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事実改変妄想小話

一つ目

作者: てお

これは私が学生の時のお話です。(※フィクション)


私には好きな人がいました。彼は学年で一番格好良く、かつ天然で面白い子でした。


彼の存在を知ったのは、初めて隣の席になった時。

始めはあんまり知らない人だし、怖いなぁ、威圧感の塊だったらどうしよう。と不安でしたが、なにかと面白いし、優しいので、怖さはいつの間にか消えていました。


彼は休み時間、よく私の反対側の隣の席に友達を座らせ、独特な座り方をしておしゃべりをしていました。すると独特な座り方をしているせいか、椅子がどんどん私の方によって来るのです。読書中の私の腕に彼の背中がトンっと当たる。

彼は驚いてごめんと言い普通に座りますが、徐々に毎時間同じことを繰り返して毎時間ごめんと言います。


当の私はまだ好きになってなくて、読書が最優先の人間だっため、何も感じてませんでした。

そして、私が好きになり始めた頃には、彼の背中と私の腕はよくくっつきっ放しでした。


ある休み時間、彼は珍しく一人でいつもの独特な座り方をしていた。いつもどうり私の腕に背中を当ててボーッとしているようだった。


「なぁ」


「…(読書に夢中)」


「なぁってば」


「ん?あ、移動教室だっけ!?」


「違う違う。なんで何も言わねーの?もたれられるの嫌じゃねーの?」


「え?あぁ、なんか慣れちゃって。本よめれば別にいいかなって」


「俺のこと、なんとも思ってないの?」


「え?んー、面白い子だなぁとは思うよ?」


「俺はさ…君のこと…」


「おい早く来いよ!!次男子力仕事駆り出されてるんだぞ」


「え?あ!!!!忘れてた今行く!!」


そのまま彼は走っていった。そしてあっという間の席替え、あれから隣になることは無かった。

でも、度々みられる彼の天然行動はとても可愛くてギャップ萌えしまくった一年でした。

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