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【『魔剣伝説』ティルヴィング.サーガ。】  作者: シマリス
父と子の行く末。【冒険者、龍討伐騎士聖ジークと漆黒の破壊騎士ハル皇子】
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交錯する運命②剣闘士場(コロシアム)へ。

森を突き抜け砂煙を巻き上げて疾走する四頭の馬。


やがて、石畳が敷かれた街道に出た。


戦乙女ヴァルキリーこと、キュピレスを先頭に二人の勇者ペル.セウシスとロン.ゴミアント。


そして後尾には傷の癒えた龍討伐騎士ジークが続いていた。


四人の行く先、遠くの方に経済コミュニティー、タレントウムの防壁門が見えて来た。


彼らは馬から降り全身を覆うフードを被り、旅人か商人を装った。


タレントウムの防壁門の上で靡く旗印を見て、時、既に遅しと思った。


彼らは街が陥落したことを悟った。


鉄丈門は楼門に変えられ鉄の落とし格子(ごうし)が加えられ


更に敵の侵入を防ぐ跳ね橋が上げられていた。


見張り塔の上には、高々と覇王ドモフ.ウルワッハ旗が(なび)いていた。


赤地に猛る獅子の図柄はキュピレスにとっては、忘れようのない仇敵の印だった。


『私が、まずは様子を見てきましょう!』


最後尾にいたジークが前に進み出てキュピレスの横に並び伺いを立てた。


キュピレスは馬を前に出して通り道をふさいだ。


『それは、できません!』


『あなた一人に、危険な役目を押し付ける訳にはいきません。』


『皆で参りましょう。』


ジークは、微かに笑顔を見せてキュピレスに呟いた。


『まぁ、見ていてください……


跳ね橋が降り鉄格子が上がり門が開きましたら手で合図を送ります。』


ジークは白馬(ペガサス.ミリオン)を走らせ街と平原を隔てる堀の前まで出ていった。


彼は堀の前で止まり、何やら大声で防壁の上や物見の櫓の上にいる者に、叫んでいた。


すると、物見櫓や防壁の上にいた兵隊たちは急いで跳ね橋を下ろし鉄格子を上げ門を開いた。


これを遠目で見ていたキュピレスは、何が起こったの見当もつかない様子だった。


ジークが手招きをし皆を門へ来るよう促した。


どうやら、一滴の血流さず

タレントウムの街へ入れそうだとキュピレス思った。


ジークを見詰めキュピレスは

思った。


『彼は、もしや【幻魔術師】(ウィザード)なのかもしれない……』


彼の後に続く三人にジークが、ポッリと小声で呟いた。


『運命の女神エリスのお導きで、あなた方の力が発揮される時が到来しました……』


円形闘技場(コロシアム)に、観戦のため覇王ドモフ.ウルワッハが来ているようです。』


『あなた方の仲間であった、確か……アル.テミウスとかいう女子も彼の隣にいるとか……』


『あなたの、お父上様の仇打ちと仲間の救出をする千載一遇の機会(チャンス)が巡って来ました。』


『剣闘士参加者名簿にサインして、競技を装い祈願を果たされよ。』


真っ直ぐに道を歩く四人に好奇の視線を送る人々の群れ。


彼らの前を案内するようにドモフの百人隊長が先を進んで行く。


【ようこそ……名誉ある剣闘士場へ】


受付係りが名簿へのサインを薦めた。


四人は互いが初戦で当たらないことを条件に承諾書にサインし会場へと入った。


狂喜に満ちた歓声の渦。


血に飢えた者たちが各地から集まり、その力の程を


今や飛ぶ鳥を落とす勢いの覇王、ドモフ.ウルワッハへ見せ付け


軍を任される隊長や将軍になるべく雄叫びを上げていた。


キュピレスの一行は、会場のよく見える控え室で時を待った。


戦乙女ヴァルキリーこと、キュピレスは念願の時、到来に


魔剣ティルヴィングを抜き放ち願った。



《《ティルヴィングの剣よ!》》


《《我、命の三分の一を捧げ、ここに、最初の願いを告げん!》》



《《我、父の仇、ドモフ.ウルワッハが首、討ち果し、仲間の救出を成さん!》》



魔剣ティルヴィングが、これに答えた。



【戦乙女ヴァルキリーよ!】


【汝の願い、然と聞き届けたり!!】









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