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ユメウツツー夢と現実の狭間のデスゲーム  作者: クソラノベ量産機
1/5

プロローグ

 俺の名前は白井しらい黎斗くろと、高校生で今はバイトをして小銭を稼いでいる。


「白井、お前も大変だな妹の病気治す為とは言え巨額の手術費用を貯めないといけねーんだから。」


「大切な家族なんだから当たり前だろ高梨。」


「それもそうか、ところでよ最近のニュース見たか?」


「ニュース?」


「ほら、今話題になってる“夢が現実になってる”つー話だよ。」


「あれね、何か胡散臭い情報を今のテレビってゴリ押してるから見てないんだ。 電気代もバカ高いしね。」


「そっか、もし夢が現実になるなら白井は何願う?」


「決まってるだろ、妹の病気を治したい。」


「だよな、お前ならそう言うと思ってたぜ。」


「高梨はどうなんだ?」


「俺か? やっぱクラスの女子全員と付き合ってハーレム三昧だな! 男の夢が叶うんだぜ、見てーなあ俺も!!」


「そ、そう……。」


 陽気な高梨は何時もながらにクラスの女子を見ながらニヤニヤして気持ち悪がられている。 けど何気ない日常が突然引っ繰り返るなんて、この時は思いもしなかった……


「ん、うーん………あれ? 寝てた?」


 ふと辺りを見渡すと知らない部屋のベッドの上で横になっていた、部屋は六畳一間の広さで窓が付いていない。


「何だよ此処、まさか知らない内に誘拐されたのか?」


 両手を見るが拘束された形跡は無く身体も縛られた様なおぼえも全く無い、不思議な事に突然別世界へと瞬間移動させられたのではないかと錯覚する程だ。


(ドアが二つ在る、先ずはこっちを調べるか。)


 一つのドアを開くと脱衣所と浴槽と洋式トイレがあり、西洋風の部屋になっていた。


「何なんだ、ここで過ごせって事なのか?」

(目的は分からないけど、あのドアは玄関だろうな。)


 恐る恐るドアに手を掛けようとするとドアが開き、俺の心音は最高潮に達し口の中の水分が一気に乾いていくのを感じる。


(しまった! 迂闊に行動したか!?)


