殺人鬼サークル[0:2]
死屍累々!殺人鬼サークル
小辰/♀小辰 蜜柑。大学生。殺人鬼サークル会長!人殺しなんてしたくなかったけど殺ったら殺ったで楽しかった殺人鬼だぞ!こわいね!
阿野/♀阿野 寧々(あの ねね)。大学生。殺人鬼サークル新入部員!人殺し、たっのし〜!みんながスポーツやゲームが好きなのと同じ感覚で殺人が好きだぞ!こわいね!
本台本は闇の創作者の会の二人の会話の温度感を参考に書いた創作です。物語の人物の行動は実在の人物とは一切関係がありません。
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<<ライブ配信の映像>>
阿野:いえーい!きこえてますか?殺人鬼サークル会長の阿野寧々(あの ねね)でーす!
阿野:今回はオートマチック拳銃でロシアンルーレットしていただきました!相手も生き残るんだって意気込んでましたよ!すてき!まあ1発で勝負はつきましたがね。当然の帰結!
阿野:それでは今回も手がかりとして……そうですね。私と、私の尊敬する先代会長、小辰蜜柑のお話を聞いていただきましょう。
<<数年前。冬、雪がよく降る地域>>
<<小辰、雪だるまを作っている>>
小辰:よっ、こい……しょ!ふう、あと少し……。
阿野:会長〜〜〜雪やばいですよ〜〜〜
小辰:今日が一番降るらしいですよ!早いとこ埋めなきゃ…あっ手ぇ埋めれてない!
阿野:やだ〜!これ下手したら私たちまで埋まる可能性ないですか??雪が溶けてから見つかって芋づる式に殺したのバレるやつでは???まあ殺しちゃうくらい嫌いなやつと同じお墓なんて死んでも嫌なので全力で帰りますけど……
小辰:やですね〜!?嫌いな奴でも最期くらい明るくなくちゃと思ってかなりコミカルに殺しちゃったから今私たち死ぬとマジでコロコロコミックですよ!
阿野:小学生に笑われたくない!会長はやく〜!
小辰:…よし!雪だるまに偽装しました!第一発見者は気の毒ですがとっとと帰りますよ〜!!
阿野:さすが会長!!芸術品みたいな雪だるまですね!!!豆腐の角に頭ぶつけたのが死因とは思えません!!
阿野:あとはもう西部劇の逃走ごっこしながらご飯屋さんまで行って打ち上げするだけですね??どこにします!?お肉!?お肉ですか!?
<<打ち上げ。学食の中>>
小辰:ふ〜!ひと仕事終わったあとのご飯は美味しいですね!
阿野:わかります〜!でも会長、今日結構雑に死体隠しましたけど大丈夫なんですか?バレません??
小辰:なんの脈絡もないことが大事です。人は死に意味を見出しがちですから。たとえ明日見つかったとしてもこんな無関係の、しかも善良な大学生には見向きもしません。
阿野:脈絡がなければOKってことは仲良しもOKってことですか!?
小辰:お、察しがいいですね〜!その通り!親とか特に疑われませんよ、経験談です!
阿野:会長わる〜い!おやごろし〜!
小辰:見ず知らずの人殺す方がやばいですぅー!
阿野:それじゃあ会長やっぱりわる〜い!
小辰:阿野さんだって殺してるくせに!
阿野:ちょっと聞き捨てなりませんよ!勝手に死んでるだけで私だってもっと遊びたいんですからね!
<<ニュースが流れ始める>>
小辰:お?殺人のニュースですね。親子かな?
阿野:メッタ刺し殺人鬼〜〜??「快楽殺人か」〜?え〜今のどう思います会長?
小辰:ん〜たしかにブスブスですけどこの「快楽殺人」とかは微妙ですよね〜。
阿野:遊ぶなら手足から処理しますし血が見たいなら内臓ですもんね。
小辰:あっほらこの再現CG!ここで躊躇したから何回も刺すハメになったんじゃないですか?
阿野:ん〜でも私気持ちわかりますよ。ナイフであの刺し方、気持ちいいけど服汚れますもん。
小辰:お気に入りの服だとちょっとね〜?
