猫キミ和歌集
はじめに
猫のキミと暮らせばを読んでくださり、ありがとうございます。ここでは、本編に登場した和歌を紹介し、作者がこんなつもりで作ったんだよというのをクロとともに紹介させていただきます。どうぞお楽しみください。
竹笛パンダ
=^._.^=
クロっす、本編ではちょこちょこ出てきてるっすけど、猫君様とお話できたのは始まりのほんのちょっとっす。けど、時々猫君様はおいらのことを思い出してくれていたっすね。おいらはもっと猫君様と楽しく暮らせるのかなって思っていたっすけど、おいらが小さいときにいなくなっちまったっす。もっとお話ししたかったっすけどね、猫同士では人の言葉はしゃべれない決まりになっているみたいなんすよ。おいらも次は人間になって、猫君様のお友達になったら、いっぱいお話をしたいなって思っているっす。
平安のお話
あすさらに 面影清く なりぬれば かひある恋に なるやもしれぬ
猫の君
明日さらにきれいになったあなたの姿をみれは、恋がかなうかもしれませんよ。(こんかいはおことわりもうしあげます)
=^._.^=
これは、命婦の使いの小姓が、相手の男性に相手にされないので困っていた時に、小夜ちゃんが声をかけて、皇子様に代筆をお願いした時に詠んだ歌っすね。命婦はこれ読んでなにぃ!と思ったっすけど、頑張った甲斐があったみたいっすね。
如何なるも 安寧の宿 同胞の 灯に似た にぎやかな声
猫の君
どんな時でも兄弟たちの明るくにぎやかな声が、安心できる家なんだなぁ
=^._.^=
これは、猫君が詠んだ、にぎやかで幸せな暮らしが続いたらいいなぁって歌っすね。この時はおいらもいたっすけどまぁ、いたずら大好きで、しょっちゅう乳母から怒られていたっすよ。でも、さみしかったんじゃないっすか。
だからにぎやかで明るい家はいいっすね。
儚き夢 身分の糸に 織り込まれ 思いは薄き 朝露のごと
小夜
小夜が猫の君に抱く恋心を儚き夢と表現し、身分の違いが私の心を縛っています。まるで朝露のように私の想いは淡く消え去ってしまうのでしょうか。
=^._.^=
小夜ちゃん、一世一代の告白も、命の危険が迫る今しか言えないと頑張ったっすね。おいらはこれを聞いたときには、よくやったってほめてあげたくなったっす。だって、ずっとそばで猫君様を見つめていて、一番近くにいたっすのに、それを言うことは許されないって、つらいっすね。
儚き夢 叶わぬ今を 嘆けども 夢のある道 来世に歩まん
猫の君
小夜の和歌への返歌 あなたの儚い夢を今はかなえて差し上げることができないと嘆いています。きっと愛し合う未来があることを望み、来世での再会を誓いましょう
=^._.^=
儚き夢をかぶせて、今世ではかなえられなかった小夜ちゃんとの恋を来世ではきっとかなえようねって、心中する前に言った言葉っす。死にゆく状況でも、来世での希望をうたうしかできないなんて、せつないっすよね。
春のお話
てのひらの 小さな命 暖かく ともに歩もう 夢のある道
さおり
掌の上に載るほど小さな命は暖かく希望に満ちていたこれから共に歩んで楽しい生活を送ろう
=^._.^=
猫の君とさおちゃんが出会ったときに詠んだ歌っす。寒かったから掌で包んで温めて運んだんだっていってましたよ。
約束は 縁とともに 結ばれる 命の綱と 夢のある道
猫の君
来世で(小夜と)会おうという約束は、こうしたご縁のもと、命とともにつながっていくんだ
=^._.^=
猫の君がさおちゃんに助けられて、命拾いした時に詠んだ歌っす。さおちゃんとの出会いを縁といって、命と縁が結ばれて小夜ちゃんとの約束が果たされるっていう気持ちっすね。ここまで小夜ちゃんLOVEなのに、どうしてすぐ気づかないっすかねぇ。
フンっされて 引っ掻かれても キミ恋し 玄関で待つ お帰りのにゃあ
さおり
玄関でお帰りって言ってくれる猫の君なら、フンってされても引っかかれてもかわいいよ
=^._.^=
仕事のストレスの癒しに、家に帰れば猫の君が待っているという歌っすね。さおちゃんは素直に表現するからわかりやすいっす。やっぱり大変なんすね、仕事をするって。おいら猫っすから、心配いらないっすけどね。
仕事する おしゃれな女 もう無理ね キミは知らずか 遊びに誘う
さおり
仕事ができる洗練された女性でいることは難しくなってきて、そんな気持ちを君は知らないで、遊んでという
=^._.^=
仕事が大変で、家でもパソコン開いちゃうような生活も、本当は仕事ができる人に見られたいからっすけど、そこに何の意味があるのか悩んでいるときに、猫の君が無邪気に遊ぼうっていう場面っす。猫君様も、疲れたさおちゃんを見て、いやしたいと思ったっすね。
