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おこめくんは茶碗入りしたい  作者: 高端 朝
水分過多編

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28話 現代☆戦え時空管理局!

食歴一〇二六年。時空管理局司令本部では、慌ただしい喧騒が渦を巻いていた。


ポークウィンナー警備課長が言う。


「街は焼け野原だ……!」


焼き芋オペレーターが叫ぶ。


「アメリカ支部が……壊滅!?中国支部まで!?」


マテ貝参謀長が怒声を上げる。


「救助活動はまだ始まらんのか!」


湯豆腐オペレーターが慟哭する。


「救助隊はみんな死んだよ!」


『ライス・オブ・ライフ』の猛攻が始まったのだ。奴らは街を破壊、そして時空管理局を乗っ取り、あらゆる時代のお米を調理しようと企んでいる。


時空管理連盟は見誤っていた。まさか我の強過ぎる『ライス・オブ・ライフ』メンバーらが手を組むなど、夢にも思っていなかった。


「オイ、第三万九千七十七部隊がやられたってホントかよ?」


沢山の職員が言葉を交わし、怒号が飛び交う中、自分に向けられた声の主がどこにいるのか、ちゃーはんくんは探すのに手間取った。


「俺もスモア副局長代理から聞くまで信じられなかったよ。第三万九千七十七部隊は精鋭だったのになあ」


同期のベーコンエピに返事をし、味気ないどこにでもあるようなデスクに視線を戻す。


パソコンに映る時空跳躍機の使用履歴から、先ほど水混ぜご飯くんを跳ばしたという項目を消去した。


「精鋭ったって下から数えた方が早いだろ」


「それでも精鋭は精鋭だ」


不毛な会話を切り上げようと「ちょっとトイレ」と立ち上がる。


「あ、じゃあ俺も」


ちゃーはんくんは「めんどくせえ」と思いつつも、仕方がないので尿意もないまま小便器の前に立った。


ベーコンエピが何気なく呟く。


「そういや『ライス・オブ・ライフ』の創設者って誰なんだろな」


ちゃーはんくんは自分がシッコをしていないことがバレぬよう、強いて声を大きくして答えた。


「お前マジか?時空管理局にとって奴らは最重要組織だろう」


「不勉強なもんで」


「はぁ……『ライス・オブ・ライフ』の創設者は水混ぜ小麦ちゃんだ」


なぜちゃーはんくんが水混ぜご飯くんを過去に送り込んだのか。その答えは、標的と同じ悲劇に見舞われた存在だからだ。


ベーコンエピの長い尿が尽き果て、トイレを後にする。


元の部屋に戻ると、何もない。跡形もない。


時空管理局司令本部は地獄の寿司職人スターゲイジーパイによるイクラ軍艦隊の砲撃を受け、灰燼と化していた。


そして、艦隊の一斉掃射第二陣が始まる。


「おこめ、頼んだぞ」


ちゃーはんくんの周囲が、白い光に満ちていった。


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