表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

Karmafloria(カルマフロリア)

作者:十六夜 優
最新エピソード掲載日:2026/02/11
祈りの名を、運命に

この世界には、魔法がある。
それは水を沸かすための小さな火であり、重い荷物を運ぶ風でもある。
誰もが生まれつき魔力を持ち、使いこなす力を授かる──はずだった。

少年の名は、シア。
銀の髪に、赤い瞳。
優しい顔立ちと、穏やかな声。
どこにでもいる、普通の少年。
ただひとつ、致命的な“異常”を除いては。

彼には──「戦う力」がなかった。

騎士を志し、強くなることを夢見た彼に与えられたのは、火を灯す、皿を洗う、風を通す。
そんな“生活魔法”だけだった。

「向いてないって、わかってる。でも、僕は……」

それでも、諦めきれず、彼は森へ向かった。
誰もいない、静かな場所で。
誰にも知られず、ただひたすらに剣を振るい、魔法を放ち、自らの限界を問い続けた。

そして、魔力が尽き、意識が遠のいたとき──

彼は、見たのだ。
夜の闇より黒く、ステンドグラスのように妖しく輝く蝶を。
それがふわりと彼の胸に降りたとき、彼の中に“何か”が流れ込んだ。

痛みはなかった。
夢のような心地。
まるで、母の腕の中にいるような、温かく、優しい……いや。

──何かがおかしい。

蝶は、何も語らない。
ただ静かに、シアの中で羽を閉じた。

そして物語は、静かに動き出す。

それは少年が「全ての属性を使える」存在に目覚める前。
それは少女が「乗っ取られようとしている」ことも知らない日々。
それは二人が出会い、戦い、そして選ばれるための──

始まりの祈り。


たったひとつの願いが、運命の扉を開けた。

そしてその代償に、世界は静かに、崩れはじめる。
第74話 痕跡
2025/12/27 08:58
第81話 選択
2026/01/22 22:54
第82話 生成
2026/01/30 12:02
第83話:管理と自由
2026/02/04 20:44
第84話「乖離」
2026/02/07 09:38
第85話 兆候
2026/02/07 17:22
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