表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツカサの退屈しのぎ  作者: J. E. Moyer
15/19

女湯 対 男湯

Episode #15

「水ばっかり入れたら、温うなるからあかんで!」とお婆ちゃん達が怒るのです。


お婆ちゃん達は熱い湯が好きなので、司は湯の中に入れない。と言うことは、大きな深い方の湯槽で泳ぐ事が出来ないのです。


司は少し早めに銭湯へ行って遊ぶつもりなのに、その時間帯にはお婆ちゃん達も来ているので勝手が利かない事が分かりました。


「お母ちゃん、女湯は熱うて入られへんで! お父ちゃんと男湯に行ってもええか?」と言って、その日から父と銭湯に行く事になりました。


男湯は司好みの湯加減なので、人の少ない時は、大きな湯槽で潜って泳げるし、誰も文句を言わないのです。



『ヒロちゃんが女湯に入れてんから、私も男湯に入ってもええんとちがうん?』と理屈が合う様に思うので、毎日お父ちゃんと銭湯に行く事になり、司はそれが気に入っています。



番台のおばちゃんやおっちゃんも文句を言わないので、男湯の温い湯がすっかり気に入った司は、毎日プールに行っているようなつもりで、


「お父ちゃん、早うお風呂に行こか?」と催促するようになっていました。


司は大分県の別府市に有る温泉プールで、オリンピックの水泳選手が練習しているとお母ちゃんから聞いていたので、自分もオリンピックの選手になったつもりで、毎日の男湯での水泳を楽しみにしているのです。



そんなある日、


「おい、銭湯に行くぞ」と言う父に


「あとで行くから、風呂屋で待っとってな」と応えた司は、銭湯に行く道で、帰る途中の父に出会い


「えらい早いやんか お父ちゃん。まあええわ、先に帰っとってな」と言って、一人で風呂屋に入りました。



何時ものように潜って、泳いで、顔を出して


『あれっ? お父ちゃんは何処やろ?』 と思って探していると、


来る道で父に出会った事を思い出し、一人で男湯に入った事に気づいたのです。そして番台のおばちゃんが何も言わずに司を男湯に入れてくれた事が可笑しくなるのでした。



司は、暫くの間男湯での水泳に身を入れて、将来のオリンピック出場を夢見ているのです。

つづく

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