 両手を顔の前に交差させ守りの体制を取っていると聞き覚えのある声が聴こえてきた。


「何やってんだ黎斗?」


「高梨?」


 腕の隙間から眼前に立っている人物を覗くと赤い短髪で友人の高梨たかなし蒼太そうただった。


「おう、何だか変な場所だよな何時の間にか俺寝ちまってたもんだからよ黎斗は何か知らないか?」


「いや、俺も同じ状況だから何が起きたのかさっぱりで。」


「やっぱそうか、でもよ面白くねえか? こんな経験滅多に出来ねえし探索しようぜ!」


「相変わらず前向きだな高梨は。」


「おうよ! 元気と勇気が俺の取り柄だからなははは!」


 部屋から出ると閉めたドアには自分の名前の書かれたプレートが嵌められており、周囲を見渡すと同じ様に誰かの名前が書かれている。


「部屋に名前が書かれているのか。」


「もしかしたら他にも誰か同じ状況の奴が居るかもだし捜してみようぜ!」


「そうだね。」


 今俺達は円柱型の二階におり、二階には似た様なドアが自分のも含め八つほど存在している。


「あら、まだ出て来ていない人が居たのね。」


「うおっ!? 御定じゃねーか、お前も此処に居るとはな!」


「高梨じゃない、懐かしいわね不良少年君。」


「知り合いか?」


「ああ、昔ちょっとな。」


「俺は白井黎斗、たぶん君と同じ状況下に居る。」


「先ずは自己紹介からよね、私は御定みさだめ真弓まゆみよろしくね白井君。」


「よろしく御定さん。」


 一階に降りると黒髪を項付近で結んだ女性がホールに立っており俺達に気付くと親指で目じりに伸びた髪を軽く横にずらすと妖艶に笑う。


「二人もこれからこの校舎から脱出する手掛かりを探すのよね?」


「校舎って?」


「あー悪い言い忘れてたわ、外に出てみれば解る。」


 高梨に言われるがまま外に出ると遠くには校門が見え先程の建造物から振り返ると中央に渡り廊下の在る左側には新しい校舎と右側には年期の入った古い校舎が立っていた。


「何だ、此処は学校なのか!?」


「そうみたいね、校門が在るけど見えない壁みたいなので乗り越えられない様になってるわ。」


「俺も確かめたから間違いないぜ。」


「そうなんだ。」


「なら調べられそうな場所に行かうか。」


 比較的新しい方の校舎へと入ると一階には図書室と左側には職員室があり、その更に左側には校長室が存在し奥の方にはトイレが在る。


「やあ、君達も攫われて来たのかい?」


 図書室から高身長の白衣を着た白髪の男性が出てくると優しい笑みを浮かべ話しかけてきた。


「えーと、貴方は?」


「あーごめん、初対面だから自己紹介が先だよね。 僕は黒墨くろずみ柊生しゅうせい、研修医をやってる言わば医者の卵さ。」


「俺は白井黎斗、よろしく。」


「え……。」


「どうした? 白井なんて何処にでもある名字だろ。」


「そうよね、驚く必要があるとは思えないわ。」


「あはは、ちょっと思い当たる事が合ってね。 なんでもないよ、なんでも。」


「柊生、何サボってるのだ! ここが何処なのか調べ終わったのだ?」


 自己紹介をしていると職員室から背丈の低い赤髪がパッツンな状態で両腕が袖口から指先の出ている女の子が出て来ると柊生を睨み付けていた。


「ごめんごめん、僕らの他にも誘拐された人がまだ居たみたいでね。」


「本当なのだ、そこの二人とは既に合ってるけどチミは誰なのだ?」


「俺は白井黎斗、君達と同じ様に此処が何処なのか調べてる最中だ。」


「ふーん、あたしは色彩しきさいひかるふふん天才科学者輝ちゃんなのだ! あたしの経歴、褒め称えるが良いぞ黎斗。」


「いや、悪いけど色彩の功績知らないから褒め称えられないかな。」


 えっへんと言わんばかりに腰に両手を当てながら背伸びし調子に乗って居るが、全く知らないので正直に話す。


「なぬー!? お前ノーベル科学賞を取ったあたしの事を知らないのだ!! なんたる事を!!」


「あー、黎斗はテレビ見ないから知らないと思うぞ。」


「うん、全く知らない。」


「テレビ見ないのね白井君、色彩さんは今やテレビじゃ時の人になってるわ。」


「なんでも、電気の流れを永続的にリサイクルして各家庭で使える“永久エネルギー炉”を完成させた高校生なんだ。」


「え、高校生だったのか?」


「むっ! 何なのだその反応は!? まさかチミ、あたしが中学生に見えたのだ!?」


「いや、小学生に見えた。」


「中学生より酷いのだ! これからが成長期の筈なのだ、絶対に身長を伸ばす発明品を造ってやるのだ!! 覚えておけなのだ特徴無し!」


(特徴無し!?)


「あーあ、そう言う事言ってやるなよ黎斗は自分に特徴無い事気にしてんだから。」


「言わなくて良いから。」


「ふふ、白井君なかなか可愛いところあるのね。」


「此処には目ぼしい情報も無さそうだし他探索するか。」


「そうだね。」


 黒墨と色彩をのこし新校舎と旧校舎に掛けられた渡り廊下に来ると挟む様にして倉庫が設置されており新校舎の方には三つほど蛇口の付いた足の汚れを落とす為にの受け皿になっているコンクリートが設置されており、その内の一つの蛇口には長いゴムホースが嵌められていた。


