつも見かけているのに、今日は何かが違って見える。国や誰かのではなく、自分にとってとても大切なもののように。

 そして、その向こうにいるエッカーナも。


「……おや……さすが、ルキアス様は、賢くていらっしゃいますわね。シルキディア様の御子様ですもの」


 ヘイスが動かないのを物言いたげに見ていたイベリッテが、突然、エッカーナの腕から大切にルキアスを受け取った。


「こちらのお二人は自分のご両親ではないと、言ってらっしゃるのですね、ええ、ええ」


「そうなのか?!」


 エッカーナが悲しそうな顔をした。


「ルキアス様も早く御兄弟……もちろん、従兄弟も必要ですわよね、新しい命は、オルミスの繁栄を支えるのですから」


 イベリッテが、ルキアスを連れて去って行く。

 ヘイスはイベリッテの背中を、薄く睨む。


「……従兄弟……」


 エッカーナは、声色のない言葉を呟いた。

 イベリッテの意図が正しく伝わらなかったらしい。


 

 夕食をとりながら、ドラギエルに会ったことや北の町の様子を話した。ドラギエルの家でナバルの料理を食べた話をすると、エッカーナは羨ましそうにしたり、怒ったりした。


 上着を椅子にかけ、ベッドに横になる。エッカーナは隣に座り、いつものように、ヘイスの髪を弄りながら歌を歌う。


「……」


 何か。

 ここに、もう一つ。まだ存在していない何かの気配。


 ――それがあった方がいい。


 抑えつけてきた感情が、膨らんでいく。


(もう、手に入れているのに)


 ヘイスを支配してきた願いが、みしりとひび割れる。


(まだ、足りない……)

 

「オーネットが……」


「うん?」


 エッカーナの腕を引き、抱き寄せる。


「ヘイス?」


 頬にかかったエッカーナの髪をどかし、首筋にそっと口付けた。


「ふふ。どうしたんだ」

 

 くすぐったそうに笑い、歌っている時に似た声を出す。

 腕の中でエッカーナが身を捩る。切長の目が、悪戯を咎めるようにヘイスを見上げる。


「あの島へ行って来いと言われた。巨大大陸(サルトカティス)を探す準備に……」


「ほ……本当か? いつ?」


「それは、俺たち……お前次第だと」


「わたくしの? わたくしは、今すぐにだって出発できる」


 一瞬の迷いもない答え。エッカーナなら、そう言うに決まっている。

 唇を重ねると、黄色い瞳が瞬いた。


「……ヘイス……?」


「……」


 抱きしめた腕に、エッカーナの鼓動が伝わってくる。速く、強く、ヘイスの心臓まで響く。


「ん……」

 

「あと……新しい場所で、子を産むのは大変だろう、と」


 細い肩が小さく震える。頬が赤く染まっていく。


「! そう……、だな……」


 それでも、気丈さを保とうとしている。愛おしさがこみあげ、衝動が体を奪いかける。意志を働かせ、ヘイスは上体を起こした。

 灰色の瞳が、エッカーナを見つめる。


「どうする。……俺は……俺たちの子が、見たい」


「!」


 エッカーナが息を呑み、一度ぎゅうっと目を瞑った。

 深い呼吸の後、ゆっくりと開かれた黄色い瞳が、ヘイスを見つめ返す。

 

 エッカーナは両手でヘイスの襟を掴み、引き寄せる。


「わたくしも、だ」

 

 

▪︎



 雨上がりの空は、静かなまま朝を迎えた。城の人々は時間を気にして、首を傾げる。

 

 オルミスに新たな喜びの報せが巡るのは、少し先になるだろう。





挿絵(By みてみん)


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