長男の時
長岡更紗様の『パパママ誕生企画』参加作品です。
はてさて妊娠、出産話といっても、あんまりすんごい武勇伝とか、感動話とかございません。なんせ三人とも自然分娩の安産ばかり。ゆるーい感じでわっはっは、と読んでくださいな。
まずは長男。
なんせ初めてづくし、分からないことだらけ。でも、いると分かったときは嬉しかったなあ。
妊娠初期、まだ1ヶ月と少しの時に旦那と一緒に食事をしてお酒を少しだけ飲んだら、気持ち悪くて吐いてしまった。
体調が悪かったのかなー?と首をひねる私に、旦那の方がもしかするんじゃないか?と言ったけど、1ヶ月やそこらでつわりなんかが来る分けないと、笑い飛ばした。
ところがその後も風邪でもないのに微熱続きの体調不良。ドキドキしながら検査薬を購入。陽性が出た時はやったー!
まだ膨らんでもないお腹、感触もなにもない。けど、なんとなーく、いるって分かるというか、存在を感じる。思い込みかもしれないけどね。
さて、前に発達障害のエッセイで書いたのですが、長男は発達障害。ちょいと変わっております。
で、それは妊娠中にも出ておりました。妊娠六ヶ月を過ぎると始まる胎動がね、小さいときはまあ、普通もなにも分からないほど、微かなものですけども、妊娠八ヶ月を過ぎる頃には力強く分かりやすいものになります。
ちょうど風呂に入ってるときなんて、お腹に赤ちゃんの手形や足形が浮かぶくらい。
で、長男、その胎動が変わっておりました。
なんか、とにかく内臓を狙いよる!
胃や膀胱を蹴る。これはまあ、普通の子でもやるわ。……多分。
でも、肋骨の隙間とか、胃と腸(多分)の間に手だか足だかを突っ込まれるのは多分ないと思う。ちなみに肋骨の隙間はちょっと痛いです。
ご飯食べたあとに胃を蹴るのはやめて欲しい。おかげで吐きそうになったよ。つわり思い出したわ!
膀胱を蹴られるとトイレ行きたくなります。妊娠中って、ただでさえトイレ近いのに。
まあ、それはまだいいんだけども。
胃と腸の間に手?を突っ込まれる。これは気持ち悪い。本当に胃と腸かは分からんけど、位置的にその辺だと思う。
体の中から他人に内臓を触られらるのは、ひいい~っとなります。
長男もなんだこれ?って確めたかったのかな。ぐいーん、ぐいーんと動かしてた。その動きが余計に気持ち悪かった。
あと、ちょっと心配に。
え?内臓って、こんな風にぐいぐい押されてもいいの?ってか、胎盤ってどこまで伸びんの?ちゃんと戻るよね?内臓の隙間に挟まったままとかにならないでよ?
結論。なりませんでした!良かった!
まあ、胎動は変わっていたけれど、おおむね順調な妊娠ライフでした。
出産自体も、安産そのものでしたが、なにしろ初産なもので、どうにも色々と心配で怖い。なので陣痛が始まったら早めに病院へ行き、そのまま入院。まだ陣痛が弱いから、しっかり動いて陣痛を早めましょうって言われたけど、なんだか怖くてあまり動けず。
今思えば、全く怖い事なんてなかったなあ。病院の中なんだからなんかあっても大丈夫だって。
怖がっていると陣痛の進みが悪いです。ぎゅーっというくらいの奴がながーく続いて、長かった。朝7時くらいに病院に行って、生まれたのは翌日の2時でしたもの。
結局、陣痛促進剤を点滴して、そこからあっと言う間に破水、いきなり今までの比じゃないでかい陣痛。あとはあれよあれよで産まれました。
予定日ぴったりの出産。
痛いとか、あんまり印象に残ってないなあ。とにかく長くて疲れた。あと、無駄に怖がっちゃ駄目だね、と思った出産でした。
そのあとはすぐにカンガルーケア。赤ちゃんを直接胸の上に乗せて抱っこ。予想よりも小さくて頼りなくて、なんだか怖くて心配になりましたね。
なにせ母親初心者。おっかなびっくり抱きました。
この子の場合、産まれてからの方が大変でした。が、それはまた違う話なので割愛します。