「ここは倉庫みたいだな、中はちと暗いな。 お化けでも出て来そうだぜ。」


「高梨、後ろに居るわよ。」


「あ? 何言ってんだお化けなんて居る訳……どわああああ!!」


「はぁ、騒がしいなあお化けが居ないなんて証明出来ない事を言う人ばかりで詰まんない。」


「脅かすなよ、全く幽霊みたいな奴だな!」


「ここ、冷気が集まって良さ気なんだけどな。」


「ところで貴方は?」


「ああ、自分かい? 自分は八雲やくも久治ひさはるだよ。 オカルト研究部の部長をしているよ。」


 倉庫の暗がりから姿を現した男性は片目を隠す程に髪が長く猫背で目の下に隈が有り気怠げにしている。


「よろしく。」


「別によろしくしなくて良いよ、気味悪がられるのは慣れてるし。」


「うーん、何かやりずれえな。」


「ところで、その手に持ってるのは何かしら?」


「これ? 蝋燭とマッチの箱だよ、他にもさっきそこの多目的室に有ったチョーク! 降霊術って知ってるかい、霊を呼び出して会話するんだ。」


「狐狗狸さんみたいな奴か?」


「そうだよ、でもやり方間違えたら祟られるから気を付けないといけないんだ! それから」


「分かった分かった! 話長くなりそうだから、また今度聴くから今は此処が何処なのか探索しようぜ。」


「あ、ごめん自分つい興奮しちゃって……。」


「じゃ、次は多目的室に移動すっか。 旧校舎に見えてるし。」


 多目的室には三人の男女が壁や黒板、椅子や机などを調べていた。


「およ、誰か来たみたいだね。」


「何やワイらと同じ状況のやっちゃまだ居たんか?」


 三人の内二人は俺達に気付き近付いて来たので自己紹介を済ませる。


「ワイの名は五条ごじょう一生いっせい、サーファーや海の事なら何でも聴いちょくれな!」


「私は楠木くすき凛奈りんな、植物学者よ。 はぁ、何処ぞの超探偵さんも自己紹介したら?」


「全く……手掛かりを探している最中だと言うのに。」


「なんや、その態度は礼儀っちゅうもんがあるやろ!」


「騒がしい奴だな、高峰たかみね写六しゃろくだ。」


「よろしく。」


「ふん、調査を再開するぞ。」


 高峰はそっぽを向き再び壁を調べ始め、何かしらの手掛かりを探している。


「ごめんなさいね、高峰君もこの状況を理解出来ないのが気に食わないをみたいで苛立ってるみたいなの。」


「そりゃそうだろ、俺にも理解出来ないからな。」


「私達も何か分かったら連絡するわ……」 


「ピギャアアアア!!」

「何してくれてんだブタァッ!!」

「お、落ち着きなさいな!!」


「事件か!? おい貴様ら二階へ向かうぞ!!」


 多目的室にて自己紹介を終えた後、二階から男女の叫び声が谺し高峰が足早に階段を駆けて行った。


「俺達も向かおう!」


「そうね。」


「なんやまたやってるのかいな、あの二人。」


「え?」


「仲が良いのか悪いのか、別に事件とか起こってないから急ぐ必要も無いわ。」


「そうなのか? 二人は様子見に行ってくれ、俺は此処で待っとくからよ。」


「分かった。」


 俺と御定は高梨と二人を残し急いで二階へ上り悲鳴の聴こえた部屋、調理実習室へと足を運んだ。 すると太った男が壁際に追い詰められており、口には食べ滓が見える。

 そして、料理人の様な恰好をした三つ編みにした黒髪の女性が麺棒を片手に鬼の形相で睨み付けており、それを羽交い締めにして止めるゴリマッチョといった感じのオネェ系の男性の姿があった。


