第三話 お出かけ
二日ぶり?はらずしです!
今回はコメディを少し多くしてみました(個人として思うだけであり本当にそうかどうかはわかりません)
それでは、どうぞ!
四人が初めて集まったあの日からもう一ヶ月たった。
その間、部活の入部があり新入生の歓迎会が行われた。そして、海斗達のクラスだけなのかもしれないが交流を深めるという名目で開かれた勝考案のバーベキューパーティーもあって海斗達の仲は他のクラスに比べてとても仲良くなっていた。
部活に関しては海斗と結は無所属。勝は野球部。(何でも勝は中学時代エースだったらしい)有紗はチア部に入部していた。
そんな中、海斗と結は“いつも通り”の生活を送っていた。
“いつも通り”朝一緒に登校し、“いつも通り”昼食を二人で食べて、“いつも通り”一緒に下校して、遊ぶかそのまま帰宅するかのどちらかをしていた。
「ってそれただのカップルじゃねえか!」
「な、なんだよいきなり」
「なんだよ。じゃねえんだよ、コンチクショー!テメエいっぺん死にさらせええ‼︎」
「誰が喰らうかってんだ」
勝の豪快なパンチを流して頭にチョップを入れる。
「いってえ…くそっ……何で当たらないんだ…」
「お前が大振り過ぎるんだよ」
この一ヶ月、スキンシップとしてやってきたこのパターンは海斗にしたらもはや慣れたものになっている。
「で?何が不満なんだ?」
「お前の話全部」
「そんなこと言われたって、訊いてきたのは勝だろ?」
休み時間、教室で次の時間の準備をしていると勝が「お前らっていつも何してんの?」と訊いてきたため、素直に答えたらこのザマだ。
「そうだけど……。それでも納得いかねえ」
「だから、僕何度も言ってるだろ?そういうんじゃないって」
「あんなの聞かされた後でそんなこと言われても説得力ねえんだよ!!」
「そんなの知るか!」
「なんだと!やんのか⁉︎」
「やらないよ!何で一々殴りあわなきゃいけないんだ」
「ちっ……面白くねえ奴」
「殴り合いが面白いとか言う勝がどうかしてる」
言うと、「そうだな」と軽くあしらわれたところで予鈴のチャイムが鳴った。
「ほら、授業始まるぞ」
「また後で話聞くからな」
「殴りかかってくるのはよせよ」
「お前の話によるな」
軽口を叩きつつ勝は自分の席に戻っていった。
そしてちょうど先生が入ってきてチャイムも鳴った。
「起立、礼」
クラス代表に選ばれた海斗が号令をかけ授業が始まっていった。
その授業中、海斗は考え事をするかのように上の空で授業を聞いていた。
今日の最後の授業も終わり、ホームルームも終わって後は帰るか部活に行くかどちらかになった。
海斗は部活に入ってないので後は帰るだけだ。
帰り支度を済ませ、いつも通り結の席へ。
「あ、棚瀬くん。ちょっと待ってね」
二週間も同じことを繰り返しやっているからか、近づいてきたのが分かったらしく海斗の方を向きもせずに結は言った。それを見た海斗はまだこちらを向く様子も無い結にあるイタズラを仕掛けることにした。
すぐさま自分の席に戻り、座り直した海斗は帰り支度をしているフリをし始める。
数分の後、肩をトントンと叩かれた。叩かれた方を振り向くと人差し指が海斗の頬を押した。
「ずいぶんと古典的なイタズラだな」
「そうかな?棚瀬くんより新しいとは思うけど?」
楽しそうに言う結は、顔は笑っているが目が笑っていなかった。
「ん?何の話?」
「とぼけるんだ〜。あんな恥ずかしいマネさせといて」
「はて、僕にはよく分からないんだが?」
「白状しないと怒るよ?」
「結が怒ってもあまり怖そうには思えないね」
あくまでシラを切る海斗に我慢できなくなった結は海斗の頬を両手で引っ張った。
「い、痛い痛い……」
「全く、イタズラする男の子はモテないぞ」
「こんなことする結に言われたく……痛い、痛いです。離してください」