春風の フルートのよう 菜の花に モンシロチョウと 戯れるキミ
さおり
菜の花畑でモンシロチョウと遊ぶ姿が春風に乗せたフルートの曲のように軽快に見える
=^._.^=
さおちゃんが実家に帰る前に立ち寄った公園で猫の君と遊んでいた時の歌っすね。「はるかぜのフルート」ってもしかして、有名RPGのアイテムの名前だったような気がするっすけど、パンダさんゲーム好きなんすね。
わかってる もう若くない 目をそらし もう少しだけ 無邪気でいたい
さおり
もう若くないという現実から目を背けてもう少し無邪気な自分でいたい
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さおちゃんが実家のお母さんから結婚についてお話をしたときに、ホントはあこがれているんだけど、まだ現実味がないというか、相手がいないから、かわいい自分でいたいって思ったっすね。運命の歯車はまだ動いてはいないっすよ。ホントさおちゃんの気持ちが出て、若くない不安と焦燥感をごまかしているっすね。
夏のお話
顔洗う キミの隣で ドライヤー 明日のデート 晴れるかと聞く
さおり
明日のデートは晴れるかなとドライヤーをかけながら、顔を洗っているにキミ(猫)に聞いてみました
=^._.^=
さおちゃんてば、会社内の佐々木氏の態度がなれなれしいので、それならば二人で話をしてみましょうとホントはイラっとして言っちゃったっすけど、デートすることになって、実はノリノリだったみたいっすよ。猫が顔を洗うと雨が降るという迷信を信じていたみたいっす。実際は晴れたみたいっすね。
彼だけが 男じゃないと わかってる 汲み進む酒 涼しげなキミ
さおり
彼だけが男じゃないと分かってはいるけど、ままならない関係を酒で紛らわす私をキミは涼しげに見ているのだね
=^._.^=
さおちゃん、佐々木氏のデートにがっかりして、家に帰ってやけ酒してるっすね。自分でも大人の男と認めておきながら、やっぱりデートは私だけのために会ってほしいっすよね。この時の猫君は、なんか騒いでいて危なそうだから近寄らないでいたそうっす。
膝の上 既読スルーを 覗き見て 我ここにあり 手を抱きしめる
さおり
膝の上から見た携帯電話には、既読を無視されていることを示しているが、僕がついているよと手を抱きしめてくれました。
=^._.^=
さおちゃんがやけ酒で出来上がっているときに猫君が励ますように手を握ったときの歌っす。猫君は携帯の内容はわからないっすけど、さおちゃんが落ち込んでいるのはわかるっすね。猫君に聞いたら、ただ遊んでほしかっただけって言ってたっすけど、さおちゃんにはそう感じたみたいっすね。
外出たい 窓辺に座る 耳元に 優しい雨の ひそひそ話
猫の君
外に出て遊びたいのに雨が降っているので窓辺から外を見ていると、やさしい雨音がひそひそ話のように聞こえてきます。
=^._.^=
猫君はさおちゃんが落ち込んでいるっすから、いたたまれなくなって外に出てようかなと思ったみたいっす。マンションの部屋だから、お洗濯ものを干すときにちょっと出るくらいっすけど、そこから離れたかったんみたいっすね。それだけさおちゃんの様子がいつもと変わってたっすけど。飛行機を眺めていただけ?だったりして。おいらも飛行機には憧れているっすよ。あの大きな鳥を丸ごと食べてみたいっす。
雨だれの 調べにひとり 枕抱く 優しいキミは みてみないふり
さおり
雨が降っているとわかる雨だれの音を聞きながら、枕を抱いて悲しんでいる姿を見ても、やさしいキミはそっとしておいてくれるのだね。
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さおちゃんが恋の痛みや現実に向き合って悲しい思いをしているときに詠んだ歌っすね。この時の猫君は、やっぱり飛行機に夢中だったみたいっすよ。なんかさおちゃんの猫バカっぷりというか、感情移入がすごいっすね。猫君が優しく見えちゃうっすから。猫君はショパンなんて聞くっすかね。
恋人に なりそこねたの オトモダチ キミならいつも そばにいるのに
さおり
彼(佐々木君)とは恋人にはなれなかったみたいです。お友達として接することにしました。キミならいつもそばにいてくれるのですけど。
