表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

世界最大の金貨、銀貨。銅貨 石貨そして紙幣  これがベストワンだ

作者: 舜風人

世界最大の金貨、銀貨。銅貨 石貨そして紙幣  これがベストワンだ





貯蔵用の金塊や銀塊、つまり、、、いわゆる「インゴット」は除外します。あくまでも貨幣として流通したというものに限ります。インゴットならばなん十キロというようなけっこう大きいものがあるからです。




さあそれでは。。。






 ☆ 世界最大の銀貨  ☆



と言えば、流通した貨幣としては中国の、秤量貨幣であるところの、

いわゆる、、「馬蹄銀」の50両であろう。



1両から50両まで作られた、古くは元、宋代にもあったが盛んに流通したのは

明代から清代にわたって盛んに流通したもので、清国の崩壊と、その後の貿易銀貨の発行で需要が減少して、で1917年以降には次第に使われなくなったようだ。多くは鋳つぶされて貿易銀貨に再鋳造されたようで馬蹄銀の現物はほとんど残っていない。あるいは、当時の流通紙幣である「法幣」の信頼度がましたため、重たい秤量銀貨は需要がなくなった?ことも一因だろう。


1両が約、35グラム前後。


そして50両ともなると、重さは約2キロほどもあった。


形は馬蹄形で、そのため馬蹄銀と称されたが、実は、、形はほかにもいろいろあって、

分銅型とか、長方形とか、牡丹餅?型とか、、とにかくいろいろ、、。


これらを総称して中国では「銀錠」と言っている秤量貨幣であるから形はどうでもよくて、さまざまなものがあるのである。。

ところで、、

そもそもこれらの「銀錠」は時の政府が発行した正式な貨幣ではない。


民間の「銀炉」と称する鋳造業者が私鋳した物であって、

私鋳貨幣であるから形もいろいろというわけだ、


銀本位制?であった当時の中国ではこれらの銀錠は主として高額取引に使われた。

1両は4000文であり、1文銭は、時の中国政府が公式に発行しているところの

いわゆる穴あき銭である。(日本でいえば寛永通宝。)

ところがこれで高額取引は大変。かさばるし、重たいし、、

穴あき銭を、5000枚も持ったら、運搬が大変だ、

で、、馬蹄銀の登場となる次第、


たとえば、、、


50両とは、、、銅銭200000文である。

こんな高額でも馬蹄銀50両一個で足りる。

重さは約2キロ、これなら運べる。

50両の馬蹄銀は、そんな高額だったのである。

であるから50両の馬蹄銀なんて、よほどの高額取引にしか使われないのである。


当時も高額、、で、、今も本物の50両馬蹄銀なら、時価100万円以上はかるくする。

この馬蹄銀、今見ても、なかなか古雅な味わいがあって収集家には、人気である。

が、、本物の馬蹄銀は、鋳つぶされてしまって現存数は非常に少ない、

人気があるから需要もあり、それで、


今、、古銭市場に、流通しているのはほとんど「フェイク」である。

材質は鉛製が多いようだが亜鉛・錫製もある、最近では白銅製もある。



と言っても?そもそも?馬蹄銀は正式な貨幣でないわけだから?

民間の銀炉が私鋳したのであり、、

フェイクなんてない?っていうことなのかもしれない?

だから1930年代以降に中国で作られた、後鋳品の馬蹄銀でも、

銀が60パーセントも含まれていれば、、、それを即、ニセモノ、、と言い切るわけにもいくまい。


1970年代以降に作られたスーベニール、おみやげ品、でしかないような、

、完全な、「鉛製」とか、「白銅製」なら、ニセモノだが、、、


1930年代に作られていて、、銀含有ならそれは、、「後鋳のホンモノ」という

ことになるのだろう。?たぶん?



さて馬蹄銀に、長話してしまったが、ほかには大きい銀貨ってないのだろうか?