言っている途中にまた頬を強く引っ張られる海斗。
「まったくもう、棚瀬くんはいつもこうだね」
言って結は渋々手を退けた。痛みから解放された海斗は少しからかいすぎたかな、と反省していた。
「まあ、こんな性格なんでな。ところで結。今日は僕がアイスをおごってやろう」
だから謝罪の代わりに機嫌とりにかかった。
アイスと聞いて目の色が変わった結だが、すぐさま先ほどまでの表情に戻る。
「それでさっきのイタズラが許されると思ったら大間違いだからね?」
「いやいや、そういうんじゃないさ。ただ今日はそういう気分なんだ」
「う〜そ。絶対違うね。私は騙されないぞ。そして許さないから」
フンと顔を背ける結だが、態度と本心がかけ離れているのが目に見えて分かった。
このままアイスをおごったら許してくれると誰もが思うくらいに結はソワソワしていた。
「まあ何でもいいけど早く行こう。そこの今の時間帯混みやすいんだ」
立ち上がり、海斗はバックを背負う。
「ま、まあおごってくれるなら別にいいけど……」
と言いつつ結も床に置いていたバックを肩にかけた。
そこで結はあ、と声を漏らした。
「ん?どうした?」
「いや、今日はちょっと用事があるから今日いけないや」
とても残念そうに言う結。どんな理由であってもやっぱりアイスをおごってもらうのはとても嬉しかったらしい。
聞いた海斗は思案顔になり、
「じゃあ、また今度にするか。そうだな……。今週の土曜日なんてどうだ?それならかなり遊んでられるし」
「うん。私もその日ならいいよ」
「じゃあ、その日におごってやるよ」
「その日もそんな気分だといいな〜」
「そういう気分になるように調整しておくさ」
結の皮肉をしれっと返した海斗はそのまま廊下に出ていく。それを結がテコテコとついていった。
そして、忘れているが海斗たちが話していたのは教室。もちろん、ほとんどの話が漏れていたしイタズラの罰という名のスキンシップもバッチリ見られている。
(((あのバカップルめ……!)))
(((今日もイチャついてるなあ〜)))
というのがクラスの反応だった。
「よし………いいな」
「オッケー。私も………うん。行こうか」
誰かがそんな会話をしていたのは誰にも聞こえなかった。
土曜日。段々と夏も近づいてくるかのように気温が上がってきているが、今日は春らしいポカポカした気温で晴れ間が広がっていた。
土曜日だが、約束のある海斗は朝早めに起きた。今は朝食も食べ終えてのんびりと約束の時間を待っている。
「お、今日は早いな」
テレビを見ているとパジャマ姿の父が降りてきて言った。
「まあね。朝ごはん温めるよ」
「母さんは?」
「買い物行ったよ」
「あれ?もうそんな時間か?」
「もう10時だよ」
寝ぼけている父の言葉に苦笑しながら、母が作った朝ごはんを温める。
その間に父は着替えを済ませて食卓に座っていた。温め終えた朝ごはんを出すと父は「いただきます」と言って食べ始めた。
海斗はソファに座り込み先ほどまで見ていたテレビをもう一度見始める。そこでふと時計を確認すると10時半になっていた。
(そろそろかな)
そう思い、立ち上がって自分の部屋に向かいバックを手にとって玄関に向かう。
玄関で靴を履いていると父がひょこっと顔を出してきた。
「なんだ、どこか行くのか?」
「うん、遊びに行ってくる。夕食までには帰ってくるから。お昼ご飯はいらないし、お昼までには母さん帰ってくるから。母さんにも言ってある。じゃあ行ってきます」
「あ、ああ。行ってらっしゃい…」
伝えることを一気に伝えたのは質問されて時間を食うのが嫌だったからだ。海斗の思惑通り、父は戸惑いながら送り出してくれた。だが玄関を閉める瞬間父の怪訝そうな表情が見えた。
さっさと出てきてよかった、とホッとしつつ海斗は結の住むアパートへ向かう。
