第四話神話
主人公視点が少し少ないと思います。
「そんな驚くことだったかい?
十数年ほどしかその体で生きていなかっただろう。」
とユーリはまるで僕の気持ちなど全く理解できないというふうに言ってきた。
「そんなものじゃないよ。
僕は生まれてからずっとあの体で生きてきたんだよ。
性別が変わらないのならまだしも、
性別が変わったらほとんど別の生き物じゃないか。」
と僕は驚きを全く隠しもせず声を張り上げていった。
すると、
「ちょっと無礼じゃないですかね。」
とリーズが入ってきた。
内心少し舌打ちしが、その後すぐに
「別にいいよ彼、、、じゃなかった彼女はちょっと君たち違うからね。」
とユーリが言った。
少し気持ちが軽くなったが、自分の性別が変わったことを再確認すると、
すぐに気持ちは重くなった。
「私たちと彼女は違うですって!?
初めて聞きましたよ。そんなこと。
どういうわけか説明してもらえないでしょうか?」
とリーズが驚愕に満ちた声で言った。
「別に君たちが私が言ったことで嫉妬するようなことが
なければ私は構わないよ。」
とユーリが言った。すると、
「もちろん。そんなことはしませんわ。」
とリーズ。
「別に気になりませんよ。」
とウェッサーウまるでどうでも良いと言わんばかりの反応だった。
続いて
「わしも気にしませんな。」
とマーティリアは視線を合わせ耳を傾けていた。
「俺らも気にしねーよな。」
とナハトが陽気に言うと、
「うん。」
と内気な感じにメターグが返したが、
側からみるとナハトがメターグをいじめているように見える。
が、その実二人は、とても仲良くしていた。
その証拠に二人とも笑って話していた。
「ふーん。まぁいつか説明しないといけないと思っていたんだけど」
と全員の返事を、、、
あれ?僕は?
まぁいいか。返事を聞いたユーリが話し始めた。
「リヴはみんなと違って特別ってさっき言ったけど、
それはリヴが僕に創造されていなくて、
私にここに召喚されたからなんだよ。
その勝手に呼び出した対価として彼女には特別なスキルを与えている。
みんな納得したかな?」
「納得とはいきませんが、私たちと違う理由はわかりましたわ。」
とリーズ
ウェッサーウは華麗にスルー
「そんなことがあったですね。納得ですわい。」
とマーティリアは笑っていた。
ナハトメターグコンビは2人ともふーんと聞き流していた。
わざわざ言う必要あったかな?と豊は思ったがスルーした。
「さっき言ったことがあったからこの後、
世界を作った後、私は離れるけどみんなのまとめ役はリヴにお願いしたい。
これは絶対だからね。リヴめんどくさーとか言わないでね。」
とめんどくさそうなことを命令されたからめんどくさーと言いたいところだったが、
釘を刺されてしまった。
「えーしょうがないか。」
とマイナスなトーンでリヴは言った。
「さて世界を創造しますか。」
と誰からの反対もなかったことを確認してユーリは一言、言い放った。
そう言うとみるみるうちに、世界に変化が生まれた。
あっという間に地面ができた。
草木は走るように伸び一瞬で全ての地面に散らばった。
空からは雨が降り出し、また別の場所では風が吹き荒れた。
地殻変動によって火山なども活発に動き出し、
土地に斜面ができ、平野もできた。
空にはなんとも言えない色が広がっていたが、
一気に明るい青色が世界を塗りつぶしていく、
それに対抗するように真っ暗な闇も世界を覆っていった。
最後に、世界に様々な生物が駆け巡るようになった。
リヴは目の前で起こったことにすっかり圧倒されていたが、
リヴが気を取り戻したことをユーリが確認すると、
「それじゃあ、私の世界を管理するために、
各々に私が世界を創造するのに使った能力を与えよう。」
とユーリが言った途端。
ピロン
《データを読み込みます。》
と電子音のような音が響いた。
すると、
《個体名リヴ
唯一神ユーリに召喚された唯一の者であり、
唯一神ユーリによって転生された者。
六始祖、管理者の1人。》
と頭の中に直接流れ込んできた。続けて、
《個体名リヴに唯一神ユーリによって[原子操作]が与えられました。》
とまた電子音が流れ込んできた。
「原子操作ってなんだよ。」
とチート能力であってほしいと願いながら、意味が全くわからない能力につっこんでいた。
「これで一旦世界の創造やら面倒くさいようなことは終わったから。
しばらくは私の世界の管理を頼むわ。」
とユーリが当然かのように言ってきたが、
いっていることの意味が全然理解できなかった。
はっ?一旦この世界から離れるってこと?
と誰も答えてくれないことがわかっている心の中で疑問に思ってしまったが、
「That‘s right。その通り。」
とユーリが言った。
そうだったこいつ僕の思考読んでくるんだった。
世界が創造されるところを目の当たりにしていて頭の中から抜けていた。
てか、なんで英語なんだよ。
と内心ツッコミを入れたのは僕だけの秘密だが、
多分ユーリにはバレている。
でも、気にしない。
「あっそうそう。さっき耳に響いた電子音には勝手に名前とかつけといてもいいからね。
あと忘れていたけど、称号もあげておくね。
そう言うことだから私の世界の管理をよろしく。」
と一言言って、消えてしまった。
ユーリが消えた途端に、
ピロン
《唯一神ユーリの手によって、個体名リヴに称号[六始祖]と[管理者]が与えられました。》
電子音が頭の中に響くと同時に周りが真っ白になって光った。
趣味の一環としてと国語力アップのために書き始めました。誤字脱字などは指摘していただければ修正します。また、日本語が間違っていたりする場合も指摘していただければ修正するつもりです。物語文を書くのはこれが初めてなのでどうかご容赦願いたいです。
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