表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【『魔剣伝説』ティルヴィング.サーガ。】  作者: シマリス
金龍バスター城の戦い。【battle.of.bastar】
62/69

ハル皇子の戴冠式とルナとの婚姻。

ゴォーン……ゴォーン……ゴォーン


パトリシア大聖堂の厳かな鐘がエリスシオンに鳴り響く。


聖女パトリシアの前で膝まづくハル皇子と少女ルナ。


パトリシアが二人に婚姻の宣誓を促した。



『汝は、この乙女、ルナを生涯の伴侶とし健やかなるときも、病めるときも、共にあることを誓いますか。』


ハル皇子はハッキリとした声で答えた。


『誓います!』


パトリシアは次に少女ルナに宣誓を求めた。


『汝、ルナは、このハル皇子を生涯の夫とし、貞節を守り、共にあることを誓いますか。』


『誓います。』


聖パトリシアは赤い絹の緩衝布に載せられているリングを手渡した。


『では、婚姻の証として指輪の交換を』


指輪の交換を終えた後、ハル皇子はルナの白いベールを開き、優しく誓いのキスをした。


居並ぶ人々からの鳴り止まない拍手の嵐。


結婚の儀に続き、戴冠式へと場は変えられた。


聖パトリシアに変わり、天礼巫女ヴォルサイアが祭壇に上がり手には聖冠が携えられていた。


『汝、ルシュフ.エンドルフ.ハルを天礼の導きにより、エリスシオンの王と成す。』


膝まづくハル皇子の頭に聖冠が嵌められた。


大きなファンハァーレが響き渡る。



(((((パパパパパーーーーーン))))))



『エリスシオンの(あるじ)、ハル王の御代が永久に栄えんことをーーー!!』



ハル皇子の側近スレンの横に立つ賢者ソージャが呟いた。


『これで、エリスシオンは一つになり、ハル王の元で一致団結し暗黒魔獣軍団に当たることができます。』




その頃…………へーベル河対岸。


ラグナロクの石橋を挟んで対峙する暗黒魔獣軍団総帥オリハルコンと参謀の女魔術師イージス。


へーベル河に並ぶ大砲を積んだ黒船の群れ。


艦長ヒヒイロ侯爵は小舟で岸辺に渡りオリハルコンの元へ足を運んだ。


オリハルコンの天幕に入るヒヒイロ侯爵。


中には、オリハルコンの姿はなく奥の方に貴婦人が座っていたが薄暗くよく彼には確かめられなかった。




『オリハルコン殿……約束通り、貴婦人ヴォルサイア姫を頂きに参りましたぞ。』


女魔術師イージスは、途端にヴォルサイアに変容しヒヒイロ侯爵を招き入れた。


『ヒヒイロ侯爵様、ハル皇子は、いまだ生きております。』


『斥候の知らせによると、大聖堂で戴冠式を挙げ王を名乗るとのこと。』


『あなた様こそ、エリスシオンの王に相応しい方です。』


『このまま、見過ごされるのですか……わたくしは悲しゅうございます。』


慌てた様子でヴォルサイアに化けたイージスを抱き寄せるヒヒイロ侯爵。


『何を申す!、ワシが必ずあの若造を追い出し、エリスシオンの王となって見せようぞ!』


偽ヴォルサイアのイージスは

嘘の涙を流してヒヒイロ侯爵に請願した。


『ヒヒイロ侯爵のお力で諸国を連合させ、失われた王座を取り戻されますように……』


ヒヒイロ侯爵はイージスを強く抱き誓った。


『あの大聖堂で戴冠式を行うのは、あの者ではない。』


『ワシこそが王に相応しい、そしてお前がエリスシオンの后じゃ!』


オリハルコンが時を計ったかのように天幕に戻って来た。


『これは、ヒヒイロ侯爵殿……我らの盟約は真に大きな成果をもたらしましたな。』


『もう一押しで、エリスシオンの邪魔物を一掃できますぞ。』


『都合のよいことに今、奴等は結集したとのこと。』


『一気に、決戦に持ち込める好機!』












評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