本当は約束場所があるのだが、こうも家が近いと待っているのがバカバカしく思えたのだ。
10分後、結の住むアパートに着くとちょうど結が二階から降りてきていた。
「おはよう、結」
下からそう声をかけると結はビクゥっと驚いていた。
「うわ、うわわ!た、棚瀬くん⁉︎……ってうわわわわ!」
驚いた拍子に階段から足を踏み外し、ガシャ、ガタンと音を立てながら結は階段から落下してきた。
「うわっと……!大丈夫か?」
「あ、ありがと。……怖かったぁ」
下にいた海斗は危なげなく落下してきた結を抱きかかえて止めた。結はちょっとした恐怖で顔が青くなっている。
「ごめん。急に下から声かけて悪かった」
「ううん。勝手にびっくりしたの私だし………」
「いや、完全に僕が悪かった……ってどうした?」
海斗が謝っていると結が急に顔を逸らしたのだ。覗き込もうとしてもいやいや、というように顔をこちらに向けない。見えないものの、少し顔が紅いように見えた。
「どうしたんだ?顔にケガでもしたのか?」
そうなら一大事だ。慌てるような声は出さないものの女の子の顔にケガさせることはいけないことは分かっている。
「してない。してないけど……」
「けど?」
「あの、降ろして……」
「……?はい」
疑問に思いつつ、海斗はとりあえず言われた通りに結をそっと降ろした。
「あ、ありがとね。それじゃあ行こっか」
「あ、ああ。行こうか」
結局、結が顔を逸らし続けた意味を教えてもらうことは出来なかったが店へ向かう間にどうでもよくなっていった。
店に着いた海斗と結はそれぞれ好きなものを選んで、約束通り海斗がおごった。
会計の際に、
「今カップル様限定で30%割引きさせていただいております」
とニコやかに言われて海斗は少し嬉しそうな顔を作り(割引きされなくなるのを恐れたため)、結は店員が気付かない程度に顔をしかめていた。
会計を済ませ、アイスを食べきり店を出ると途端に結が詰め寄ってきた。
「もう、何で違うって言わなかったの⁉︎」
「あのなあ、3割も割引きされるんだぞ?乗っとくのが一番だろ」
「それをクラスの誰かに見られてたらまたあの時間が……!」
あの時間とは初めのころにあった「海斗と結が付き合っている件」のことに関して訊かれていたものだろう。海斗もあれはかなり苦痛だった。
だが、今ではクラスの皆は温かい目で見るかからかうくらいしか“表面的には”してこなかった。
「ま、そのときはそのときだろ」
「棚瀬くんはまだいいよ。相手が男子だもん。私の相手は女子なんだよ⁉︎」
「わかったわかった。そのときがきたら僕がどうにかしてやるから。この話はここまでにしてどこかに行こう」
海斗が言うと、結は仕方ないといったようにその話題を振ることを止めた。
元々アイスをおごる以外予定は決めていなかったのだが、近くにはゲームセンターや映画館、ボウリング場などかなり豊富に揃ってあったので退屈することはなかった。
映画館に立ち寄ると結が今やっている大人気作を見たいというのでチケットを購入し、映画鑑賞をした。
恋愛ものかなと思いきやアクション映画だったのは海斗のことを配慮してなのか、それとも本当にアクション映画が好きなのか海斗は少しの間悩み続けた。
映画も終わり、気づけばもう午後2時。遅めの昼食を食べようと「和と輪」という和食レストランに入った。
「棚瀬くん、和食好きなの?」
案内された席に座るとそう結が海斗に訊いてきた。
「いや、写真にあったからあげが美味しそうだなと思ってさ」
「からあげ?」
「うん。からあげ好きなんだ。ガキっぽいだろ?」
「うん。子どもみたいって思っちゃった」
ふふふ、と笑う結に海斗は苦笑い。
言葉通りに海斗はからあげ定食を頼む。結は白身魚定食を頼んだ。
談笑しつつ出された定食に舌鼓をうち、今回はワリカンで会計をした。
