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おこめくんは茶碗入りしたい  作者: 高端 朝
水分過多編

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31/32

31話 異変は大変勘弁

「何だァテメェらは?」


「コイツモイキナリケンカゴシカ……」


というわけで、ぼくとみずまぜこむぎちゃんはでぃーじぇーかになべくんにおしえてもらった『おこめになみなみならぬしゅうちゃくしんをもってるやつ』がすむ、やっっっっっすいこぎたないあぱーとにきていた。


そのたべものはふきげんそうなひょうじょうで、ちょうどたてものからでてきた。


ぼくはかけあしでかれのまえにすべりこむ。


「きみがしおぱんくんだね?」


なぁるほど。かれが『らいす・おぶ・らいふ』のそうせつしゃか。おいしくなさそうなかおだなあ。


「ああ?確かに俺ァ塩パンだが、これから仕事行くんだよ。どいてくれ邪魔だ」


「ほう……?しごととは?おこめにかんするもの……かな?」


かれはふきげんそうなかおをさらにふきげんそうにゆがめた。そのようなみにくいふぇいすではもてることなどふかのうであると、かれはしらないみたい。かわいそうに……。


「なんなんだテメェら」


「ぼくはこのせかいのみらいをすくうきゅうせいしゅさ!」


「何言ってんだテメェ」


「こっちは……」


ぼくはみずまぜごはんちゃんをゆびさす。


「きゅうせいしゅのおともといったところかな?」


「カッテニオトモニスルナ。ワタシハヒマダカラテツダッテヤッテルダケダ」


「ひま……?しごとしてないにーとなのかな?」


キサマ(キサマ)……ッ!」


「あーもう、お前らのことなんてどうでもいい!」


しおぱんくんはぼくらをおしのけてさきにすすもうとする。


「やれやれ、ごうじょうなやつだなぁ……」


ぼくはこぶしにせいぎのきゅうせいしゅぱわーをこめた。ねらいは──しおぱんくんのこうとうぶさ!


「ここでしまつしてやる!おらぁっ!」


「痛ェ!」


もういっぱつ!ぱんちだ!


「痛ッェ!何すんだ!?」


しおぱんくんはあたまをおさえてあとずさる。いいきみだねぇ〜!


「オマエナニシテルンダ!?」


みずまぜこむぎちゃんはきょうがくしたように、ぼくのかたをつかんだ。


「なにって、きゅうせいしゅとしてのやくめをじっこうしているだけさ」


もういっぱつぱんちしてやる!


「こんどはしゃびしゃびみずまぜぱわーもつかうよ!」


こぶしをふりかぶる。


「おっっらぁ!」


「ウギャッ!やめろこの野郎!」


「ヤメロ!オマエヤッパリアタマガオカシイノカ!?」


「とめるなみずまぜこむぎちゃん!こいつをいかしておいたら、『らいす・おぶ・らいふ』にみらいがめちゃくちゃにされてしまうんだ!」


ぼくのぱんちですっころんだしおぱんくんが、ぴくりとはんのうする。たちあがり、ふるえるくちをひらく。


「テメェ……何故俺たちの組織んこと知ってやがる……」


「は……?」


そしき……だと?


「そうか……テメェしゃびしゃびだからなんの食いもんか分からなかったが、お米だな?いや、正確には水混ぜご飯か」


そんなはずは……ない。なぜ……そしきが?


「ならそっちの水混ぜは……小麦か……?そうかテメェ小麦か!」


こいつ、なにをいっているんだ……?


と、とにかくなぐらなきゃ!


「お、おらぁ!」


「痛っい!痛ェ!」


もっとだ……もっとぱんち!ぱんち!ぱんちだ!


「ぱんにぱんち!ぱんにぱんち!しおぱんにぱんち!!」


こぶしにいたみがはしり、みずがにじんでもぼくはなぐりつづける。


しおぱんくんはみずまぜこむぎちゃんのほうをむいてさけんだ。


「俺はお米の破壊を目的とする組織の者だ!テメェ小麦なら俺を助けろォ!」


「そんなはずはないんだ!ありえないんだ!」


「ナンダッテ!?ナニガアリエナイ!?アーモウ!トニカクトマレバカ!」


「このじだいにそしきがそんざいするはずがない。ぼくは……そしきそうせつよりもかこにとんできたんだから……!」


じけいれつが……じくうが……おかしい!!いへんがおきている!!!


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