表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
クロデ組合不動産  作者: いぬよし
77/86

第77話 バスの中です

 バスが動き出すと、心なしか童歌のボリュームが大きくなるような気がする。

 なんだ?レーダーか?

 お約束に従うならば、音が大きくなる方に鈴ちゃんがいる。そういう判断でいいのだろうか?


 バスが向かっているのはクロデ不動産方面。ということは、まだ、鈴ちゃんは家にいる?


 ガン


 と音の衝撃を受ける。

 眩暈に似た音の影響を振り払うよう首を振って、樹は慌てて急に歌を大きく聞こえさせたものを探した。


 バスの窓から見える範囲をキョロキョロ見回す。街行く人々の顔のなかに鈴ちゃんはいない。

 すれ違うバス。

 その中に、あれ、あれがそうかも。鈴ちゃん?鈴ちゃんじゃない?鈴ちゃんだよね。


 向こう側から鈴が、バスの窓に両手をつけて、意外そうな顔、どんぐり眼で樹を見ている。


 目が合ったように、樹には思われた。そして、同時に樹は、ひっ、と息を飲む。


 手が、

 窓から見える鈴ちゃんの右手が真っ黒。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