殴り書き
夜一人になると空っぽになる時間がある
何が辛いわけでもない
だから余計辛い
そうして考えていると自分の中から何もかもが無くなる時間がある
消費するようにただ毎日を過ごすから公も私も分からない
時間の感覚だって薄れていく
いつの間にか朝を迎えているから休んだのか休んでいないのかもわからない
自分は疲れているのか
それとも無機質に今日も私を演じているのか
何もかも麻痺していつしか私は誰なんだろうと迷子になる
明るい私が私と言う人がいる
元気な私が私と言う人がいる
皆が求める私を無意識に演じているから本当の私が何なのかわからなくなる
何重にも覆った仮面のように
剥がしても剝がしてもそれは私であって私じゃない
本当の私はどこなんだろうとふと考えてしまうから誰もいない真夜中は空っぽになる時間がある
夜は魔性だ
夜は怖いんだ
夜が襲ってくるんだ
夜が本当の私を暴こうとするんだ
本当の私を見つけたいのにそれが怖いから夜は怖いんだ