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GENERATION☆DESTRUCTION!!  作者: Yuki乃
EP06 Strategy Preparation
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Strategy Preparation(2)

 学園に着き、俺とイリスとリアの三人を校門で降ろしてくれた。ニルは学園の地下の駐車場に止めてから行くため別行動だ。

 俺たちが暮らしていた明鏡寮は校門からでも見える。その有様が夜見た時より酷く感じられるのは、夜中で暗かったため隅々まで見えなかったからだろう。

 被害はかなりのもので三階が全壊していることは、既に昨日の時点でわかっていたことだが原形を留めている二階は半壊、一階も内装は壊滅的で災害にあった家屋のように物が散乱していた。

 朝早くから先生や生徒会、生徒会執行部が動いて調査に乗り出している。

 昨日はよく見えなかったがその周辺には第二次大戦で使われていたドイツの重戦車ティーガーⅡが乗り捨てられていた。故障しているわけではない。敵の再攻撃に備えているのだろう。それかただの燃料切れか。

 校舎入ってすぐの階段を上り軍事部校舎に入る。

 しばらく長い廊下を進むと更衣室がある。

 その間、早くに登校している生徒が必ず一回は俺たちを見た。イリスを見ているのだろう。

 制服が置いてあるのは女子更衣室だ。

 イリスが俺も来いと何回も言ってきたが、何とか説得してリアに着替えさせてもらうこうことにした。

 女子更衣室の前で待つこと十分、その間、廊下を通った生徒は絶対に俺の方を見る。待ってる場所が場所なだけに女子からは特に冷やかな視線を感じた。他にも他学科の先生に何をしてるのか聞かれるし、散々な目にあった。

 女はなぜ着替えにこんなに時間がかかるのか疑問だが……。

 リアが突然更衣室の扉を開けてじゃんとイリスの制服姿をお披露目した。

「ほんとにそんなサイズの制服があったとは驚きだ」

「違うでしょ、女の子がせっかく着替えたのに、先に言うことがあるんじゃないの?」

「お前何言って――――、……そ、そうだな、制服も似合ってるんじゃないか」

 リアの強烈な睨みを食らい、仕方なく思ったことを言う。

「イマイチだけど、まあ、いいわ」

 上から目線で少しむかついたがこれで学内を歩いても目立たない……さっきよりは。

 少し早めに来たのだが特に行く場所もないので教室に直行する。

 教室には車を置いてきたニルが机に突っ伏して寝ている。

 リア曰く、昨日は枕が違ったので寝られなかったそうだ。車で送って貰った時は元気そうだったのだが……。

 教室に入るなり準司が出迎えてくれる。

 昨日ぶりのはずなのになぜか久しぶりにあったような気持ちになる。

「心配したぜ、宗助。昨日は学園で色々あったからな、エロゲーどころじゃなかったぜ」

「あたり前だ。あの後どうなった?」

「無事脱出できたさ。それにしても守護科の教師は頭のおかしい連中ばかりだな」

「何かあったのか?」

「色々な。お前たちが東京に逃げた後だな、LEGENDからECCS665が飛んできたのは知ってるだろうけど、スティンガーブチかましたところまでは知らないだろ?」

「本当に撃ったのか?」

 スティンガーはECCS665の空対空兵器の一つで赤外線誘導ミサイルだ。

「ああ、だが能力者により妨害されて命中はしなかったがな。ヤバかったのはそっちよりも三年守護科の担任で戦略戦術学の千手院先生の方だぜ」

「他の学科の教師まで覚えてないが、何がヤバいんだ?」

「それなんだが、お前たちが行った後で学園の港に保安局の強襲部隊が上陸して来たんだけど、その先生と守護科の生徒二人で部隊が全滅だぜ、それに加えて寮の屋上から来た能力者を退いたのもその先生だったんだよ」

 あの小さい仮面付きが一人で、俺が引き分けることしかできなかった戸村一佐を退くとは、いかれた奴だとは思っていたが、まさかここの教師でしかも守護部の所属とは……、だがそれはありえない話ではない。守護部は三学部の中で精鋭のみを集めた場所だ。教師もそれ相応なのは当然と言える。

「そんなことがあった次の日も休校にならないとは」

「驚くのはまだ早いぜ」

 まだ早いのか? 既に俺はかなり驚いている。

「これは俺も学園のネット速報で知った話なんだが、東京湾で海戦があったんだってさ。ここの港から小さくだが見えたんだぜ」

「何だ、そんなことか……」

「知ってたのか?」

「いや、そこで戦ってたのは俺たちだよ」

「マジかよ」

「大マジだ、全く厄介な仕事だったぜ」

「それは戦利品と思ってもいいんだな?」

 さっきから横に立っているイリスを指す。リアはニルの所にいる。

「どうかな。今日、その件で学園長に呼ばれてるんだよ」

 学園長と聞いた瞬間に顔が一瞬こわばる。

「ご愁傷様だな、武運を祈るよ」

 何で武運なんだ?

「戦うつもりはないんだがな……」

 俺は苦笑いし、軽く流す。

 しばらくするとクラス全員が揃うが、余った椅子を持って来て俺の横に座っているイリスを二度見するも、問い詰められることはなかった。

 それからホームルームの後で午前授業が全て自習になったことを伝えられた後でコアラに俺一人だけ呼び出される。

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