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さおちゃんが、佐々木氏にお熱を上げていた自分を整理して向き会うことにしたときに詠んだ歌っす。この時にさおちゃんから猫君への感謝を伝えているっすけど、急にギュっとされて、ホントは怖かったみたいっすよ。でもさおちゃんが「いじけて遊んでほしそうにしたから、我は遊んでやったのだ」って言ってたっす。相手にされていないから、拗ねてただけっすけどね。
気まぐれな トモダチからの 誘いより ドラッグストアに 猫缶買いに
さおり
気まぐれに連絡をしてくる友達(佐々木君)の相手をするくらいなら、猫缶を買いに出かけたほうが良いのです
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さおちゃん、もう佐々木君のことは眼中にないっすね。なんだか自分の生き方や考え方を曲げてまで相手に合わせて生きていくととに疑問を持ったみたいいっすね。
都合よく 話ができる 女だと あんたのために 生きてはないの
さおり
あなた(佐々木君)の都合で私の生活を乱さないで、私はあなたのために生きているわけではないの
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佐々木氏のデートから、自分の気持ちにちゃんと向き合うようになったっすね。相手に合わせるだけでは自分は我慢するだけっすからね。こういう気持ちには男って気づかないものっすかね。女は自分のモノじゃないっすから。
秋のお話
帰郷して 頼もしくあり 悪ガキの 優しい笑顔 年寄りに向け
さおり
帰郷して再会した幼馴染の年寄りに向けた優しい笑顔を頼もしく思えたのです
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さおちゃんがテレワーク帰郷した初日のことっすね。修君から声をかけられて、意外にもデイサービスで働いているって、ちょっと予想していないような一面を見ると、女子ってときめくみたいっすよ。
思い出は 幼馴染の 淡い恋 きれいになったと はにかみながら
修(猫の君代)
(さおちゃん)の姿を見て、幼いころを淡い恋心を思い出しましたが、すっかりきれいになって気後れしています。
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あ、やっぱり猫君の代筆っすね。こういうことをサラッと言ってのけるくらいの甲斐性持ちなら、さおちゃんも苦労しないっすからね。猫君が詠み手の代わりに恋の手ほどきをって、なるほどっす。
目をそらす 気まずい空気 変えたのは 猫缶買うの 付き合ってよね
さおり
目と目が合って気まずい空気になったので猫缶飼うの手伝ってといってと切り出した
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車の中で猫君が修君にいたずらした時っすね。そこから見つめ合って…。なんてことにはならなかったっす。二人とも初心だったんすね。もう猫君もひとが悪いっすよ。そのうちさおちゃんに怒られるっすから。
かき乱す 恋人未満の わがままに 知らぬとキミは 遊びに誘う
さおり
恋人未満の人(佐々木君)からの気まぐれなお誘いで私たちをかき乱してほしくないと思っているのにキミは知らんぷりして遊ぼうというのね
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さっきの場面の後に、佐々木君からの電話っす。いや、ドキドキしますね、デート中に元カレからの電話。しかも上司だから仕事の振りしないとならないって、この時はさおちゃん度胸あるなって思ったっす。修君との間に恋人未満は入ってくるなと言わんばかりっすね。猫君もわかってていたずらするっすからね。
いつのまに 付き合ってたのと 母が言う そんなつもりは ないのだけれど
さおり
いつの間に付き合っていたのと母が言うから(修君の前で)思わずテレカクシでそんなんじゃないもんと言ってしまったの
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猫缶買って帰ってきたときに母様に会ってこう言われたっすけど、まだ付き合うというか、初々しい頃だったっすね。言われて慌てて否定するところなんか、いいっすね。猫君もニヤリとしてましたっすから。
生意気に 一緒に住もうと いろいろと 覚悟を決める お年頃なの
さおり
(年下のくせに)生意気にも一緒に住もうといい、私はもういろいろと覚悟を決めて行動するくらい(お姉さん)なのよ