阿野:もっとこう、ここと、ここと、ここにブスブスしなきゃですよね!躊躇するなんて殺人鬼の風上にも置けません!
小辰:まあまあ、普通大事な人を殺すならそうなりますよ。人の心ってそういう時に邪魔してくるものだった気がします。
阿野:へぇ。なんかワクワクしますね、私も早く殺してみたいです。
小辰:おや?阿野さんって大事な人殺したことない?
阿野:残念ながら!私を支えていたのは愉快な殺人だけでしたから。
小辰:あらあら。じゃあもっと愉快にしましょうか?ロシアンルーレットって知ってます?
阿野:楽しくなってきましたね?
<<場面転換>>
<<現代。ライブ配信>>
阿野:私は先代会長に会うまで、日々の殺人に退屈を感じていました。マンネリ気味だったんですね。ちょっとした刺激を求めて、今お見せしている、こんな顔文字を殺害現場に残していったのです。
阿野:そうして数件の殺人を経て会長が私を見つけました。その時の言葉、忘れられません。会長はこうおっしゃいました!
小辰:あなた正気ですか?
阿野:私は大変衝撃を受けました。
阿野:人殺しが正気に見えるのか?と……!
阿野:それが先代会長と私の出会いです。そこから目眩く(めくるめく)殺人の日々!本当に楽しかった……。
<<数年前、殺人鬼サークル部室>>
阿野:ねえね会長、バーベキューしたくありません?
小辰:お?いいですね〜お肉!食べたいです!
阿野:それで〜つかぬことをお聞きするんですが〜〜会長って人の肉、捌けるんですよね?食べたことあるんですよね?!どんな味なのかな〜って!
小辰:え?ええ〜捌けますけど……面倒だしそんな美味しくなかったですよ?
阿野:うっそだ〜!!食べたい食べたい食べた〜い!
小辰:世界一猟奇的な駄々こねてるこの人。
阿野:人肉の宅配も頼んじゃいましたから〜!ね、ね!
小辰:人肉の宅配??5文字に収納できるイカれ具合を超えてますよ。
阿野:やだな〜!言葉のあやですよ会長。とある人物にここが合コン会場だって言っておきました。
小辰:あ〜なるほど、デスウーバーイーツしたんですね。え?私捌くの確定ですかこれ?
阿野:そうです!相手のハートはキャッチするから実質合コンですよね?
小辰:そのハートはハツとして調理するんですがね。ところで相手は?
阿野:電工2年タジマ!
小辰: 12股くそ女!
阿野:あたり〜!!さ〜てさてさてバーベキュ〜!
小辰:え”〜!?血抜きするの私なんですよ〜!?機材あったかな……
小辰(M):その後──
阿野:……微妙ですね?
小辰:は〜!?!?わざわざ私が捌いてあげたのに〜!?恩知らず!殺人鬼!
阿野:殺人鬼に人の心なんてありませ〜んぴっぴろぴ〜!!
<<現代、ライブ配信>>
阿野:それから私と先代会長は殺人鬼サークルとしていろんな活動をしていきました。あ、知ってます?人の肉ってそんな美味しくないんですよー。
阿野:でもそんな中で、私と会長は方向性の違いを感じていました。
<<数年前、人気のない暗がり>>
小辰:私はあなたとは違いますね。
阿野:んん?そうですか?お互い好きで殺してますよ?人を殺すのが楽しくてたまらないからこうなったんでしょう?
小辰:ふふ、私は自由になりなかったんです。
小辰:殺人なんて悪いことの筆頭です。でも人を殺してる時は誰よりも自由だった。私を縛るものなんて何もなかった。悲鳴も命乞いも断末魔も、ちゃんと聞いて、ちゃんと噛み砕いて、彼らの一生を思い浮かべて、心を痛めて。私はそれを楽しんでいます。死を覚悟したあの眼が好きです。人なんて殺さなくて良いけれど、人を殺すのが一番手っ取り早かった。だからこうも成り果てたのですよ。
阿野:まあ怖い!私はもっと単純です。人が死ぬ、それが楽しい。私の手によるものならなおさら。殺人鬼は天職ですとも。死の眼は私も大好きですが。ふふ、会長ももっと楽に考えましょうよ!ほーらあの人、死後硬直で仏のポーズしてます!
