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さよならにはまだ早い  作者: 岩本ヒロキ
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第6.5話

 追いかける。どこまでも、どこまでも。


 二階の廊下の端に突き当たり、そのまま外付けされた非常階段で3階に上がる。音楽室の前を通り抜け、全速力で走り続ける。屋上に通じる階段の踊り場で急に振り返り立ち止まった。抑止の効かないスピードのままぶつかる。


 走ることを注意する先生もいない。電気の点いている教室もない。真っ暗な学校。


 静かな校舎に響き渡る泣き声。

 何も言えなかった。全部知っているから、言葉に出来なかった。ただ、抱き寄せて泣き声を聞くことしか出来なかった。

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