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さおちゃんが来週東京に行くから週末のデートはなしって言った後に何気なく修君が言った言葉っすね。まだこの時は修君は一緒に住むって、東京に行かなくても済むくらいに考えていて、淡い恋心から卒業していないので現実味がないっすね。さおちゃんはそこのところ敏感っすよ。
暁の 一番列車 振り返る 夢のまたゆめ 仕事に戻る
さおり
朝早い電車に乗って東京に仕事で帰ることにしました。ここでのことは夢のまた夢としていつか振り返る思い出にします。
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さおちゃんが電車で帰るときの気持ちっすね。でも本編では見送りに来ないかなって期待していたみたいっすけど、短歌の意味とやってること違うっすね。そうはいってもどこかで期待しちゃうんだよねっていう揺れる女心を読み取ってくれるとしめしめですってパンダさんが言ってたっすよ。
また来いよ アイツの顔が つらいから 黙ってきたの 悪かったかな
さおり
また来いよと言われるとアイツとの(別れが)つらいので、(出発を)黙って出てきてしまいました
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さおちゃん、それやったらまずいっすよ。大体男は黙って何かされるとものすごく不安になるっすから。ほら、修君落ち込んでましたよ。もう会えないんじゃないかって。
冬のお話
テレワーク うまくいかない アイツなら いつのまにやら 頼りにしてる
さおり
テレワークが上手くいかないとき、アイツならなんとかできるかなといつの間にか期待してしまう私です
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さおちゃんが自宅に戻って仕事をしようとしても、ネットにつなげなくて、できなかった時の歌っすね。でも、この時うまくいってたら帰ってこなかったすよね。東京にいる意味ないかって言っていたっすよ。あれ、初回はすんなりできてたって猫君が言ってませんでしたっけ?乙女の秘密っすよね。
気付いたら 気を遣わない 故郷へ キミと二人で アイツのそばへ
さおり
気づいたら気を遣わないで済むアイツがいる故郷にキミと二人で行きたいな
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東京でよっぽど嫌なことでもあったのでしょうよ。家に帰りたいってときは、心が弱っているときっすね。ようやく修君が恋しいと思えるようになったっすね。あ、今回猫君出番ないじゃないっすか。ちゃんと和歌詠んでくださいっすよ。
泣きながら お帰りなんて ずるいから みんながみてる 顔がみれない
さおり
泣きながらお帰りというのはずるいですね、みんながみているので恥ずかしくて顔を見ることができません
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さおちゃんが帰ってきたときに駅の出口で修君がさおちゃんを待ち構えていた時のお話っす。ちょうどいいところに現れるって、絶対お母様の差し金っすよね。まぁでも、東京に帰る前にもニヤリとしていたっすから、晴信さんに迎えに行けって言われたっすね。
お詫びなの これからもっと 振り回す ランチタイムに マグロ一切れ
さおり
あなたのことをこれからもっと振り回して迷惑をかけるかもしれないので、お詫びにランチタイムのマグロを一切れ差し上げます。
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さおちゃんとデートの時に照れ隠しでお姉さんぶっているときの歌っすね。
お姉ちゃんから奥さんに変わっていくところっす。猫君様が乙女の顔って言ってますけど、こういう顔っすね。勉強になります。
手を握る お願いだから 照れないで 頑張ってみた 私を見てて
さおり
(あなたと)勇気を出して手を握ってみましたお願いだから照れないで私を見てください
=^._.^=
これって海岸で猫君が仕掛けたドッキリハプニングの後っすね。いやぁ、さおちゃんここで行きましたか。って、猫君はわかっていたみたいっすよ、さおちゃんが変化を求めているって。修君には、そういうことが起きないとわからないみたいっすけどね。
