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side:???(戦場)


かゆ達が到着する少し前。


大きな二つの存在がその場の雰囲気を時が止まったかのように静かにしていた。


片方は黒いオーラを纏い、サラリーマンのような恰好をした男性が、もう片方は白いオーラを纏っているが、姿を認識する事が出来ない。しかし、その場の誰もがその二つの存在が自分達とは違う別の何かだと感じ取っていた。


「久しぶりだな。」

「……………。」


男性が白いオーラに声を掛けるが反応は無い。


「随分と冷たいじゃないか。私はお前の兄だというのに。」

「……………。」

「どうした?何か言ってみたらどうだ。」

「……して………ですか?」

「ん?」

「こんな事をして…楽しいですか?」


白いオーラから怒気のような何かが発せられる。それを感じた黒い男性は笑う。


「ククッ。ようやく反応したか。…あぁ!楽しいさ!いつでも新しい力を得る時は何物にも代え難い快感を得られるものだ!」

「…私には分かりません。」

「分かってもらう必要は無い。これからこの世界も私の物となり、貴様は狭間へと消え去るのだから。」

「…だったら、こちらもそれ相応の手段を取ります。」

「ほう?どうするというんだ?」

「ゲームを…しましょう。」


白いオーラが何かを発すると、白いオーラを中心にドームが形成された。ドームの先の景色は見えない。


「これは?」

「隔離領域。…()()()()()出入りは出来ない。」

「なるほど。それで?どうするんだ?」


男性はにやけながら白いオーラを見ている。


「戦争。」


その場の空気が凍り付く。


「私とあなたの直接的な介入は無し。すぐ終わってしまってはあなたもつまらないでしょう?」

「なるほど。いいだろう。」

「勝敗条件はどちらかの勢力の全滅、または降参。」

「随分と単純じゃないか。こちらに負けは無いぞ?」

「大丈夫。こちらも負けるつもりは無い。」


二人が話している所に一人の村人が声を上げた。


「ふ、ふざけないでくれよ!戦争だって?俺たちはただの村人なんだぞ!?戦う事なんて出来やしねぇ!」


それに続いて他の村人も騒ぎ出した。


「そうだそうだ!俺達は獣を狩った事ぐらいしかした事無いんだぞ!」

「女子供まで巻き込むのか!!」


反論する村人達とは対称に騎士団や賊は歓喜している。


「新イベントか!!」

「最高だぜ!!」


その光景を見て男性は笑う。


「勝負にもならなそうだが、余興としては十分だな。じゃあ…っとその前に。」


男性の見た先にはダイヤの姿。ダイヤの事を確認し、


「それは元々私の力だ。歯向かうというなら返してもらおう。」


男性がダイヤに向かって手をかざすと、手の平から黒い球体が発射された。


「!?」


ダイヤはそれを間一髪で回避する。それを見た男性はフンッと鼻を鳴らし、手の平を別の方向に向けた。その手の平が向いた先には村人の一人の娘だった。それを悟ったダイヤはすぐに娘をかばう様に動いた。そして晒された無防備な背中に黒い球体が刺さった。


「ぐぁ!?」


ダイヤはその衝撃に耐えられずそのまま気を失った。するとダイヤの姿が急激に変わり髪は黒く、服装も鎧からスーツへと変わっていく。それを見た男性は満足し、戦争の開始を宣言した。


「それじゃあ始めようか。」


男性が宣言した瞬間、賊達を縛っていた縄が弾けた。そしてそれを確認するや否や賊達は村人達に向かっていく。村人達も農具などを持ち対抗する。


「皆殺しだぁ!」

「妻や娘に手出しさせるものか!」


戦闘が始まる中、白いオーラが村人達に話かける。


「攻め込む必要は無いから…ひたすら時間を稼いで…。そのうち…援軍が来るから…。」


その言葉を聞いた村人達は女子供を後ろに守りを固めるようにした。賊の方は気にすることも無く攻め続けている。


「ふん。時間の問題だな。遠くから見物するとしよう。」


黒い男性は少しつまらなそうにしながらその場から消えて行った。


「お願い…頑張って。」


白いオーラもその一言と共に消えて行った。


「いきなり、何でこんな事に…」

「ぐずってる暇は無いぞ!守れ守れ!」


賊からの攻撃を必死に守る村人達。しかし、その守りはそのまま維持する事は出来ず、どんどんと押し込まれて行った。


「これ以上は!!」

「村人のみなさーん!一度引いてくださーい!」


もう耐えられないと感じていた時、少女の声が響いた。

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