食べ終わって外へ出るともう時刻は午後3時になっていた。
「1時間か。しゃべりすぎたか?」
「そう…でもないんじゃないかな。こんなものでしょ」
「そんなもんか。じゃあ暇だしゲームセンター行こう」
「いいよー」
途中、トイレ休憩も挟んでからゲームセンターに行くとそこそこ人がいた。予想より多い人に少し驚いた海斗だが、結はこんなもんでしょとでも言いそうな顔をしていた。
ゲームセンターの中を目的のものを定めることなくさまよっているとクレームゲームの一つに結が足を止めた。
「ん?それなに?」
「ネコのぬいぐるみ。猫又をモチーフにしたやつ。私好きなんだ」
「名前は?」
「マイっていうんだ。いいな〜、これ」
猫又というのだから当然尾が二つあるが、妖怪のように怖くはなくむしろ可愛くデザインされている。そして海斗はそのマイというキャラクターがどこかでみたような気がした。
う〜ん、と思い出そうとしていると結が百円を手にとり挿入した。
「取れるかな〜……」
呟きつつクレーンを動かし、ちょうど真上に寄せて掴むところまではいったが落としてしまった。
「あ!あ〜……もう一回!」
言ってもう一度チャレンジするが、失敗に終わった。
「これ無理かな〜」
落胆する声が聞こえてきて海斗はようやく思考から現実に復帰した。
「何やってるんだ?」
「見てなかったの……。クレームゲーム。これ欲しいの」
「そうか。なら……っと」
海斗はサイフから百円を取り出しゲームを開始する。結は無理でしょ、というように肩をすくめているが少しは期待しているようだ。
海斗は何の気負いもなくクレーンを動かしてあっさりとキャッチ。そのまま落とすことなく取り出しカゴに入れた。
「……っしょ。はい」
マイというキャラクターのぬいぐるみを結に渡すが反応がない。ただただ結は呆然としていた。
「おーい?どうした?」
「………」
「結〜?」
「ど、どうやってやったの⁉︎」
ようやく得られたと思った反応は海斗が欲しかった反応ではなかったが、聞かれたことには答える。
「見たまんまだけど?」
「それ答えじゃない気がする」
「じゃあどう答えろっていうんだ」
「………説明、出来ないね」
「だろ?」
「まあそれはそれとして……ありがとう。取ってくれて」
「最初にそれを言って欲しかったね」
ようやく欲しかった反応を得られて海斗は満足気に笑った。それを見た結も笑っていた。
店員に袋をもらってからゲームセンターを後にする二人。することもなく、近くの「いばら」という喫茶店に入った。
「今日は楽しかったね〜」
「そうだなあ。またこんな日があるといいな」
「ならまた遊びに行けばいいよ」
「そうだな」
頼んだコーヒーをすすりながら会話を続ける二人は世間話しかしない。特にこれといった話題がないわけではない。それは海斗がわざとそうしているのだ。
そして、
「それでさ……“勝と並谷”そろそろ出てこい」
世間話の途中でいきなり名前を呼んだ。周りを見てみると一組の男女、片方はサングラスをかけた男子。もう片方は帽子を被った女子がビクついていた。
「バレバレだぞ。変装なんてしてもムダだからな」
もう一度、今度はビクついている一組の男女に向けて声をかけた。
すると、観念したのかその男女がサングラスと帽子を取って海斗と結の座る席に来た。
「あれ?有紗ちゃん⁉︎何してるの⁉︎」
「あはは…バレてたの棚瀬くんだけだったのか。惜しいなあ」
言いつつ有紗は結の隣に、勝は海斗の隣に座る。
「いつから気づいてたんだ?」
「アパートの前」
「ウソだろ……」
「本当に?それは恐れ入ったな」
「?どういうこと?」
「結が階段を踏み外した時に、階段の音じゃない音が聞こえてきたんだよ。結は必死だったからそんなのに気づく余裕はなかっただろうしね。気づいたのが僕だけなのはそのせいさ」
