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俺の希望あふれる未来

「いえいいですよ、こちらこそスイマセン、何かしんみりしてしまって


もし良かったら勇者様とサーラさんも私たちと一緒に〈龍の節句〉を祝ってください、その方が父も喜びますから」


「いいのですか?では遠慮なくご一緒させていただきます


それで〈龍の節句〉とはどの様にお祝いするのですか?」


「まず、子供たちが〈龍の様に天高く昇っていけるように〉と祝う祭りですから


本来であれば龍の肉を食すのが習わしなのですが、龍は希少種ですし捕獲するのも大変ですから


そこは鶏肉で代用します。この日は皆で鶏肉を食べるのが習慣となっているのですよ


勇者様は鶏肉は大丈夫ですか?」


「ええ、全然大丈夫ですよ。むしろ鶏肉がダメなんて人は少ないのではないでしょうか?」


「ラブニルド将軍は〈鶏肉はささみしかダメ〉と言っていましたから


もしかして?と思いまして……」


確かにあの筋肉オカマの言いそうなことだな……


「お気遣いありがとうございます、でもその様な心配はご無用ですよ」

 

俺の言葉に二コリと笑ってくれた王女。いいぞ、これで更に高感度アップだ。


「では勇者様は皮付きチキンですね?」

 

何だろう、この急にディスられている感じ……もしかして俺の好感度高くないのか?


「俺達は鶏肉を食べて祝うだけでいいのですか?それでしたら大歓迎ですよ‼」


「ええ、それで十分です。それからこの祭りの面白いところは


世界中から珍しい動物を集めて祝うという習わしがあるのですよ


私も小さいころから動物が大好きで父にねだって何匹ものペットを飼っています


もし良かったら御覧になりますか?私の可愛い子供達を」


異世界の珍しい動物か、それは中々興味をそそるな


でも何だろう、凄く嫌な予感がするぞ。この王女様、天然ではないのだろうが


どこか迂闊というか所々で軽率な発言や態度が出る節あるし……まあ考えすぎか。


「是非見せてもらえますか?お前も見たいよな、サーラ?」


「ええ、勿論です、私も動物大好きですから‼」

 

目を輝かせて何度もうなずくサーラ。動物が好きだという言葉に偽りはないようだな


しかしどうして女子というのはこんなに動物が好きなのだろう?


俺は今まで、女子の動物大好きアピールは女子特有の〈動物好きな私可愛いでしょ⁉〉


というテクニックの一つと決めつけていたが、どうやらそれは間違いだった様だ。

 

そもそも俺は異世界の珍しい動物に少し興味があるだけで決して飼いたいとは思わない。


だってそうだろう?動物なんて飼ってもロクなことは無い


毎回餌をやらなきゃいけないしトイレのしつけも必要


どんなに疲れていてもまとわりついてきてイチイチかまってあげなきゃいけない始末


何故ならあいつらは全く空気を読まないからだ。


そして病院にも連れて行かなければならない、何よりお金がかかる


それほどの手間と金をかけて得られるモノと言えば何だ?


癒し?馬鹿じゃないのか、美少女フィギュアの方が百万倍癒されるだろう


そして何より彼女たちは何も要求しないし初期投資のみでその後一切お金もかからない


そしてパンツも見せてくれるという特別オプション付きだ。


圧勝、なんという圧勝劇、大体ペットなんてモノは……


いや待てよ、考え方によってはペットもアリかもしれん


俺がペットとして彼女たちに飼われるというのはどうだろうか?


働かずに衣食住を提供してくれる上にいつまでも愛情を注いでくれる……


悪くない、いや、それどころかそれは地上の楽園、全てを約束された優しい世界


なるほどこれが〈約○のネバーラ○ド〉という訳か⁉


俺の将来の夢に女子高教師と弁護士、そこにペットという名の選択肢が新たに加わった。

 

俺の未来は明るい、この世界に来てよかった

 

俺がそんな夢と希望に胸膨らませている時、何人かの兵士たちが数々の動物を連れて来た。

 

色々いるな、犬や猫、鳥に……あれ?小さいがアレはワニじゃないのか?