小辰:あはは!死んだらみんな仏様ってやつですね!くだらなくて最高。
阿野:ふふふ!こういうのが楽しいんです。みんなと一緒で。
小辰:でもこんなの人間的じゃない。だから私たちは鬼なんですよ。
阿野:こわーい!首斬られちゃう!
小辰:そうですよ、怖いんです私たち!斬られるにせよ吊られるにせよ、どのみち鬼の首は落とされるんです。
阿野:どうせ落ちるなら恋とかがいいですよね。
小辰:殺人鬼にそんなことできませんよ、大切な人の断末魔が聞きたくなっちゃう!
阿野:……あ!ねえ会長!楽しいこと思いついちゃいました。明日の夜、お暇ですか?
小辰:お?さすがは殺人鬼サークル次期会長だけありますね!暇ですよ!なにするんです?
阿野:ふふふおたのしみです!好きなおかずは最後に食べる派の私ですよ!
小辰:んも〜!殺人鬼を焦らすなんて命知らずなんだから〜。
阿野:ふふ。ドッキリだから驚いてくださいね?
小辰:それ言っちゃダメでは?
<<現在、ライブ配信>>
阿野:そうそう、殺人鬼サークルに入ってお互いの知ってることを共有したんです。簡単に相手を拘束できる体術に人体の急所、1番おもしろい殺し方や相手を思い通りにする話術。会長は面白い話をたくさんしてくれて、私の話を唯一聞いてくれた。あの日々も今と地続きだなんて、信じられませんね。
<<数年前、殺人鬼サークルの部室。暗い>>
小辰:阿野さん?あれ、呼び出されたんですけどねぇ。
阿野:私、思っちゃったんですよ。
小辰:わあ、びっくりした。電気くらいつけてくださいよも〜!(電気をつける)
小辰:……あらあら。
<<阿野、ナイフを持っている>>
阿野:会長はどんな悲鳴をあげるのかなって。
<<小辰、阿野のナイフに蹴り>>
小辰:ふッ!
阿野:アハッ!やっぱりです、ねッ!
<<阿野、ナイフを犠牲に小辰を組み伏せる>>
小辰:ぐあっ!
阿野:やっぱり!アハハ!会長は!格闘じゃ私に勝てない!
<<阿野、2本目のナイフを抜き振り上げる>>
小辰:っ……。
<<阿野、躊躇している。徐々に呼吸が荒くなる>>
阿野:っ……なん、で。……抵抗しないんですか。
小辰:まだ、私が生きていることの方が疑問です……なぜ殺さないんですか?
阿野:(息を呑む)
小辰:あなた、まさか。
阿野:違う!……違い、ます。躊躇なんて、していない。ためらってなんか……!
小辰:阿野さん。
阿野:そんな、なんで──
小辰:あなた、普通の人みたいですよ。
阿野:………!
小辰:手が震えています。拘束も甘い。これなら簡単に抜け出せてしまう。
阿野:なんで!……そこまでわかって、抵抗しないんですか…。
小辰:……あなたが泣いているからですよ。
阿野:え、あれ……わたし、え…?
小辰:辛いなら、やめますか?
阿野:っ!いいえ、いいえっ。殺します、私は、会長を!
小辰:でもできない、できなくなった。あなたは人の心を持った。
阿野:会長を刺したらきっと楽しい!
阿野:きっとあなたの悲鳴は美しい!
阿野:なのに!……なんで手が震えるんですか。私は泣いてるんですか……?
