17話 水混ぜご飯くんは茶碗入りしたい
ぐちゃり、ぐちゃり。
ぼくはみずまぜごはんくん!
いつかおいしいおかずのおんなのことおなじちゃわんにはいるのがゆめ!
おや?きょうもおいしそうなこをみつけたぞ!
「こんにちは!ぼくはみずまぜごはんくん!」
「えっ……えっ?なんて?」
「ぼくはみずまぜごはんくん!きみは?」
「えっ……水混ぜごは……えっ?わ、私はとんかつですけど……え?」
「とんかつちゃんか〜おいしそうななまえだね〜!」
「え、ああ……はい」
「ねえとんかつちゃん!ぼくとおなじちゃわんにはいろうよ!」
「ハァ……セクハラですか?言っときますけど私、結婚してるので」
「ほら、ちゃわんだよ!こっちにきて!ほらほら!」
「や、やめてください!あっべちゃべちゃ!べちゃべちゃ嫌!サクサク衣が!私には……私には……!」
「ほらほらほらほらほらほらほらほらほらほらほらほらほらほらほらほらほらほらほらほらほらほらほらほらほらほらほらほらほらほらほらほらほらほらほら」
「やめたまえ!とーーーうッ!!」
「ぎゃあああああああああ!!」
「どうだ参ったか!私のとんかつに手を出すなど愚の骨頂!去れ悪党!」
「あ……ああ……あ……ぎゃ……あ……あ……なにを……した……?」
「ム?フハハッ貴様身体が縮んでいるではないか!どうやら水を含み過ぎているようだな!」
「塩さん!ありがとう!ぎゅっ♡」
「フハハッ美味しいとんかつ……やはり君は彼のような水混ぜご飯やソースのようなしみったれた、特定の場でしか役に立たない食物などではなく私のようなどんな食べ物にも入っている、食材本来の味をひきたてる者こそ似合う。おっとすまない……水混ぜご飯など誰も欲しがらないね。これは失敬」
「塩さんかっこいい!」
「な……なぜむきぶつであるしおに……いのちが……ぐあ……」
「フム。死んだようだな。さっ帰ろうかマイハニー……いや、マイポーク♡」
「はいっ♡」
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BAD END……?
あざます!
次回は明日10日に投稿します




