表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生したら大仏だった件  作者: 山田クロウ
7/22

転生したら大仏だった件Ⅶ ―仏導帝国と時の終焉

あらすじ

神を倒し、魔法を掌握し、カオスを浄化した“仏”は、

ついに全魔法を覚醒し、無限の力を得た――

だが、その“力の果て”で彼が見たものは、

世界の未来が消えていく光景だった。

「未来が……存在しない?」

未来を書き換え、時間そのものを食らう

《時喰らいの帝王》との決戦が始まる。

仏導界は安定し、仏の信仰により文明は繁栄していた。

その中心、蓮都ナモシティには仏を象る巨大神殿が建てられ、

民は祈りとともに暮らしていた。

しかし、ある日。

天に浮かぶ未来暦テンサ・クロノ・タブラが崩壊し、

「明日」という概念が世界から消える。

「このままでは“未来”が……永久に来ない!」

仏導議会の賢者たちが騒然とする中、仏が立ち上がる。

「……時間の終焉。

それは、因果を超える存在の仕業だ」

仏は完全覚醒し、新たなる戦いに座す。

異界の裂け目から出現した巨大な影。

それは未来そのものを貪る神格存在、

《時喰らいの帝王・クロノ=アスラ》だった。

クロノ「我は未来そのもの。

 生きる者全ての“これから”を、余が喰らう」

クロノの力によって、時間の流れは崩壊。

少年は老い、少女は生まれなかったことにされる。

祈りも、魔法も、未来に届かない。

ミア「仏様、あたしたち……未来を、失うの?」

仏は静かに目を閉じ、右手に印を結ぶ。

「未来が砕けたなら、

 私は、“未来を再創造”しよう」

仏は五智すべてを再構築し、ついに“完全覚醒”。

金色の輪を背に、彼は巨大な仏座へ座す。

身体は宇宙を貫き、目は過去・現在・未来すべてを見通す。

仏の新技一覧:

・《因果連続断》:相手の時間軸そのものを“ゼロ”に変える



・《未来創界陣》:あらゆる存在に“まだ起きていない運命”を強制付与



・《浄寂時輪法》:未来の災厄を祈りの力で書き換える



・《輪廻因果結晶体》:死者の過去・現在・未来を再構築して召喚



・《無為未来想現》:願った未来を強制現実化(神さえ操れぬ力)


時間を歪めた“未来の亡霊兵団”が襲来。

「まだ起きていない戦争」が現実に具現化され、

世界中に過去と未来の亡霊が現れる。

ロガン「くっそ、相手が未来の“勝った俺”ってどうすりゃいいんだ!」

エレネ「過去の自分と戦うなんて、地獄ね……」

混乱する賢者たち。

だが仏は静かに微笑み、一歩前に座る。

「過去も、未来も、

 すべて今という“悟り”に統合される」

仏、祈りの咆哮とともに《無限未来蓮界陣》を発動。

すべての時間が一瞬、座の中に吸い込まれる。

時界の奥深く、ついに仏はクロノ=アスラと相対する。

その姿は、無限に分岐する未来で敗北した“可能性の仏”たち。

クロノ「見よ、お前が敗れた無限の未来!

 これこそが、“お前の業”だ!」

仏「……それらすべてを、

 私は今、受け入れ、祈ろう」

仏、完全座禅《大蓮知根座》を発動。

無限の可能性が一つに統合される。

仏が唱えるは――

「ナムアミダブツ――因果転写・未来救済」

その瞬間、

“未来”そのものが“今ここに”書き換えられる。

クロノの存在は、

最初から存在しなかった未来の誤差」**として、静かに消滅した。

世界は再び“明日”を手に入れた。

人々は仏導帝国のもとで暮らし、

時間を信じて生きる日々を取り戻す。

仏は再び座し、

黄金の蓮の上で、

“今”という瞬間にだけ生きている。

「私はもう、未来に座る必要はない。

皆の祈りが、未来を創るのだから」

次回予告:

『転生したら大仏だった件Ⅷ ―天仏崩壊・創世の胎動―』

創られし“神仏”たちの反乱、そして――大仏自身の起源に迫る。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