小辰:阿野さん……。
阿野:会長を殺してみたい、すごく!でも胸の奥が痛むんです、会長が動かなくなるのが怖いんです。この苦しいのはなんなんですか……!なんで、こんな……涙なんて知らなかったのに……。
阿野:なんで、なんでぇ……?心なんてここになかったはずなのに……。
小辰:……あなたは大事な人を殺したことがなかったんでしたね。
阿野:……ありません。いつか大事な人ができて、殺したら、きっと楽しいと思ってました。
小辰:そうですか。
阿野:ああ、知らなかった……いつの間に、私の大事な人になってたんですか……?
小辰:……そういうものですよ。知らない間にできて、失ってから気づくんです。私たちみんな愚かだから。
阿野:会長も、こんな気持ちになったんですか。見たことのない臓器が、苦しくて、息がつまるような。
小辰:……あなたは失う前に気づけて良かった。
阿野:会長、は……やっぱり、大切な誰かを……。
小辰:私の場合は、高瀬葵という女性でした。教え子の恋人を誤って殺してしまったかわいそうな先生。
小辰:今にして思えば、私に優しくしたり、遺産の一部を受け取らせたのも罪滅ぼしの一つだったのかも知れません。きっと誰でもよかったんでしょうね。…もう、人の心なんてわからなくなっちゃったなぁ。
阿野:それが、初めての殺人…?
小辰:正確には自殺幇助ですけどね。あの人を見殺しにしたことが私という殺人鬼の目覚めだった。
阿野:……。
小辰:私はたしか、あの優しかった高瀬先生の心を知りたかったんだっけ。それでお母さんを刺した。身近な人を殺せばきっと先生の心を知れると思ったんでしょうね。……ふふ、信じられます?虐待してる親って、子供に同じことされたら愛してるって言うんですよ。
阿野:あは……私の時もです。愛なんて受け取った覚えがないので空虚でした。
小辰:ふふ。あれ……どれがお母さんの悲鳴だったっけ。あんなに耳に焼き付いていたはずなのに……ははは…。
阿野:会長……。
小辰:私の手と、ナイフを握って、自殺したような姿勢になって。それで私は偶然罪を免れて。やっぱり高瀬先生の気持ちは分からなくて、人を殺してる。
阿野:私たち、殺しすぎちゃいましたね……。
小辰:ねえ、鬼ではなくなった阿野さん。
阿野:え。
小辰:あなたは私を尊敬してると言いましたけど、私もあなたを尊敬してるんですよ。
小辰:でもきっと心ない私はあなたを殺せてしまう。そうしたら私は死に場所を失ってしまう気がするんです。私はここで死ぬことより、殺人鬼が天寿を全うすることのほうがよほど怖い。
阿野:会長…?え、あは……どうして、どうして死の眼をしてるんですか。誰かを守るために、命をなげうつ人の眼……。
小辰:あなたはようやく、鳥籠から出るのです。自由は死の中だけではなく、生きる中にもあるのです。お友達を作って、大事な人を作って、殺しの術や、私のことはすっかり忘れてしまいなさいね。
阿野:まさか、会長……!そんな、でも私は、だって!
阿野:……こんなに殺したのに……。
小辰:知らないんですか?刑法は人に適用されるんですよ?鬼が犯した罪です。人として生まれ変わったばかりのあなたをいったい誰が罰せましょう。
阿野:(涙ぐみながら)会長、いや、いやです……そんなこと言わないで、お願い──
小辰:ねえ、阿野さん。人の心を持った阿野さん。私のお願いを聞いてくれますか。
<<現在、ライブ配信>>
阿野:そう言って会長は、私に遺書を渡しました。これまでやってきた殺人の数々とその手法、私の犯してきた罪の全てを会長が背負うこと。良心の呵責に耐えられなくなり自殺すると、うすっぺらく締めくくってありました。
<<間>>
阿野:これが、私が殺人鬼サークルの会長になった経緯です。涙ながらに先代会長を打ち倒し、現会長になった私は全米を泣かせながら輝かしい殺人鬼として──
小辰:こら
阿野:あいたー!
小辰:あなたが泣いて駄々こねるから私は死に損なったんでしょうが、まったく。殺人鬼としてこれ以上ない死に方だったのに。
阿野:えー!でもだからこうして二人で楽しく人殺して生きてるんだからいいじゃないですか〜!
