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35歳、年下御曹司に本気で溺愛されていました  作者: 真夜中さん


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異変


家に帰ったら、全部おかしかった。


玄関を開けた瞬間、

違和感があった。


静かすぎる。


電気は、ついている。


「……光莉?」


返事がない。


胸の奥が、嫌な音を立てる。


リビング。


キッチン。


寝室。


どこにも、いない。


(……出かけた?)


でも。

バッグが、ない。

上着も、ない。


なのに、

メモも、連絡もない。


スマホを取り出す。


着信なし。


メッセージも、既読がつかない。


——おかしい。


光莉は、必ず連絡する。


「一人で大丈夫」って、言った日ほど。


蓮は、一度だけ深呼吸してから、

履き慣れた靴を履いた。


頭が、嫌な想像を始める。


——元彼。


——あの男。


「……くそ」


声が、低く漏れる。


エレベーターの中で、

スマホを耳に当てる。


呼び出し音。


出ない。


もう一度。


出ない。


外に出た瞬間、

蓮は気づいた。


マンションの少し離れた前で

光莉を見たという管理人。


胸が、冷たくなる。


「……光莉」


名前を呼ぶ。


答えはない。


でも。


——間に合わなかったかもしれない。


その考えが、

頭を離れなくなる。


蓮は、スマホを強く握りしめた。


守るって、言ったのに。


一人にさせた。


「……探す」


誰に言うでもなく、

そう呟いた。


目が、完全に据わる。


——これは、喧嘩じゃない。


——取り返す話だ。




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