夜の王子さまと星のお姫さま
満月揺れる泉のほとり。
言の葉奏でる夜の王子さまが、ひとり。
夜空浮かぶ満月に向かって、詩を詠う貴方。
綺麗で切ない貴方の歌声。
夜を流れる流れ星の女の子。
星のお姫さまは、貴方の歌声に一目惚れしました。
夜空を伝い、星のお姫さまは貴方のもとにシャラン。
星のお姫さまは貴方の目の前に降りてきました。
「夜空を流れながら、私のそばで詠ってほしいです」
星のお姫さまは、キラキラとした金色の光に包まれながら貴方の目の前に手を差し出します。
貴方はこくりと頷き、星のお姫さまの手に手を重ねます。
貴方が手を重ねると、星のお姫さまは貴方の手をきゅっと握り、細かな金色に光る光の粒をこぼしながら、夜空に貴方を運びます。
夜空を流れる流れ星のように。貴方と星のお姫さまは手を繋ぎながら、夜空を飛びます。
すると夜空の真ん中で、星のお姫さまは止まり、貴方の両手を握ります。
星のお姫さまは貴方の両手を握ると、くるくると踊り出します。貴方もぎこちなく、星のお姫さまの踊りに合わせてくるくるくるくる。
くるくると踊りながら、貴方は踊りに合わせるようにして、綺麗で切ない歌声を響かせます。
「そばで聴くと、もっとずっと綺麗な歌声ね」
星のお姫さまは微笑みながら、貴方の両手を握り、くるくる。
貴方が詠い終えると、星のお姫さまはぴたりと踊りを止め。
「…ねえ、今夜だけじゃなく、これからも私のそばで…貴方の美しくて切ないその歌声を聴かせてほしいの。私の王子さまになって…ください」
きらきらと揺れる、星のお姫さまの瞳。薄い涙の膜が、満月のような金色の瞳を、きらきらと揺らめかせていた。
貴方は、星のお姫さまの両手をゆっくりと自身のもとに引き寄せ、そして…
───────……
あたたかな満月の灯りが、夜空を照らす真ん中。
唇を重ねる、夜の王子さまと星のお姫さま。
2人を祝福するように、シャラシャラリと流星群が夜空を零れていく─────
これあれだ…以前にやっていた、眠気vs駄文。
眠たい中、どんな作品ができあがるか?というなぞのチャレンジ。そして…朝起きたら書いたことを忘れてる系の即興作品(笑)
皆様、お疲れさまでした~…m(_ _)m