あの時、「ガシャン、ガタン」と音がしたのは前者が焦って飛び出しそうになった有紗が出した音で後者が結だ。
「じゃ、じゃあ何で言ってくれなかったの⁉︎」
「結の抗議はごもっともだが、チャンスだと思ってね」
「チャンス?」
「勝と並谷の目的は僕たちが男女の関係かどうかを知るためだ。なら誤解を解くにはいい機会だろ?」
「ああ、そっか。そうだね」
結は納得したように頷く。
だがしかし、勝と有紗は深く、深くため息をついていた。
「どうした?」
「あのな?何度も言うようで悪いんだけどさ」
そこで一つ間を取って、
「「どうみてもカップルにしか見えない」」
勝と有紗はまるで示し合わせたように同時に言った。
「どこがだよ。完全に友達の関係だろ、あれ」
と海斗が抗議するが、
「「ないね」」
一蹴される。そこから猛烈な指摘が始まった。
「まず一つ目、階段から転がり落ちてきた女の子を何の恥じらいもなくお姫様抱っこでキャッチするのがおかしい」
「しかも結、その時案外嬉しそうだったしね」
「そ、そんなことない!」
「まだある!アイスのカップル割に何の抵抗もなく受け答えてた!」
「ほら!だから言ったじゃん!ヤバいって!」
「その反応からして肯定してるようなものなのよ?結」
「次に、二人でイチャイチャしながら映画鑑賞!相手の好物の話で盛り上がる昼食!極め付けに彼女が取れないクレーンゲームの景品をさらっと取ってやる彼氏のあの態度!どこからどうみてもカップルなんだよクソやろうっ!!」
途中から勝の嫉妬が見えた気がしたのは気のせいだろうか。
勝は悔しそうに机を叩いていた。
……気のせいということにしておこう。海斗はそう思った。
「まあ私もそうとしか見えなかったわね〜。あれをカップルと呼ばずして何と呼ぶの?」
「も、もうやめて……」
結は恥ずかしそうに下を向いている。
それを見た海斗は、
(つか、結の態度が全部悪いんじゃないのか?)
とかなり酷い責任転嫁をしていた。
まあそれはいいとして、と前置きして海斗は言う。
「結、これなら本当のこと言った方が早いんじゃないか?」
「「本当のこと?」」
「………」
結に向けて発した言葉だが、反応があったのは野次馬だけだ。
当の結は先とは違う雰囲気を纏って下を向いている。
「それは……そうだけど…」
重々しく言葉を紡ぎ出した結の様子を見て、ふざけた態度をとることをやめた勝と有紗は真剣な表情に切り替えた。
「どういうことだ?凛堂」
「力になれるならなりたいよ、結」
やはり、この友人たちはいいヤツだと実感したのは海斗だけではないだろう。
結はようやく顔を上げた。
涙をこぼしながら。
「ゆ、結……?」
「ごめん、ごめんね。ほんとにごめん、有紗」
「いや、何のことか分かんないけど結が悪いわけじゃないんでしょ?」
「それはそうだ。結が悪いわけじゃない。……おい、僕が悪いわけでもないからな。一応言っとくけど」
答えれそうにない結に代わって海斗が言うと勝と有紗がジト目で海斗を見たので、海斗はすかさずその目線に抗議した。
「じゃあ誰が悪いの?」
ウソは許さないという剣幕の有紗に友達思いなヤツだな、と若干感心しながら結に目線を送る。
それを見た結は頷いた。つまり、話していいということだ。
海斗は一呼吸してから、勝たちが以前言ったところの事の真相について話始めた。
「悪いのは……こいつをストーカーするやつだ」
事件の幕が開いた瞬間……。
はい、今回はここまで。
迫る事件の影。彼らは無事解決することが出来るのでしょうか!乞うご期待!
何時も一週間以内とか言いつつ数日でUPするんですが、何故かと言いますとただの保険ですw
思い切って「明日には!」とか言ってみたいもんですが、そんな度胸はないのです。そんなはらずしなのです。
それではまた、一週間以内にお会いしましょう!