↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
バッドエンドは全力でぶち壊す!  作者: 血迷ったトモ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

23/50

第22話 雄貴vs由橘乃

ちょくちょくふざけないと、書けないみたいですね。

『始め!』


解説さんの声と共に、雄貴は後方に大きく飛んで下がり、由橘乃は多量の水を生成し始める。


「何のつもり?」


「何が?」


雄貴の行動が不可解だったのか、眉を顰めながら聞いてくる。


由橘乃の能力の弱点は、やはり近接戦闘だろう。身体の周りに水を設置しても、短時間で生成出来る量では、雄貴の能力の前には、ほぼ意味を成さないだろう。


反対に、距離を取ってしまえば、遠距離での攻撃手段を持っている由橘乃には、非常に有利な戦いとなるが、近接戦闘のみの雄貴には、勝ち目はあまり無い。


「ま、直ぐに終わってもつまらないし、今回は安曇さんの戦い方を勉強したいから、こうして来たんだ。最初からあんまり勝つつもりは無いよ。」


「随分と余裕ね。」


「そうでも無いさ。水に呑まれないよう、必死に考えを廻らせてる最中だし。」


雄貴は首を横に振りながら言う。実際、本気を出せば勝てそうな気もするが、その場合は由橘乃に怪我をさせてしまう。

それでは、雄貴が今後、色々と頑張る理由を台無しにしてしまう。


それに加えて、どこぞの○○マさんのように、真の男女平等主義者だとか言って、男女問わずドロップキックをくらわせられる程、図太い神経はしていない。

同じく名前の最後にま(・)が付く人で、男女平等顔面パンチをくらわせる方も居たような…。


それは兎も角として、そういう訳で、雄貴はあんまりこの戦いに、前向きでは無かった。


「さて、立ち話も何だし、さっさと模擬戦を始めようか。」


「次に話す時は、きっとアンタは病院のベッドで寝てるわね。」


「はっ。態々見舞いに来てくれるとは、お優しい事で。その優しさを、怪我させない気遣いに向けて欲しいな!」


言い合いながら戦闘が始まる。


まずは軽く攻撃したつもりなのか、顔の大きさぐらいの水球を、勢い良く飛ばしてくる。

それを雄貴は軽く拳で打ち払い、霧散させた。


「うおっ!弾幕ゲーは、やった事ねぇんだけど!」


打ち払った雄貴の視線の先では、大量の水球が生成されており、その数はゆうに30は超えていそうであった。


流石にその全てを迎撃するのは、少しやり過ぎ(・・・・)だと判断し、回避に移る。


『こ、これは!人間の限界を超えた、まさに超人的な動きだ!私自身、あの動きが出来たとしても、絶対にやりたくない弾幕ゲーだ〜!』


体を捻り、跳び、時には蹴り飛ばして霧散させ、どうにか被弾せずにやり過ごす。


「やるわね!なら、これなら!」


「怖っ!」


水を操り、1本の紐状にして手に持った由橘乃は、それを勢い良く振るう。すると、一気に雄貴の元へと伸び、まるで鞭のように襲いかかって来た。


『おおっと!ここで安曇由橘乃さんが新しい攻撃を繰り出す!』


雄貴の左側から腰辺りを狙って来た水の鞭を、ギリギリで空中を転がるようにして避ける。普通の人間がくらえば、ゆうに十数メートルは吹き飛び、骨折も1、2本で済みそうにない速度で振るわれたのを見て、本能的に恐怖を感じる。


「ふっ!」


地面に着地した雄貴に、早くも切り返して戻って来た水の鞭が顔の高さに来たので、慌ててしゃがんで避ける。


『SランクのSは、サドスティックのSか〜!?その女王様っぷりには、思わず背筋に冷たい物が走るぞ!』


「そこの解説!うるさいわよ!」


失礼な事を言ってくる解説さんに、由橘乃がツッコミを入れる。だが攻撃の手は、全く緩めていないので、雄貴は避けるのに手一杯だった。


『これは高月雄貴さん、手も足も出ないか!?おや?そんな事を言っていたら、動きが急に止まったぞ!これは何か仕掛けて来るか!?』


雄貴は解説さんの言葉通り、動きを止めていた。そんな雄貴に、容赦なく攻撃を加える由橘乃。


「吹っ飛べ!」


勝ちを確信したのか、由橘乃が嬉しそうな声を出す。しかし次の瞬間、彼女は目を疑う事となる。


「とりゃっ!」


いつの間にか割れていた地面の隙間に、足を勢い良く突き刺してから蹴り上げ、一気に5、6メートル四方の土を吹き飛ばして、鞭にぶつけたのだ。


見ると50センチは抉れてるので、相当な質量だろう。対人間向けに、少し威力を落としていたというのもあるだろうが、水の鞭は呆気なく打ち消されてしまう。


「なっ!」


『おおおお!これは凄い力技です!BランクのBは、バーサーカーのBか!』


「ははは…。」


またしても入る、解説さんの茶々に、苦笑いしながら駆け出す雄貴。


口元は笑ってるが、目は一切笑っていない。何とも恐ろしい表情である。


「このっ!」


「そんな薄い弾幕、実戦なら何の役にもたたないぞ!」


肉薄する雄貴の迫力と、先程予想外の手で攻撃を潰されたせいか、弾幕に戸惑いが見られる。


雄貴の足下が水に浸っており、少し走りにくいが、このまま突撃するつもりなのか、勢い良く駆け抜ける。


「…あ、何か嫌な予感!」


しかし、あと5メートルで由橘乃に接触するという地点で、いきなり急ブレーキをかける。


「もう遅いわ!くらいなさい!」


どうやら雄貴の予感は当たったようで、何か由橘乃には策があったらしい。自信満々な様子で、笑みを浮かべている。


ー安曇さんの周囲、半径10メートル位に、大量の水がばら撒かれてるのか!これなら浴槽数杯分の水になる!ー


驚く雄貴の前で、あっという間に、周囲の水を集め終わった由橘乃は、大きな水の塊を、近距離に居る雄貴目掛けて、打っ放してくる。


「やっべぇ!?」


雄貴は巨大な水の塊を前に、一瞬固まってしまった。

幾つになっても、やっぱり能力を制限しての戦いは、熱いものを感じますね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説家になろうSNSシェアツール
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。