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不思議な家  作者: 猫野沙子


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1話 金魚、2話 金魚2

最初はホラー短編のつもりだったので、シュールホラー寄りです。徐々にほのぼのになっていきます。

1.金魚


 隣の家の子がお祭りで金魚をすくってきた。赤い小さな金魚が3匹。なかなか上手だと思う。


「おねーちゃんにも1匹あげる!」


無邪気に言う隣の子を無下にできなくて、1匹引き取った。子供はすぐに忘れてしまうけれど、私はその金魚を大事に育てた。丈夫な子だったみたいで、徐々に大きくなってきた。


「ほら、君がくれた金魚だよ」


 半年ほどたって、ちょうど家の前を通りかかった隣の子に声を掛けた。ちょっと首を傾げたけれど、思い出したのかパッと笑顔になった。


 金魚を見た子は悲鳴を上げて泣きながら逃げて行った。


 大きくなった金魚の顔がちょっと人の顔に見えるからって、ひどい。




2.金魚2


 私が飼っている金魚は長いヒレが優美だ。


 近所の子がお祭りですくった金魚が、こんなに美しく育つなんて思いもしなかった。


 でも、この前友人が勝手にSNSに私の金魚をアップしてしまった。


 ”やべぇ、金魚の顔、人間じゃん!”


 ”ヒレって言うか、手足だよね?!”


 ちょっと人間に似てるからって、コメントがひどい。



読んでくださり、ありがとうございます。

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