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GENERATION☆DESTRUCTION!!  作者: Yuki乃
EP10 Dreadful Snowstorm
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Dreadful Snowstorm(1)

 悪化する天候、三百六十度どこを見ても雪だらけ、ファミマの光は遂に届かなくなった。さらに積もった雪が少しずつ地面を埋め尽くし、遂には方向感覚を失う。

「これが仙台の冬か?」

「違う、これは敵襲だ。何等かの能力で周囲をかく乱している」

「……やはりそうか」

「強行突破できないのか?」

「その言動から察するに小宇坂宗助、お前も方向がわからないようだな」

「もってことは」

「私もわからない」

 一歩も動いていないのならば、剣を構えた正面が帰るべき方向だろうが、直線に囲一本道ではない上に、方向感覚を失っているということは、自分の意思で真っ直ぐに進めるとは限らない。

 同じ場所をループする可能性も考えるとその場を動かないことが良作であると言える。

「何か突破方法はないのか?」

「お前こそ何か考えはないのか? 私は月の血族(Moon Blood)でありながら完全な無能力者(エクステリア)、相手の能力を感知することができないんだ」

 月の血族(Moon Blood)とは月宮、月代、月輪、月神の四つの苗字に月を持つ血族の総称のことだ。この血族においては現在の能力者と無能力者の存在比が逆転していると言われている。

 なるほど、月代は対能力者戦闘では使い物にならないか……。

 すぐに考えられた可能性は四つ。

 一つ、変化系能力による五感の誤認。

 一つ、物質系能力により実際に雪を降らせている。あるいは天候を操作している。

 一つ、偶然の防雪、つまり自然によるもの。

 一つ、何等かの装置による人工的なもの。

 まずどう考えても三つ目と四つ目は非現実的だ。自然によるものならば方向感覚まではン鈍らない。四つ目も俺が偶然外出したのにもかかわらずそこまでの器材を用意できるとは思えないし、しかもここまで大規模となると現代の技術では不可能だろう。

 残る可能性は二つだが、どちらも超能力によるもの、相手には能力者がいることは間違いない。

 だがどちらかに絞ることは今の情報だけでは足りない。

 それに変化系と物質系、どちらかという判断を間違えれば確実に全滅する。

 変化系ならば、こちらの五感が操作されていることになる以上、周囲の情報は一切あてにならない。だがまだ第六感がある。

 物質系の能力も厄介であることには変わらない。雪を降らせるだけの能力であると仮定してもこの広範囲にしかもここまで濃密に発生させられるほどの能力者、かなり大きなキャパシティを持っていることを示している。

 どちらにしても戦いは困難を極める。

 さらに言えば敵は一人とは限らない。

 周囲を警戒し、第六感、高速物体の接近だけに神経を集中させる。こんな状況で一本的に銃撃されると一たまりもない。

 だが周囲を見回している内にあることに気づいた。それは俺の刃の見た時だ。

 何かがおかしいのだ。吹雪の中俺の剣は氷始めている。雪が着けば凍るのは当たり前だがそうではない。雪は着いていないにもかかわらず、表面に薄い氷の層が出来上がっている。

 注視すればそれはなぜなのかすぐにわかる。

「これは物質系能力だ。間違いない」

「なぜそう言える?」

「俺の剣を良くみてくれ」

「……氷の膜が張っているな、それと何か関係があるのか?」

 ポイントはそこではない。そのさらに表面だ。

「剣に触れ直前で雪が解けている。だから一度水滴に戻った水が剣に付着し再び凍ったため起きている」

「たしか小宇坂の剣はヴァイス・ツヴァイあらゆる能力を無効にする。つまり相手は物質の温度を下げる能力ということか!!」

「その通りだ、だがまだどうやって水を集めたからは説明がつかない。それに相手の目的がまだわからない」

 暗殺にしては数分経つが何もしてこない。

「いや、目的なら明確だ」

 月代が言いかけて時、携帯が鳴りだす。

 俺ではない、館山二号作戦の時に壊されてしまった。昨日の今日で買い替える余裕はなかった。

「もしもし、皐月大佐ですか……、それは本当ですか。私は基地の外です。……了解しました。すぐに向かいます」

「何があった?」

「仙台基地が強襲された。数は大体規模、超能力を有している者が多いようだ。皐月大佐の話では第十九特別小隊によるものである可能性が高いようだ」

「第十九特別小隊はそんなに強いのか? こっちは東北最大の拠点なんだろ」

「その認識は少し間違いだ。確かに仙台に東北防衛のための司令本部が置かれているだけで仙台に戦力が集中している訳ではない。仙台基地の主力部隊は関東・中部との境界にある。このままで基地が危ない!!」

 なるほど、道理で規模は小さいはずだ。

 仙台は陸軍基地と言うよりは海軍基地だ。敵は小隊と言え超能力者で構成された部隊、通常戦力が多いこちらが不利だ。

 だが驚くのはこれからだった。

「第十九特別小隊はただの寄せ集めではない。小宇坂の知っているであろう男も在籍している。……戸村一佐だ」

「何だと、それは本当なのか!!」

「そんなに慌てるな、小宇坂らしくもない。あの男が元々そこの所属だ。関東から仙台まで追ってくるとは随分諦めが悪いようだな」

「そんなこと言ってる場合か!! あいつは普通の兵器では止められない」

「つまりこいつ等は――――」

「――――時間稼ぎ、ただの足止めだ!!」

 闇雲に剣を振りまわりに吹雪を払おうとするがほとんど意味をなさない。俺の剣の特性は基本的に剣に接触している能力を無効化するだけ、それ以上に力はない。

「落ち着け、私たちが基地を出て十分も経っていない。そんな簡単に壊滅するほど弱くもない。基地には皐月大佐もいる!!」

「だが、イリスを奪われては全てが意味をなさない。最初から本気で行く!!」

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