ありがとう あなたのそばに いるだけで 安心してる 私がいるの
さおり
あなたのそばにいるだけで安心できます。このようなふたりにしてもらえたことに感謝しています。
=^._.^=
もう、素直になったさおちゃんの素直な歌ですね。乙女心全開じゃないっすか。もう、修君幸せっすね。え、まだ自信がないってどうゆうことっすか。
これ以上はさおちゃんがかわいそすぎっすよ。
君見つむ 瞳合ふごと ほほを染め 言の葉絶ゆる 頼りなき我
猫の君
君を見つめ、瞳が会うたびにほほを染めて、何も言えなくなってしまうとは、我ながら情けないな
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これはさおちゃんが一番気になっているところ「年上だけどいいの」って言ったときっすよ。修君は大丈夫、気にしていないって言いすぎたっす。あんまりにも「気にしてない」って言いすぎたっすから、さおちゃんのこともお姉ちゃんだから気にしてないって思われたっすね。そこで猫君が喝っすよ。
自分の弱いところを告白した乙女には、包み込むような優しさが必要っすよ。安心な男から、気がある男に変わるタイミングって、難しいっすよね。
オフィスの話
久方の 給湯室の さえずりは 話題の男 盛りの話
さおり
久しぶりに聞く給湯室でしゃべっている女子の会話はいつも男盛りの話でかわらないなあ
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さおちゃんが久しぶりに出社して仕事しているときに話っすね。さおちゃんはネットにつなげなかったから出社してたって言ってすけど。この娘っ子たちはなんで出社してるっすかね。在宅ワークはさみしいっすからね。
同僚の うわさ話に 息詰まる 仮面を被り 差し障りなく
猫の君
同僚のうわさ話は人の話ばかりでいつ自分が噂されるかを思うと息が詰まりそう。だから差し障りのないように心に仮面するの
=^._.^=
これ猫君の歌っすね、さおちゃんの給湯室の話から、宮中の女房の御簾の裏話と同じっすから。いつの時代も女のさえずりは変わらないってことっすね。
人のこと言ってる暇があったらいい公達とでも仲良くなればいいって。また自信がないっていうっすね?
1年後の話
ひらひらと 誘ってるの 後ろから 捕まえに行く アイツの右手
さおり
(手をつなぎたいと思っている私には)アイツの右手はひらひらと誘っているようにみえるから、うしろから捕まえにいきます。
=^._.^=
これは、さおちゃんというより修君が手をつないでほしくて、まだその勇気が出ないので誘ってるっすね。それをさおちゃんの目線で見てこう言う歌になるっすね。誘っているのは確信犯っすね。
ちょっとだけ 近づいてみた わかるかな 赤くなるのは 反則だから
さおり
さりげなく距離を詰めていることを(あなたは)わかっているのかな、急に意識して赤くなるのは反則ですよ
=^._.^=
さおちゃんがだんだん猫に見えてきたっすよ。じっくりと距離を詰めて、行くっすね。あくまでも自然にさりげなくっす。猫君もそのほうが上手くいくって言ってたっすからね。
この気持ち 伝えたいのよ これはもう お姉さんから 言うしかないかな
さおり
(あなたへの)この気持ちをつたえたいのでおねえさん(の私)から伝えるしなかいのよね
=^._.^=
さおちゃんが修君と岬の公園に行ってデートした時の歌っすね。この時猫君はいつも一緒のさおちゃんとは別行動、車で寝ていたって。おいらなら一世一代の瞬間を見てみたいっすけどね。
春風の 薫る野原に 寝転んで キミがアイツの 右手で遊ぶ
さおり
春風の心地よい野原に寝転んで、アイツとキミがじゃれ合って遊んでいます
=^._.^=
物語第1部のラストシーンっすね。猫君とアイツが仲良く遊んでいる比喩で、二人と一匹の距離が近づいたってことっす。舞台はお父さんとの思い出がある公園で、一家だんらんを予想させる描写っすね。猫君は、その前の修君の言葉に突っ込みを入れただけって言ってたっすけど。
デイサービスの話
君の持つ 重き想いを 哀れみて 我寄り立ちぬ 老いの背中に
猫の君
つらい思い出を背負っている年老いたあなたの姿にを見て、(私は)あなたに寄り添っていきたいです
=^._.^=
デイサービスでおしんさんの出会った後、おしんさんのエピソードを聞いた後に歌ったものっすね。おしんさんと旦那さんの話はホント悲しくなりました。
老いらくの 戯れに猫 かわいがり 我もと集う 人の輪の中
猫の君
