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普段より長め?かも?

ダイヤが前線へ来ると騎士の姿をしたかゆとギルがしっかりと防衛していた。さすがにもう攻める余力が無いためか二人とも攻撃せず、剣で受け流すか、盾で防いでいる。


「お!戦えそう?」

「あぁ、おかげさまで。」


かゆは笑顔でダイヤに話しかけ、それにダイヤも微笑んで答える。


「おぉ、見たことない武器だね。これをれいちゃんが?」

「そうッスよ。凄いッスよね~。錬金術でもこんな事出来ないっすよ。」

「普通鍛冶師の仕事だからね~。」


ダイヤは自分の持っている武器の感覚を確かめる。


「この武器、今まで持っていたどの武器よりも軽い。その上大体の物は切れる気がするんだ。」

「いいねいいね!そろそろ敵さんも我慢の限界みたいだよ。」


かゆが目を向けた先には相変わらず多くの賊と元騎士が入り混じった集団がおり、再度突撃してくるつもりのようだった。


「二人に前衛任せてもいいかな。流石に疲れちゃった。」


そう言ってかゆは少ししんどそうにして少し後ろに下がる。ギルとダイヤは頷き、かゆを守るように二人で並ぶ。


「横と後ろは任せて。私が隙を埋めるから。」


かゆの姿が狩人の姿になり、手には弓を持ち、背中に大きな矢筒を背負う。


「さぁ!逆転の時だよ!」

「「了解!」ッス!」


そうして賊の集団とかゆ達三人の戦いが始まった。


かゆ達三人は綺麗な連携でどんどん戦線を押し上げていく。そして戦っていく内に三人はある事に気付く。


「…なんか敵が減ってきてないッスか?」

「…確かに。なんだか数が少ないですね。」

「減ってるよー。そしてそれはダイヤさんの持ってる剣の効果みたいだね。」


かゆが言うにはダイヤがとどめを刺した者だけ再び見る事が無いとのことだった。


「私も最終的には余裕がなくなったから相手の動揺を誘う為にも何人かにとどめを刺したんだけど、どうやらこの人達完全に死なないみたいなんだよね。」

「では何故私がとどめを刺すと…」

「それはその剣にそういう加護がついてるからですわ。」


またいつの間にかいたゼロにかゆ以外の二人は驚く。


「ゼロさんやっほ!」

「かゆ。ごきげんよう。」


かゆに返事をしてからゼロは続ける。


「その剣にはこの世界の界有者の加護がついていますわ。効果は『拒絶』。一度効果を発動させればその者はこの世界に二度と立ち入ることは許されない。だから今頃ここに居ない者達はこの世界に入れなくて混乱してるのではないかしら。」


ゼロはそう言いながらクスクスと笑っている。


「それじゃあこのまま行けばいずれ勝てるって事っス?」

「えぇ、このまま行ければ…ですけれどね。」


気が付けば敵の攻撃は止まっており、少し離れた所に集まっている。その後ろに黒いオーラを纏った男性が浮かんでいる。


「随分と手こずっているようだな。」


男性はダイヤに目を向け、その武器に特殊な効果が付与されている事にすぐに気が付いたようだ。


「忌々しい。わざわざこちらの存在にそのような物を持たせるとは。だが丁度いい。」


男性は突然、物凄い速さでダイヤに突撃してくる。


「お前をこちらの世界に戻してしまえばゲームセットだ!これは『強制』だ!この場から消え去るがいい!」


男性は輝く手でダイヤに触れようとする。しかし触れる寸前で男性は後ろに飛びのく。男性が先程いた場所には細身ではあるがとても長い槍のような矢が刺さっていた。


「あらら、決まったと思ったのになぁ。」


地面に刺さっている大弓に見えるそれを引き抜きながらかゆは呟く。


「娘、俺が誰だか分かっているのか。」

「知らなーい。」

「だったら教えてやる。俺はこの世界と近しい世界の…」


語り始めた男性に一本の矢が飛来し、男性はそれを弾く。


「貴様!」

「そんなつまらない話はいいよ。正直あなたに興味ないし。」

「何だと!貴様そのような態度をこの俺にとっていいとでも思っているのか!」


むきになって話す男性を横目にかゆはあくびをしている。その姿に男性はさらに怒りを募らせる。


「まずは貴様から殺してやる!」


男性はダイヤからかゆに標的を変えて、一歩踏み出そうとしたがその足はそこで止まる事になった。踏み出した足に掠りそうな位置に一本の矢。顔を上げ、先程までとは違う吸い込まれそうなほど空虚な瞳を見た男性はそれ以上踏み出す事は出来なかった。かゆの口が小さく動くのを見た。


「つぎはあてる」と。


男性がその姿に衝撃を受けている所に横からギルが切りかかったが、男性はそれをギリギリで躱した。男性は憎々しげな表情でギルを睨みつける。


「何者だ。何者なんだ貴様らは!」

「ただの冒険者、または旅人ッスよ!」


男性は舌打ちをして、敵の集団に戻っていく。


男性が去ったのを見たダイヤ達は一息ついた。


「ありがとうございますかゆ殿。あのままだったらどうなっていたか。」

「いいよ~。次が本番っぽそうだし。」


かゆはニコニコしながら敵地の方を見やる。


「あちらとしては次が総力戦でしょうね。こちらは元々総力戦みたいなものだけれど。」


ゼロが次の展開を話し、また対策も話し始める。


「相手は倒しても何度でも復活する敵。本当に倒せるのはダイヤのみよ。そしてそれは相手も分かっているからどんな事をしてでもダイヤをどうにかしようとするはずよ。どうする?」


ゼロの話を聞いてからかゆはうんうんと頷いてからグッと親指を立てて、


「正面から突っ込む!」


と、意気揚々と答えた。ダイヤはポカーンとし、ギルはまぁそうかと半ば納得し、ゼロは困った風にしながらもその口は微笑んでいる。


「策は必要ないかしら?」

「策と言う程でも無いしね。あれぐらいの数ならダイヤさん以外は護衛と拘束に努めればいいだけだし、ゼロさんも手伝ってくれるんでしょ?」

「うーん。正直あなた達だけでも十分だと思うけれど、まぁ、手伝ってあげますわ。」


ゼロも前線に加わる事になり、最後の戦闘が始まるのはもうすぐであった。

黒陣営が直接手出ししてるような気もするけど当たってないからヨシッ!

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