「また、貴様らか! いい加減にしないか!!」


「何があったの!?」


「何があったってぇ? このブタが貴重な食料貪ってやがったんだよ!!」


「ピギュッ! だって、お腹空いてたんすよ〜!!」


「太巻ちゃんが冷蔵庫の食料つまみ食いしてたの、それで菓子折ちゃんがキレちゃってこうなってるわ!!」


「貴重な食料食われて冷静で居られる訳ねえだろダボが!!」


 暫くして暴れる菓子折と呼ばれた男勝りの性格の女子は落ち着くと息を整え自己紹介する。


「見苦しいとこ見せちまったな、アタシは菓子折かしおり瑞葉みずはパティシエをしている。」


「ワタスはキャロット金剛こんごうよ、ダンサーをしているわ♡ 困ってる事があるなら何時でも相談に乗ってあげるわね……二人っき・り・で♡」


 どうやら、キャロット金剛にロックオンされたようで背筋がゾクッとし後退ると太巻と呼ばれた男も名前を名乗る。


「ぼ、ボキは太巻ふとまき亮太りょうたす……美食家っす。」


「美食家なら出来上がった料理喰いやがれってんだブタ!!」


「ピギュー!」


「もう菓子折ちゃん、太巻ちゃんも悪気が有った訳じゃないんだから許してあげたら?」


「ちっ、次やったら飯抜きだかんなブタ…………返事はどうした!!」


「は、はいっす!!」


「馬鹿馬鹿しい事で時間を潰されたこっちの身にもなってほしいものだな。」


 俺は四人を残し御定と一緒に二階から見えていた校庭へと向かうとウサギ小屋に餌やりをしている女性とグラウンドにハンドカメラを向け覗き込む女性が居た。


「ウサギさんは可愛いのです、癒やされるのです。」


「やっぱり有り得ない構造してるのよねぇ、この学校。 ん、まだ人が居たのね。」


「俺は白井黎斗、よろしく。」


「私は御定真弓よ。」


「よろしくなのです。」


「紗々羅、自己紹介くらいしないと。」


「はぅあっ! そうなのです、紗々羅は笹原ささはら紗々ささらなのです! よろしくなのです!!」


 ハーフなのだろうか、低身長の白い長髪に蒼い瞳をした少女はウサギの頭を模したフードをを被り恥ずかしそうにしている。


「あたしは東栄とうえい御笠みかさよ、皆誘拐されたんじゃないかって思ってるみたいだけど縛られても無いし自由な感じ、何だか明晰夢を見てる様な感覚ね。」


「明晰夢?」


「うん、夢って分かっていながら自分の意志で行動出来る夢の事よ物に触れる感触も在るし、頬を抓ったら痛みも在るし。」


「そうなんだ。」


「あと行ってない場所は体育館かしらね。」


「体育館で最後かな、今行けそうな場所は。」


 御定と一緒に体育館へ入るとチャイナドレスを身に着け、茶髪の頭には二つの包子頭が着いた女性と黒髪ポニーテールで高身長な女性がゆっくりとした動きで太極拳をしていた。


「これ結構身体に来るね。」


「気の流れを良くするネ、落ち着くには太極拳が一番アル。」


「何してるのかしら?」


「さぁ……。」


「むむ、ウチら以外にもまだ人居たカ。」


「あ、ごめん気付かなくて!」


「いや、気にしなくて良いよ。」


「私はもう自己紹介は済んでるわ。」


「俺は白井黎斗、よろしく。」


「ウチは拳法家の青梗菜シャオパオネ、何時かは暗黒武術料理会を崩壊させてみせるアル!」


(暗黒武術料理会って料理漫画のあれか?)


