第二話世界の始まり
第二話書き直しました。
「仕方ない。」
とユーリは渋々僕の交渉に同意してくれた。
「でどんな能力を僕に与えてくれるんですか?」
僕は自分が思っていた疑問をユーリに投げかけた。
「どんなって言われても、今から考えるから何もまだ考えていない。」
とそっけなくユーリは返してきたが、僕には聞き逃せない一文があった。
「えっ世界を作ろうとしているのにまだ何も計画を立てていないんですか?」
と僕が言うとユーリは不貞腐れながら答えた。
「急に世界を作れって言われたから特にまだ計画立てていないだけだよ。
あのクソ上司さえいなければ私はこんな無能のように無計画には行動しない。」
その上司とやらに不満をぶちまけるようにユーリは言った。
「一応君が住んでいた世界のライトノベルの中のような世界にしたいと思っている。」
とユーリは言ったこと対し、豊は異世界転移、転生系のテンプレを感じたが、
スルーすることにした。
「へーいいんじゃないですか?いわゆるスキルとか、魔法とか、魔族とかって言うものが存在する世界のことを言っているんですよね。」
適当に豊は相槌を打って返した。
「そうするつもりです。まぁ上司がテレパシーで著作権?って言うものがあるから、
設定に関しては取捨選択をして、オリジナル要素を入れるようにって言ってきたから、
多少アレンジしますが、あなたが想像したような世界になると思いますよ。」
とユーリが言ってきたが、著作権?についてしっかり考える神なんているんだろうか?
と豊は心底疑問に思ったが。
「上司さんはしっかりしていますね。」
とユーリに探りを入れるように質問をした。
「こう言うところだけはうるさいんです。そろそろ世界を創造するので、少し黙っていただけませんか?」
とユーリは心底鬱陶しそうに豊の質問に返してきた。
ユーリが今頑張って世界を想像しているが結局どんな能力をくれるか話していないなと思っていると
「そういえばあなたに能力を渡すと言っていたのに結局何もしていませんでしたね。
ある程度創る世界の方向性は決まったので、今からどんな能力を与えるか決めますよ。
と言ってもですね。私は今から創る世界でよっぽど大きな影響を与えないのであれば、
どんな能力でもいいので。あなたが好きな能力を与えましょう。
それにこう言うのはあなたの住んでいた世界のライトノベルによると
“定型文“と言うそうですね。」
とユーリが僕に言ってきた。
僕は本当にこんな都合のいい定型文があるんだと驚いたが、
これが異世界転生というものかと思うとなぜか深く納得してしまった。
豊は読書が好きな少年でもあった。
異世界転移、転生もののライトノベルを読んだ少年は誰しもこう思うだろう。
自分がもし、異世界転移、転生したら、もし好きな能力が手に入るとしたら欲しいだろうか。
豊ももちろん考えたことがある。
その結果一番欲しいのは時間を止める能力だ。
しかし、時間停止などと言うものを0コスト発動できるのはおかしい。
だから豊はある程度その能力に対して、制限をつけようと思った。
その結果、豊の中で完成したのが、貯蓄時間だ。
この能力は自分が世界の時間軸から外れた時間だけ時間を止められると言う能力だ。
簡単にいうと時間を貯金のように貯めていくイメージだ。
その旨をユーリに伝えると、
「いいんじゃないですか。やっぱ上司に似ていると言うのは本当みたいですね。」
と意味深な言葉を言ったが、それ以上ユーリは何も言わず、
僕が望んだ能力を僕にくれることになった。
「それでは世界を想像していきたいところなんですが、
君は吸血鬼に転生してもらいます。」
とユーリが意味不明な言葉を僕に向けて言ってきた。
「えっ!?なんで吸血鬼なんですか?」
とユーリの意味不明な発言に対し驚きのあまり声に出して質問してしまった。
「私には特に理由はありませんよ。
でも上司がそうしろと言うんですよ。
私には上司の発言に逆らう力など持ち合わせていませんので、
そればかりは仕方ないです。私だって生きたいので。ご理解していただけると幸いです。」
どうやら上司とやらが絡んでいるようだったが、
上司とやらの考えにはいささか納得しかねるが、
ユーリのまだ生きていたいという意見には納得した。
「それに、あなたが気にしているのは生活の不便性でしょうが、
そう言った問題は特にないと思いますよ。」
とユーリは僕を安心させてくれる一言を僕にはなった。
「なら、いいですけど。」
そうユーリに返事すると
「では世界創造を始めましょうか。
何かしらのアレンジを加えると言ったので何かしらこの世界だけの設定を考えますかね。
と言っても大体は決まっているので考えることは数えるぐらいしかないんですけどね。
最初に想像する種族はある程度決めているので、
その種族の始まり、つまり始祖たちに課す役割とその始祖たちの名前くらいは私が考えるべきですかね。
ちなみにあなたは吸血鬼の始祖になってもらいますよ。」
とユーリが言ったが、ユーリが始祖の言葉を発した段階である程度予想していたから、
それほど驚かなかった。
「まずは竜種。これはあなたの世界のライトノベルでは定番なんでしょう。
基本的に“種族の始まり“たちはあなたの世界のライトノベルの定番にしようかと思っているので。
ちなみに寿命とかも同じですよ。」
とアレンジを加えると言っておきながら結局種族はそのまま引用するようだ。
「第一私の世界なんて上司以外に人なんていないのになぜこんなことを考えなければいけないのか僕はわからないんですが。」
と竜種の始祖を創造する時に愚痴っていたが、僕はスルーした。
こんにちは
水素救有です。
今回も書き直しています。
音楽を聴きながら文章を考えているのですが、
どうしてもいつも口ずさんで歌ってしまうんですよね。
別にそのことに対して負の感情を持っているわけではないのですが、
一人でタイピングをしながら歌っているのは少し我ながら不気味に感じるんですよね。
こうなってしまうのなら音楽を流しながら文章を考えるべきではないんでしょうかね。
趣味の一環としてと国語力アップのために書き始めました。誤字脱字などは指摘していただければ修正します。また、日本語が間違っていたりする場合も指摘していただければ修正するつもりです。物語文を書くのはこれが初めてなのでどうかご容赦願いたいです。
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