年を取ってから猫をかわいがるみんなが集う人の輪ができたものだな
=^._.^=
修君の誘いで始めたデイサービス訪問で、猫君様といわれてかわいがってくれるお年寄りが増えて人の輪ができたって、これ、あのレクリエーションのことっすね。3分間でボールを捕まえるっすね。おいらは運動不足でそれだけできるっすかね。
そして家族へ
待ち詫びて ようやく聞けた プロポーズ 恋には早し 賞味期限か
さおり
ようやく待ちわびていたプロポーズの言葉が聞けました、(私の)恋の賞味期限は早いのです
=^._.^=
修君がさおちゃんにあなたと暮らすために相談員になりたいって言ったっすね。修君にしては頑張ったほうですが、さおちゃんからはダメ出しが出てたっすね。物語でようやく修君が結婚を意識し始めたっす。
妹とまた 巡り合ひては 契る世の 幸をぞ惜しむ 命限りに
猫の君
思い人と再び巡り合えた喜びは、この世の命の限りであることを惜しんでいます。(できるなら永遠に続いてほしい)
=^._.^=
猫君と小夜ちゃんが巡り合ったときの歌っすね。いや、よかったっすね、ちゃんと巡り合えて。小夜ちゃんが言ってたっすよ、初めから言ってって。
どうしてわからなかったっすかねぇ。
新しき 家人の声の 暖かき 灯に似た 笑みぞ和らぐ
修(猫君代)
新しい家の歌人たちの暖かい声が灯に似た笑顔のため、(私の)心は和らいでいるよ
=^._.^=
これはさおちゃんの家に修君と小夜ちゃんが来て、それぞれ新しい家族に迎えられてうれしいって歌っすね。やっぱり猫君の代筆でしょうけど、猫君にも思い入れがあったっすね。温かい家庭を追われる運命だったっすから。またみんなでワイワイやりたいっすね。おいらも呼んでくださいよ。パンダさん。
待ってたよ 心の花が 咲いていく 君と歩こう 夢のある道
さおり
(あなたのプロポーズを)待っていました。まるで(私の)心に花が咲いたようです。貴方となら、夢のある道を歩んで行けそうです。
=^._.^=
修君が船の上でさおちゃんにプロポーズして指輪を上げたときの歌っすね。
あの日のことは実は後でサムさんに聞いたっすけど、真理さん(さおちゃんのお母さん)とのデートの予約を修君に譲ったって言ってたっすよ。真理さんから「うちのさおりの一世一代の晴れ舞台なんだから」って言われりゃ、ねぇ。デートは平日のほうがいいっすからね。
クリスマスのディナークルーズなんて、3か月前からの予約だって言うっすからね。実はおぜん立ては母様ってことっす。
思い出の ダイヤモンドは 輝けり 愛のあかしを 我引き継がん
小夜(猫君代)
(あなたたちの)思い出のダイヤモンドは今も輝きを失うことはありません。
その輝きとともに愛のあかしを我々が引き継いでいきます(永遠に)
=^._.^=
この時はみんなで泣いていたっすから、後になっても感動が覚めない小夜ちゃんが猫君に作ってもらった歌っす。パンダさんはこの場面の和歌はやめようとしたっすけど、サムおじさんの感動の話に本編が食われてなるものかって、入れたみたいっすよ。
織り交ぜる 糸のごとくに 紡がれし 愛し命よ 幸を歩めよ
真理
「織物の糸」のように、さおりの人生が多くの人とのつながりで紡がれ、美しく実を結ぶことを願っています。
=^._.^=
最後の「幸を歩めよ」は、お父さんの願いでもあって、母様からさおちゃんへのエールでもあるっすね。娘を想う母の気持ちを詠んだ歌っす。もう母様最強じゃないっすか策士っぷりも見事でしたし。猫君も素直に感動していたっすからね。
君が袖 寄るべの幸に ぬくもりを 我にもたらせ 夢のある道
猫の君
あなたの袖に寄り添って、幸せなぬくもりを与えてもらいました。(あなたとともに)夢のあるを歩んでいきたい。
=^._.^=
そおっすね、猫君がさおちゃんに拾ってもらわなければ、この話はなかったっすからね。さおちゃんにはいっぱいかわいがってもらって感謝っすよ、猫君。このお話のテーマ、夢のある道って、恋愛だけでなく、愛情あふれた暮らしへの道ってことっすよね。
春霞 菜の花揺れる その先に 夢のある道 行く君想う
お父さん(猫君代)
(さおりは)菜の花の揺れる道を通って(修君と)ともに夢のある道を歩んでいくのだなと感慨深く春霞の先から見守っているよ。
=^._.^=
猫君が「お父さんとの思い出の場所にはきっとお父さんがいる」見守ってくれているはずだよって言ったっすよ。おいらもそう思うっす。そんなお父さんならこういう歌を詠むっすかね。小夜ちゃんは感動して泣いてたっすよ。