「あはは、シャオパオさん現実とフィクションの区別があまりついてないみたいだから今はそっとしておきましょ。 アタシは汐留しおどめたまき、プロボウラーよ。」


 自己紹介を終えると学校のチャイムが鳴り響き渡るとスピーカーから何者かの声が鳴り響く。


『あー、あー、聴こえてるかな? 全員体育館へ集合! 今から皆に良いニュースを知らせるね♪』


 スピーカーの声はそう言うとブツンと切れ、次々と人が集まった。


「何なんだ今の声は?」


「さあ、嫌な予感がするのは確かよ。」


「お、黎斗と御定は来ていたみたいだな。」


『はいはいはいはい、お喋りはそこまで壇上にちゅ〜も〜く!!』


 声のする方へと全員が向くとそこにモニターが出現し、白い仮面に黒いスーツ姿の無気味な人物が映し出される。


「何なのだ、あの無気味な奴は?」


「どう見てもスレンダーマンだよ! 実在したんだ!!」


「何言ってるのだ! あいつがあたし達を此処に連れ去った犯人に決まってるのだ!!」


「スレンダーマン、海外の怪異か馬鹿馬鹿しい。 おい貴様、これ以上罪を重ねると取り返しの付かない事になるぞ丁重にお縄につけ!!」


『シャーーーー…………ラップ! 先ずは夢と現実の狭間の世界へようこそ! そしておめでとう、君達は願いを叶えるに相応しい人物と認定されました。』


「願い……?」


「おお! なあ黎斗これってもしかしたら最近ニュースで話題になってる何でも願いが叶うって奴じゃないか!?」


「私も耳にしてるわ、願いを叶えてもらった人は皆夢から覚めたら欲しかった物が手に入ったとか、不治の病が治ったとか色々ね。」


「不治の病が!?」

(なら、今も植物状態の黎菜の病気も治せる?)


 一様に周囲がざわめき顔を見合わせ、最近話題のニュース情報を思い返して顔が明るくなる。


『た・だ・し、願いを叶える代わりに皆さんにはコロシアイをしてもらいまーす♪』


「なっ! コロシアイ!?」


「急に何言い出すのです!?」


「幾ら何でも唐突過ぎアル!」


「チッ、やはりか……」


「やはり? 何や何か知っとるのかいな超探偵?」


「ああ、お前達は一部報道にしか目がいってない様だが願いが叶うのと同時に不審死が報道されてるからな。 奴は連続不審死事件の犯人に間違いないだろう。」


「いやああああ! 私達殺されるの、アレに!?」


『違うよ、コロシアイって言ってるだろ! つまり、要はデスゲームをしてもらいます。』


「デスゲーム?」


『そ、無条件で願いを叶えられる訳無いだろ? 因みに私は死んだ人間の分しか願いが叶えられないんだよね〜、キャッ!恥ずかしい言っちゃった♡』


 スレンダーマンは顔を赤らめる両手で顔を隠しクネクネと動いている。


「嫌だああああ! ボキ確実に菓子折に殺されるっす!!」


「あぁん? 今何つったブタ!! 死なない程度に半殺しにしてやろうか!!」


「菓子折ちゃん落ち着いて! 今は冷静になる時よ!!」


「騒がしい人達だね、ところでスレンダーマンに聴きたいのだけど僕らが必ずコロシアイをしないで全員生き残る道は有るのかな?」


『そんな人も居るかと思って今回は特別サービスを用意してるよ、なんと君達の中にゲームマスターが紛れているんだよね♪』


「ゲームマスター?」


『つまり、ゲームマスターを見つけて議論し誰か当てる事が出来たら君達全員生かして帰してあげるよ。』


「成程ね、ワタス達の中に紛れたゲームマスターを捜しましょう! それが一番良いに決まってるわ。」


『ムフフ、やる気になってくれたようだね。 私からも特別な動機プレゼントを用意してるから楽しみにしてね。 それじゃ、準備があるから共同生活を楽しんでね〜♪』


 そう言うとモニターの画面はブツンと切れ何処かへと消えた。 その場に残された自分を含めた十六人の男女は互いに疑心暗鬼になりながらも自分の部屋へと戻り、それぞれ考えを纏める事にした。

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