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ユメウツツー夢と現実の狭間のデスゲーム  作者: クソラノベ量産機
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一章 推理編2

 高梨の死因を特定した俺達だったが未だに謎な倉庫の家事の原因を明らかにするべく議論を重ねる事にした。


八雲久治「そういえば、あの倉庫のバケツに少し油が残ってたよ」


楠木凛奈「バケツに油? 確かに燃えそうな物だけど」


色彩光「しかし火元が無いのだ」


汐留環「それなら、あの箱の上に有った石は? 火打ち石かも!」


色彩光「あれは火打ち石じゃないのだ、もし火打ち石であれば犯人もろとも焼け死んでいるのだ。 それに石が小さすぎるのだよ」


白井黎斗「確かにそれは、そうだよな」


高峰写六「おい、お前ら何か重要な事を忘れてないか?」


青梗菜「そうアル! 犯人が誰なのか捜すネ!!」


高峰写六「違う! 倉庫が施錠されているにも関わらず火事になっていた事をだ!!」


白井黎斗「そうだな、火事になる前から引き戸は閉まっていたから……」

(待てよ、じゃあ犯人は高梨の死体を発見させない為に引き戸を施錠したのか!?)


黒墨柊生「引き戸は最初は閉まっていたなら窓から脱出すれば良いんじゃないかな?」


笹原紗々羅「それは紗々羅、試してみましたけど無理でしたのですよ」


太巻亮太「ボキも無理っす、このワガママボデーを持て余してるっすから」


白井黎斗 (ワガママボデー……)


菓子折瑞葉「なら倉庫内から火を付けて脱出すれば良いんじゃねえか?」


八雲久治「それは無理だと思うよ、火元が分からないしあの場所冷えるからマッチに火を付けたところで直ぐに消えると思うよ」


菓子折瑞葉「つまりは火元も無いのに犯人はどうやって倉庫を火事にしたのか考えねえといけねえのか」


五条一生「白井どないした、難しい顔して?」


白井黎斗「いや、ちょっと気になる物が倉庫に有ったのがね」


高峰写六「気になる物か、念の為話してくれるか白井」


白井黎斗「ああ、俺が気になってるのは倉庫内に有った試験管と懐中電灯だよ」


御定真弓「試験管と懐中電灯? それが犯人が倉庫を火事にした事と何か関係があるの?」


白井黎斗「何か閃きそうなんだ、ただ犯人が倉庫に火を付ける事の出来た物がまだ足りない気がする」


青梗菜「納得いかないネ!!」


白井黎斗「え!?」


青梗菜「犯人が火を付けた方法に何で試験管と懐中電灯が必要になるアル!」


白井黎斗「話を聴いてくれ必要なのはこれだけじゃないんだ!」


青梗菜「それも犯人がカムフラージュノ為に用意した罠に違いないネ!」


黒墨柊生「確かにシャオパオの言う様にカムフラージュの可能性はあるね」


キャロット金剛「そこまで言うならシャオパオちゃんは、犯人がどうやって火を付けたのか分かったのかしら?」


青梗菜「フッフッフ、勿論アル」


一同「おお!」


青梗菜「犯人は炎の錬金術師ネ!」


白井黎斗「は?」


青梗菜「この中に職業詐称している物が居るに違いないアル、つまり犯人は窓から指を擦り合わせ倉庫内に火を放ち火事にしたはずヨ!」


白井黎斗「そんな訳無いだろ! あのタブレットに書かれている事に嘘は無いんだったよなスレンダーマン?」


スレンダーマン「はい、嘘偽りはありませんよ炎の錬金術師も居なければタブレットに書かれている事も真実です」


汐留環「あっ!!」


高峰写六「どうかしたのか?」


汐留環「あの時、確か旧校舎の方で廊下を走る人影を見たよ!」


高峰写六「なんだと!? 何故それを早く言わない!!」


白井黎斗「人影が誰かは分からなかったよな?」


汐留環「うん、暗くて全然」


高峰写六「仕方ない、お前ら全員のアリバイの有無を確認する必要性が出てきたな。 オレは不参加だから当然無い」


菓子折瑞葉「アタシも部屋に籠もってたしアリバイなんかねえよ」


笹原紗々羅「紗々羅も一人だったのです」


青梗菜「ウチもネ……」


太巻亮太「ボキも不参加っす」


キャロット金剛「ワタスも不参加よ!」


八雲久治「自分達は参加者だけど、黒墨君、五条君、楠木さん、東栄さんは最初に肝試しに行った白井君と汐留さんを待ってたよ」


高峰写六「成程、八雲達と白井、汐留にはアリバイがあるな残るは色彩と御定か」


汐留環「待って、確か人影が廊下を過ぎた後は白井君と二階で御定さんと会ってるよ」


高峰写六「つまり、現状アリバイが無いのは不参加者のオレらか色彩くらいか」


色彩光「ま、待つのだ! 何故あたしが容疑者に含まれてるのだ!?」


高峰写六「当然だろう、一番怪しいのは貴様以外に誰が居る。 あの霧の発生する箱を作ったのは色彩、お前だったよな?」


色彩光「そるはそうなのだ、でもあたしは犯人じゃないのだ!」


八雲久治「待ってよ、色彩さんは犯人じゃないと思うよ、だって新しい方の校舎から出てきたし、当然御定さんは旧校舎から出て来たんだよ? もし人影が犯人で色彩さんなら音を立てて廊下を走るなんて事するかな?」


高峰写六「一理あるか……、なら一旦倉庫の火事とは別に人影が誰か議論するぞ!」


太巻亮太「ええ!? 手の込んだ自殺かもしれないのにっすか?」


白井黎斗「太巻?」


菓子折瑞葉「おいブタ、てめえ何か隠してやがんな?」


太巻亮太「ピギュ! べべべ別にボキは何も隠してなんか!」


白井黎斗 (この反応、明らかに何か隠してるな……そう言えば倉庫に集まった時に来た最後の一人は太巻だったような)


青梗菜「観念するネ、その狼狽え方は犯人そのものアル!」


太巻亮太「ボキは犯人じゃないっす! 信じて欲しいっす!!」


白井黎斗「なあ、太巻……蒟蒻美味かったか?」


太巻亮太「冷えていたけど中々美味かったす………あ…………」


菓子折瑞葉「やっぱりてめえが犯人かブタァ!!」


太巻亮太「ピギャア! 嵌められたっす!! でもボキは犯人じゃないっす信じてほしいっす!!」


東栄御笠「はぁ……馬鹿馬鹿しいわね」


汐留環「ねえ、それより何で人影が太巻君て分かったの?」


白井黎斗「それは旧校舎のトイレのドアに付着していた油だよ、またあの冷蔵庫で何か出して食べてたとしたら手に油が付いたまま触れたんじゃないかって思っただけだ」


菓子折瑞葉「ま、これで高梨を殺した犯人が分かったんだ。 とっととお縄につきやがれブタが!!」


白井黎斗「ま、待ってくれ菓子折! まだ太巻が犯人と決まった訳じゃない!!」


菓子折瑞葉「あ? なら誰が犯人だっつーんだ? 現に怪しいのは太巻以外いねーだろが!!」


白井黎斗 (だめだ、菓子折は完全に太巻が犯人と思ってる! 太巻の無実を証明しないと!!)

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