迫る大決戦!(大いなる神々の黄昏)ラグナロクの丘。
聖パトリシア修道院の鉄扉を衝車で破壊に掛かる石工たち。
ガァーーーーン》》》
ガァーーーーン》》》
ガァーーーーン》》》
ドドーーーーーーン)))
三度めの衝突の衝撃で鉄扉は、もろくも崩れ去った。
魔術師スレンに従えられ中へと入る石工たち。
『スレン殿!』
『中は空っぽです……』
『女神像も、聖楽響もありません。』
スレンはガランとした祈りの場を見渡して呟いた。
『いずこかへ、至聖所を移したか……』
一人の石工が奥の壁に斧を振るっているが、弾き返され、いっこうに埒が開かない。
その様子を見て、スレンが壁に近付き従者の剣で叩いてみせた。
キーーーーーーーーン》》》
『道理で、刃が立たないわけだ……』
『神の鋼』
スレンは石工たちに命じて正面の壁はそのままにしておくよう伝えた。
『この壁の前に黒十字を架ける。』
『ここに、いち早く、大聖堂を建設するのだ。』
『一刻も早く、ハル皇子の戴冠式を挙げねばならん!』
『全土に聖冠王となられたハル様の威信を告げ、全ての国民の人望を集めるのだ!』
『抗なう者のなき世界を我らの手で作り上げようぞ!』
魔術師スレンの檄に急ピッチで大聖堂の建設は進んでいった。
聖パトリシア修道院の形跡は祈りの壁を残し全て破壊され、その上にはドーム状の大聖堂が姿を現し始めた。
ハル皇子が漆黒馬ブラッククルセードに股がり、祭司の天礼巫女ヴォルサティーを伴い観閲に訪れた。
『ヴォルサティーよ、間も無く、大聖堂が完成する……』
『予が、この世を統べる聖冠王に相応しいと、そなたは思うか……』
天礼巫女ヴォルサティーが一礼して答えた。
『王座に聖石を据えなさいませ……ハル皇子が天により選ばれし真の聖冠王であられるなら……聖石が呼ばわるでしょう。』
『神により聖別されし世を統べる王、汝に世々代々に渡り、栄華と祝福が与えられん……と』
『わたしめは、神と聖冠王を取り成す天礼巫女に過ぎませぬ……』
その時、一人の伝令がハル皇子のもとに駆け寄って来た。
『伝令!、皇子に申し上げます。』
『魔導師ソウ.ルーイ殿が皇子との約束通り、要衝地(ラグナロクの丘)で闇の軍団、及び魔神を召喚したとのことでございます!』
ハル皇子は、頷き答えた。
『そうであるか……万物を見通す眼の指環、引き換えにした価値はあったようだ。』
『サーガリングとは……闇の軍団にとっては、それほどに価値あるものなのか……』
『ラグナロクの丘、彼の地がエリスシオンの残党を一掃する最後の決戦地となろう!!』




