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村に向かうかゆ達だが、村の入り口に近づくにつれて村が少し騒がしい事に気が付いた。よく見ると入り口に衛兵であろう二人の人が立っているが衛兵というには装備が豪華に見える。全身鎧で包まれており、騎士と言われた方が納得できる見た目をしている。


(ちょっと不穏だな。何かあったのかな。)


かゆ達がそのまま入り口に向かうと衛兵に呼び止められた。


「そこの二人組!止まれ!」

「何者だ!まさか賊じゃないだろうな。」

「私達は冒険者です。私は剣士でこっちの子は錬金術師です。」

「どうも。」


衛兵二人は顔を見合わせて再びかゆ達を見た後、話し合いを始める。


「ステータスは出ないな。という事はNPCだろう。」

「どうする?通すか?」

「どうせNPCだしな。追い返していいだろう。」

「そうだな。おい、今この村は我ら不死鳥騎士団が守護している。不審人物を入れる訳にはいかない。お引き取り願おう。」


衛兵は本当に騎士だったが、かゆ達を村に入れるつもりは無いようだった。


「何かあったんですか。」

「よそ者に話す必要は無い。」

「…そうですか。れいちゃん。行こう。」


かゆ達がその場を離れようとしたその時、村の方から衛兵とは違う声が聞こえてきた。振り返ると一人の女性が歩いて来るのが見えた。


「どうしたお前達。何かあったか?」

「だ、団長!?」


団長と呼ばれたその女性はかゆ達を見つけると騎士二人に確認をしている。


「この者達は?」

「はっ!冒険者を名乗るNPCです!今の状況では入れるべきではないと判断した為、お引き取り願おうとしていた所です。」

「冒険者?少なくとも職業ではないな。」


かゆ達は騎士達にも伝えた内容を団長にも伝えた。


「剣士に錬金術師か。かなり珍しい組み合わせだな。まぁいい。それで?お前達は賊がのさばっているこの地域に女の子二人を野ざらしにしようとしたわけか。」

「は?まぁ、そうですが…。」

「この馬鹿者!!もしこの二人が賊に襲われたらどうする!!」

「でも所詮NPCですし…」

「貴様はそれでも騎士か!!プレイヤーもNPCも関係無い!人を守ってこそ騎士だろう!!」

「す、すみません。」

「とりあえずこの二人は村に迎え入れる。お前達は引き続き警戒を続けてくれ。」

「「はっ!!」」

「君たち二人は私について来てくれ。案内しよう。」

「ありがとうございます。」


騎士達は再び入り口の警備に戻り、かゆ達は団長について行く。村の中に入って行く中、かゆには他の人では聞こえないであろう声を聞き取った。それは先程の騎士達の声だった。


「やれやれ、あの団長にも困ったもんだよな。」

「はぁ、まったくだ。NPCを人として見てるんだもんな。NPCなんて所詮データだろうに。いくら実力が一番上だからって調子乗ってるんだろうな。」

「女のくせしてな。正義の味方を気取って楽しんでるんだろうよ。まぁ、それもすぐ終わるだろうが。」

「それもそうだな。それまで我慢するか。」


騎士達が話していた内容はとてもあの団長を慕っているようには思えない。それにゼロから聞いていた通り仮想現実の人間を軽視しているようだ。


(うん。あまり騎士団自体信用出来ないね。)


かゆは聞いた事を自分の心に留めたまま団長について行った。

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