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おこめくんは茶碗入りしたい  作者: 高端 朝
水分過多編

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23話 時空管理局

「わったーふぁっく……」


おどろきのあまり、えいごがでてしまった。じぶんのごがくにたいするさいのうに、いまきづいたのだ。


ぼくは、かいがいにいってもおいしいおんなのことちゃわんいりすることができるだろう。


みずまぜごはんでさえなければ……。


でも、いまはそれどころじゃない!!!


「『じくうかんりきょく』きんむ……!?」


「そうだ。俺は時空管理局員だ」


「や、やー……」


そんなしごとがそんざいすることさえ、ぼくはしらなかった。


しかし、それをさとられるわけにはいかない。ぼくは『はくしきなしんし』としてゆうめいなのだ。ばれたらあかっぱじだ。


「そんなに驚くことか?扱う案件は特殊といえば特殊だが、ただの公務員だぜ?」


ちゃーはんくんのかおはじしんとじことうすいにみちていて、きもちがわるい。


このたいどは、けんそんしているようにみせかけて、しょうにんよっきゅうをみたそうとしているたべもののそれだ。


「しんそこけいべつするね」


「えっ?」


「おっと、ついほんねが……」


「貴様ッ……公務員は大事な仕事だろう!どこに軽蔑する要素があるッ!?」


「それで?どうしてぼくをたすけたんだい?たしかにぼくは、いまこのよからさるにはかっこよすぎるとはおもうけど、それだけがりゆうじゃあないんだろ?」


めのまえのいためものはためいきをついた。


「そうだ。今さっき説明した通り、『ライス・オブ・ライフ』は最早看過できる存在ではなくなった」


「それとぼくのなにがかんけいあるんだい?」


「おこめ。お前にはこれから『タイムトラベル』してもらう。過去の、まだ強くないライス・オブ・ライフを潰せ」


「えっ……は?」


「驚くのも無理ない。どうやら時空管理局のことを知らなかったみたいだし……」


「……へぁっ!?」


ば、ばれていたのか……!?


なんてどうさつりょくだ。なんとかまきかえさないと……!


「む、むりだね!そんなことは!ふかのうだ!」


「何?」


じかんにかんするちしきをひけらかすときだ!


「ぼ、ぼくしってるよ!『たいむとらべる』してかこをかいへんすると……」


「時間軸が枝分かれする、か?」


「そう!だからけっきょく、いまぼくらがいるげんざいがかわることはないんだよ!えいがでみどりいろのきょじんがいってた!」


「その映画の監督……物理学に詳しいのかは知らんが、ソイツはタイムトラベル経験者か?」


「そ、そんなわけないじゃん!」


「だったら心配無用だ。時に主流の理論は現実を捉え切れない。俺は時空管理局員として実際に過去に渡ったことがある」


「つまり……?」


「過去を変えれば、現在も変わる」


びっくりぎょうてん。そらをみあげてしまった。いや、そらはなかった。はいいろのこんくりーとのてんじょうがこんにちはしてきた。


「でもどうしてぼくが?」


ちゅうかりょうりは「ああ、その説明がまだだったな」とわらった。


「実はタイムトラベルにも制限があってな。“未来を絶たれた存在”しか時間移動することはできないんだ」


……ひどいわるぐちがきこえたぞ?


「水混ぜご飯になってしまったお前にはもうその先の調理のしよう……つまり未来は無い。そういう奴だけがタイムトラベルしても時間の影響を受けないんだ」


「もしちょうりのしようがあるたべものがかこにいったら?」


「時空歪曲に巻き込まれた食べ物は、良くて廃棄処分。最悪の場合イギリス料理になってしまう。ここで言うイギリス料理とは……」


「わ、わかったよ……なんておそろしいんだ」


せすじにおかんとおぞけとひやあせと……とろみのあるたいえきがながれた。


「でも、きみもかこにいったことがあるんでしょ?いかないの?」


「ああ。“今”の俺には未来があるからな」


「そう。よくわかんないけどわかったよ」


「行ってくれるか?」


「う、うん……このじだいのらいす・おぶ・らいふにかてないなら、かこにいくしかない!そしてぼくは、げんざい・かこ・みらいをすくうえいゆうになる!」


おんなのことちゃわんいりできないなら、せめてえいゆうくらいにはなっておきたいものだ。


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