 

そんな中で兵の手から飛び出して王女に走り寄る犬がいた、そして王女の足にすり寄り尻尾を振っている


そんな犬を王女は優しく抱き上げて頬ずりすると、それに応えるように犬は王女の顔を嘗め回し始めたのだ。


「こら、スノー止めなさい、くすぐったいでしょ、もう本当に甘えん坊なのだから」

 

王女は嬉しそうに犬と戯れている。この瞬間、俺の第一希望就職先は決まった


よく見るとその犬は耳が長くてピンと立っている、確かに見た事の無い種類の犬だな。


「王女様、その子はスノーという名前なのですか?どういった種類の犬なのでしょうか?」


「ええ、この子の名はスノーと言います、この子は非常に珍しい種類の犬でしてね


犬なのに乳製品しか口にしないのですよ、特に発酵製品が好きでして


そういう習性を持つことから、この犬は〈バタードッグ〉と呼ばれています」

 

は~い、アウトで~~す、ギリギリでもなく余裕のアウトでした


このご時世に何を言い出すのやら、これ程の美人で王女なのに少し残念なのが何とも……

 

続いて王女は猫を抱きかかえる、その猫は黒と白の毛並みがとても美しいが妙に鋭い目をした猫であり


どこか不機嫌そうな仕草を見せていた。


「あらあら、ご機嫌斜めでちゅね~どうしたのでちゅか~?」

 

猫の喉を撫でながら、話しかける赤ちゃん言葉が何とも可愛い王女様


残念でもいい、その言葉どうか俺にもください‼


「その猫は何という種族なのですか?」


「はい、この子はマダガスカルキャットといいます


ちょっと気難しい性格をしていますが、中々のハンサム君でしょ⁉」

 

嬉しそうにそう話す王女、本当に動物が好きなんだなということがわかる


今度はまともな種族名でホッとしたぜ。


考えてみればさっきの犬の種族名も王女様が考えたわけでもないだろうし


王女様が悪いわけじゃあないのだよな、残念とか言ってすみませんでした


それとなぜ異世界なのにマダガスカルなのかは聞かないでおこう。


「この子の名前は何というのですか?」


「この子はハンサム君なのでカッコいい名前を付けましたシュレディンガー君といいます」

 

それ、猫に一番付けちゃダメな名前ですよ~~‼


「この子は気難しくていつも不機嫌なのですけど、箱の中に入れるとおとなしくなるのです


おかしな性格をしていますでしょ⁉」

 

不機嫌なのはその名前のせいでは?箱の中だとおとなしくなるって……


自分でフラグ立てているのじゃないのですかそれ?

 

とにかく話題を変えよう、さっきから気になっていたあの小さいのは……ワニだよな、アレは?


「王女様、その小さなのはワニですか?」


「ええ、よくわかりましたね。この子はサウザンドクロコダイルという種類で


名前を風太君といいます、非常に貴重なワニなのですよ」

 

良かった、今度は種族も名前もマトモで。


この際、ワニなのになぜ名前が風太君?というツッコミは野暮というモノだ


この世界ではワニが珍しいのかな?


「その風太君はそんなに珍しいのですか?」


「はい、この風太君は生まれてからちょうどキッチリ百日後に絶命するという珍しいワニなのです」

 

百○後に死○ワニ 来ました~~~‼

 

もうどこから突っ込んでいいのやら……とにかく大丈夫なのか、その設定は?


「シンジさん、このワニ凄く可愛いですよ、犬も猫もめちゃくちゃ可愛いです


いつか私もあんな可愛いペットを飼ってみたいです‼」

 

動物たちを見てテンションが上がりっぱなしのサーラ。


よしよし、いつかお前にペットをプレゼントしてあげよう


ちょっと年齢はいっているけど、すごく素直でいい子だよ


毎日餌とコミニケーションとアニメと美少女フィギアとギャルゲーとエロ漫画さえあれば、後は何もいらないから。


俺はそんな希望に満ち溢れた未来を想像した。


頑張って毎日投稿する予定です。少しでも〈面白い〉〈続きが読みたい〉と思ってくれたならブックマーク登録と本編の下の方にある☆☆☆☆☆から評価を入れていただけると嬉しいです、ものすごく励みになります、よろしくお願いします。

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