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ユメウツツー夢と現実の狭間のデスゲーム  作者: クソラノベ量産機
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一章 推理編1

 エレベーターで地下深くまで到達し扉が開くと照明が点くとそこには円を作る様に配置された被告席が並んでいた。


白井黎斗「何だこれは!?」


高峰写六「まるで裁判場だな」


スレンダーマン「何してるの皆席についてくーださーいよ」


 立ち止まっていても仕方ないので名前のふられた席に皆移動し終えるとスレンダーマンからルールを説明される。


スレンダーマン「皆揃ったね、じゃあこれから高梨蒼太くんを殺した犯人を議論して当てましょう! 因みに犯人は多数決で決めてもらいます、眼の前に紙とペンが有るでしょう? 名前を書いたら中央の穴に入れてね、なーに選挙みたいなもんだと思えばいいよ」


高峰写六「それで、犯人はどうなるんだ?」


スレンダーマン「決まってるでしょ、殺人を犯したんだから処刑だよ」


皆「処刑!?」


笹原紗々羅「あの、処刑とはどういう処刑なのです?」


スレンダーマン「察しの悪いおチビちゃんですね、当然死んでもらいますよ皆様の前でね♪」


笹原紗々羅「死刑!?」


五条一生「因みにやけどワイらが犯人と間違うて投票したもんの場合はどうなるんや?」


スレンダーマン「その場合は犯人は元の世界に返して、代わりにその人が死にますね。 因みに残された君達は殺し合いを続けてもらいますがね♪」


太巻亮太「いやすぎるっす! 今生きてる全員助かる方法は無いっすか!?」


スレンダーマン「なら今回は特別に私ことゲームマスターを当てる事が出来たなら皆様を返して更に願いを叶えてあげましょう」


御定真弓「つまりゲームマスターを見つけて当てさえすれば、これ以上誰も死ななくて済むのね?」


スレンダーマン「ええ、ですが間違っていた場合皆様を処刑させていただきますがね♪」


東栄御笠「何よそれ! 応えたくても応えられないじゃない!!」


青梗菜「そうアル! 絶対応えさせる気無いアル!!」


スレンダーマン「なんとでも言いなさいな、君達の中には粛清されて然るべき者達が紛れているのですからね!」


高峰写六「お前らその辺にしとけ、今は高梨を殺した犯人を探すぞ」


スレンダーマン「高峰くんは話が早くて助かるな〜、ほら皆様も議論しないとホラホラホラホラ♪」


菓子折瑞葉「チッ、面倒な事になったぜ」


 俺達はスレンダーマンに促されしぶしぶ高梨を殺した犯人探しをする事になった。


白井黎斗「まずは高梨の死因からハッキリさせようか」


汐留環「え、何言ってるの?」


楠木凛奈「死因なんて分かりきってるでしょ、あれは誰がどう見ても焼死じゃないの」


色彩光「絶対そうなのだ、厳重に施錠されて倉庫の中が燃えていたのだ。」


キャロット金剛「ワタスも見たわ、高梨ちゃんは縛られていたせいで あの炎の中で“藻掻き苦しんだ”はずよ!」


白井黎斗「それは違う!」


キャロット金剛「きゃあ! いきなり大声上げないで頂戴、ワタス泣いちゃうわよ?」


白井黎斗「ご、ごめん……けど藻掻き苦しんだ形跡は高梨の死体を調べた時には無かったんだ!」


八雲久治「そうなの?」


高峰写六「ああ、あれは焼死にしては不自然な部分があったからな。 白井覚えてるか俺が絞殺の可能性を示したとこを?」


白井黎斗「高梨の爪が剥がれていた事だな?」


黒墨柊生「爪が剥がれていたって? なら絞殺による窒息死の可能性が高いね、まあタブレットに書かれているけどね」


高峰写六「念の為だ、事件解決をスムーズに済ませる為のな」


楠木凛奈「けどさ、犯人は何で殺害方法を誤魔化したのよ?」


白井黎斗「おそらくだけど今朝の新聞を利用したんじゃないかな?」


高峰写六「そうか! カムフラージュだな?」


白井黎斗「あの新聞には様々な事件が掲載されていたけど、誰がどの事件に関わっているのかは書かれていなかった。 つまり、犯人は火事の事件を利用して高梨を殺したんだと思う」


五条一生「それは分かった、ほな犯人は何故に倉庫を施錠せなアカンかったんや?」


高峰写六「次はそれについて話し合うか」


 確かにそうだ、犯人は倉庫の引き戸を施錠していた。

既に死んでいる高梨を閉じ込める理由が分からない。


八雲久治「犯人は高梨君を倉庫に呼び出したんじゃないかな?」


色彩光「いや、高梨は呼び出された様子は無かったのだ」


御定真弓「じゃあ犯人の方が高梨を待ち伏せしてたんじゃない?」


白井黎斗「それに賛成だ。 9時以降の校舎は照明が点かないし待ち伏せするならうってつけの場所だ」


菓子折瑞葉「待てやコラッ!」


白井黎斗「な、何だよ?」


菓子折瑞葉「てめえらの言い分は分かった、だがよ高梨は懐中電灯を持ってたんだろうが! 幾ら倉庫で待ち伏せしようが灯りを向けられれば直ぐにバレんだろ!!」


白井黎斗「そうかもしれないけど、あの時の倉庫の状況は違ってたんだよ」


菓子折瑞葉「違ってただって? だからってよ、あの倉庫には“視界を遮る様なもんは何も無い”だろが!!」


白井黎斗「いや遮る物なら有ったはずだ!」


菓子折瑞葉「あ、何があんだよ?」


白井黎斗「ステンレスの箱だよ! 確か倉庫にあるのは部屋に充満する程の霧が発生するんだ」


菓子折瑞葉「霧が発生するって!?」


白井黎斗「霧が発生した倉庫なら懐中電灯を照らしても犯人が気配を殺してしゃがんで動かなかったら見つからないんじゃないか?」


菓子折瑞葉「成程な、まだ終わりじゃねーぞ。 霧が発生してたとしてだ、それじゃ待ち伏せしてた側も相手が見えねーだろ?」


白井黎斗「それは懐中電灯の灯りを目印にしたんじゃないか?」


菓子折瑞葉「懐中電灯の灯り? 筋は、通ってるな……だがよ、幾ら灯りを目印にしたとしてだ。 そう簡単に上手くいくか?」


高峰写六「それなら、あの布が原因だろう」


白井黎斗「そうか、オバケ衣装! それを頭から被った瞬間に高梨は犯人に首を締められて殺害されたんだ!」


スレンダーマン「ふわぁ〜、だからさっきから死因をタブレットに書いてるのに何無駄な事してんの? 全然推理進展しないから私退屈ですよ」


汐留環「それよりさ、死因は絞殺でもどうやって倉庫を燃やして施錠したんだろ?」


スレンダーマン「無視!?」


五条一生「せやな、絞殺でそれを分からんようするのに死体燃やしたんは分こうたで」


笹原紗々羅「でも、どうやって火を付けたのです?」


東栄御笠「じゃあ、今度はどうやって火を付けたのか話し合いましょう」


白井黎斗(どうやって火を付けたか……)

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