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8(world code : VR)

ポータルを通った後、森の中に立つ二人は今後の行動を話し合っていた。


「さて、早速ギルを探さないと。」

「じゃあ…村に行って聞き込みをしてみる?」


れいが指をさした方向にはポータルを通る前から見えていた村が見えている。


「うーん。先にちょっと周囲を見て回ってみてもいい?」

「?構わないけど…。」


二人は道を少し逸れて草で茂っている森の中を探索する。


「ねぇれいちゃん。れいちゃんにはこの草とか、あとは木とか、どういう風に見える?」

「え?そうだね…別にいつも通りかな。あ、あの草いい感じ。」

「…そっか。」(別にステータスとやらが見える訳でも無く、私もれいちゃんも見える物に違和感はない。となると私達は仮想現実側の存在になるのかな。)


れいが草を根ごと掘り出しているのを見ながらかゆは自分達の存在について考えていた。


(まぁ、こっち側でよかったかな。痛みが無いと危機を感知しにくくなるだろうし、何よりいつも通りの方が動きやすい。)

「かゆ?どうしたの?」

「ううん、何でもないよ。じゃあそろそろ村に向かおうか。」

「分かった。」


二人は来た道を戻り元の村が見える場所まで戻って来た。


「…今更だけど村に行く前に服装変えないとね。」

「そう?」

「多分だけどこの世界で制服って存在してないと思うからこのまま行ったら変わり者として見られるかな。私もあの世界で初めて知ったし。」

「変わり者…。」


二人とも学園から来ている為、服装は学園の制服そのままであった。


「れいちゃんはインベントリに違う服とかある?」

「インベントリ?」

「えーっと、自分の物をしまう場所っていうか~、えーっと…」

「あっ、占有領域の事?」

「た、多分それ!」


二人は知識の差を感じながらもそれぞれ服装を変えた。かゆの服装は元の世界でも使っていた動きやすそうな軽装で腰には短剣を携えている。一方れいは白衣を着ており服の一部には試験管やフラスコがぶら下がっている。


「れいちゃん。それしか無いの?」

「ごめん。いつも制服しか着てないから。」

「うーん。それじゃあ仕方ないね~。」


実際かゆも服についてはあまり興味は無い方で時と場合によって変えている為、それなりの種類の服装を持ち合わせているのみであった。


「まぁ、錬金術師って言えば大丈夫かな。私の世界の錬金術師のギルドマスターもそんな感じだったし。」

「そうなんだ。」

「とりあえず話は私がするかられいちゃんは名前を言うぐらいで大丈夫だよ。あまり得意じゃないんでしょ。」

「うん。お願い。」

「うん!任された!行こう!」

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