小辰:ふふ、死刑になるまで、余生の娯楽としては、悪くないですけどね。
阿野:警察の方にはお手数おかけします!
小辰:早く捕まえてくださいね?こんな殺人鬼たちは生きていて良いわけがない。
阿野:ふふ!じゃあいつものやりますか!
小辰:え、あのダサいのまたやるんですか?
阿野:ちょっと会長〜!あれお茶の間で人気なんですよ〜?
小辰:ん?え、このライブ配信お茶の間に流れてるんですか?
阿野:有志が切り抜いてくれてます!すごい!
小辰:正気〜??
阿野:私たち、こういう恨まれてそうな嫌な人ばっかり殺してるじゃないですか。
小辰:そうですね、私たちがムカついたら殺してます。
阿野:それが功を奏してね?ネットで「正義の間引き屋」って呼ばれてるんですよ!
小辰:は〜!?ご遺族の気持ち考えたことあります〜!?あ、良い子は真似しないでね!
阿野:邪魔もしないでね!
小辰:んじゃまあ、求められてるならやりますか?
阿野:やりましょやりましょ!
小辰:コホン、小辰蜜柑でーす。
阿野:阿野寧々(あの ねね)でーす!
小辰:みなさん夜道に気をつけて。
阿野:他人の恨みを買わないように。
小辰:我々は闇からあなたを見ています。
阿野:負けるな警察!
小辰:頑張れ警察!
阿野:死屍累々!
小辰・阿野:殺人鬼サークル!(バラバラに)
阿野:死ぬほどあってないじゃないですかー!
小辰:あなたが毎回アドリブするからでしょー!
阿野:最後まで締まらないんですからもー!
小辰:あ、もう時間ですよ。例の顔文字は残しておきましたから。
阿野:あー!私が書きたかったのにー!
小辰:警察の方、ご迷惑おかけしますが早く捕まえてくださいね。
阿野:それじゃあ皆さんバイバイです。
小辰:私たちに気をつけてくださいね。
阿野:なんたって殺人鬼ですもの。
小辰:ふふ、殺人鬼ですから。
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小辰蜜柑 快楽殺人鬼 指名手配中
推定20代
殺害者数不明。
共犯者 阿野寧々とのライブ配信から、幼少期に母親を殺害して以来、日常的に殺人を続けていると発言。
殺人から直接快楽を感じておらず、殺人の過程、自身の仕事を楽しんでいると考えられる。また、小辰蜜柑がライブ配信以外の証拠隠滅、計画立案を行なっており、現在も足取りがつかめていない。
小辰蜜柑、及び殺人鬼サークルを自称する二名の目的は「警察に捕まって法の下処刑される」こととライブ配信で口にしている。だが今日に至るまでその足取りは追えず、定期的に行われるライブ配信や殺害現場に残される顔文字の手がかりのみがいたずらに報道されている。
警察庁は、国内での逮捕は不可能と判断し、各国に協力を要請した。
よって小辰蜜柑、阿野寧々両名を国際指名手配とする。これ以上の殺人は看過できない。
阿野寧々 快楽殺人鬼 指名手配中
推定20代
殺害者数不明。殺害現場に残された顔文字から、阿野寧々の犯行と思われる殺人は37件。
小辰蜜柑とのライブ配信から、幼少期以来日常的に殺人を続けていると発言。
小辰蜜柑と異なり、殺人を純粋に楽しんでいると、ことあるごとに窺わせる。
殺害対象の選別、実行は基本的に阿野寧々が行なっている。
阿野寧々、及び殺人鬼サークルを自称する二名の目的は「警察に捕まって法のもと処刑される」こととライブ配信で口にしている。だが今日に至るまでその足取りは追えず、定期的に行われるライブ配信や殺害現場に残される顔文字の手がかりのみがいたずらに報道されている。
警察庁は国内での逮捕は不可能と判断し、各国に協力を要請した。
よって小辰蜜柑、阿野寧々両名を国際指名手配とする。これ以上の殺人は看過できない。