日本に、南繚銀大判がある。

戦国時代頃の、私鋳貨幣である。

これは重さは167グラムだが、広さ?はいわゆる江戸期の大判金の面積がある。


重さでは、

最近オーストラリアで1キロ?の銀貨が発行されたとか。

直径10センチほどで重さが1キロある。これはいわゆる地金型銀貨で、

つまり、、ウイーン金貨とかメイプルリーフ金貨みたいなものの、

銀貨ヴァージョンです。

同じくクック諸島で2キロの銀貨が最近発行されました。


ただしこれらは収蔵用貨幣(コレクション用のコイン)です、

流通貨幣ではありません、






☆ 世界最大の金貨  ☆


 


金貨では、最近、オーストラリアで、地金型の10キロとか、1000キロとか

カナダではメイプルリーフ金貨の特別版として、、

なんと、、100キロの金貨も最近作られたそうですよね。

これは

直径51cm、厚さ3cm、額面100万ドル(カナダドル)の

金貨。ついでに重さは100kgだそうです。4億円の時価ですね。

世界に5枚あるそうですがほとんどは博物館に収められているようです。


ちなみに、、これの銀貨ヴァージョンは、、無いようですよ。

確かに銀貨で100キロって?あまり、意味ないかも?


まあこうした、のは、蓄財・貯蔵用でして、、、、流通貨幣ではありません。

あくまでも貯蔵用、、のインゴットです。、



貯蔵用金貨としては過去では最大は


秀吉が作った「大法馬金」です。

これを大阪城の金蔵にごろごろ蓄えて戦時に備えたのですね。

分銅型で一個の重さは、、な、、なんと、、167キロです。

現物は現存しません。

大阪城落城で溶けた?かそれ以前にどこかに隠されたか?したようです。

大法馬金一個では大判千枚ができるといわれています。

もしホンモノがあったらすごい見もの?だったでしょうにね。



流通したものとしては、、

古い金貨では、インドのムガール朝のモーハ金貨が2キロで最大ですね。

まあるい、ボール型ですよ。


面積、、と言うか幅では、、天正大判が最大でした。重さは170グラムですけどね。

17センチの最大幅があります。、















 ☆  世界最大の銅貨  ☆





銅貨で最大はその昔スエーデンの銅鉱山で作られた銅貨で「プレートマネー」と言われています。

額面はいろいろあって、最大は、

10Daler銅貨です


これは、、30cm×70cmの大きさで、重さは20Kgもあるものでした。

持ち運び不可能ですよね。置いとくしかありませんよね。


これを超えるものは、世界広しと言えども、今だに、ありません。








☆世界最大の紙幣☆


それは、中国明の時代に発行された、「大明通行宝鈔」、、、です。



明代に発行された紙幣ですが、これ一枚で銅銭100枚分です。


この紙幣の一貫文札が世界最大の紙幣である。

大きさは

大きさ22センチ×34センチという巨大なものである。


図柄は表面に銅銭の藁挿しが10束描かれている。印刷は黒一色の銅版印刷されている。


そしてその下には警告文が、


「大明通行宝鈔興銅銭通行、使用偽造者斬、告捕者銀式百五拾両、依給犯人財産」


この紙幣と銅銭は交換できます。

偽造者は斬る、

また、偽造者を告発した人には銀250枚と犯人の財産を与えるとありますね。


用紙は桑の繊維をすいたものだそうで青みがかった灰色のやや分厚い紙質の紙ですね。




☆世界最大のお金(材質問わず)



ついでに材質を問わずに、世界最大のお金は?

といえばご存じ、、


ヤップ島?の、石貨ストーンマネーでしょうね。

最大のもので、人の身長以上もあります。

直径3メートル重さ五トンが最大だそうです。

こういうのは動かせないので所有者が変わると、

そのままの場所に置いといて、所有者名だけが変わったようです。


1872年アイルランド人のオキーフは機械でこれを大量生産してコプラと交換してぼろもうけしたそうです。この石貨も残ってますが価値は下がるそうですね。



それ以外の材質の貨幣で最大のものは?


陶貨、、というものがあります。

金属不足の時発行されました

これで最大はドイツのものです。

1921年発行マイセン製です

5マルク貨が最大です。




中国では竹製の貨幣もあります。


竹貨、、と言います


竹の棒に焼き印で額面などが刻印されています。

大きさは10センチほどです。


facebookでシェア

twitterでつぶやく

はてなブックマーク

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