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 反省会


「では、これから、第一回『追放ざまあ失敗反省会』を行う。では、みんな、ジョッキを持ったな。かんぱーい!」


 あたしたちはエールのジョッキをぶつけて乾杯する。

 どうでもいいけど冒険者にはこれにもルールがあって、同じ高さでジョッキをぶつけないといけない。少しくらいの上下差は見過ごされるけど。なんか乾杯マナーで、偉い人よりジョッキは下げてぶつけるとかいうものが昔あったらしく、冒険者はみんな自由で上下関係はないって事で同じ高さでぶつける事になってる。年取った冒険者とかはこれで揉めて刃傷沙汰にもなった事があるそうだ。けど、こっちがへりくだって下からぶつけても絡まれるっていうのがわけじゃないけどわかんない。あたしはゴツイ男と違って手足は短いからわざわざジョッキを高く上げるのは面倒くさいのよ。いつも乾杯するときに考える。ダンがこういうのにうるさいから。じじいかよ。

 けど、第一回っていうのはよくないわ。なんか何回も追放するみたいじゃないの。あたしはなんかアストリアさんを見てていてたまれなかった。わざわざ人を逆境に追い込んで見てるのは心が痛む。みんな冒険者だから事あるごとに理由をつけて飲もうとするけど、今回は反省会って体だけど、多分つまみ話はアストリアさんの事になる。


「はい」


 あんまり喋らないリコッタの反省点。なんなんだろう?


「救出に向かうのが早すぎた。アスが疲れて何発かぶん殴られるまで見とくべきだった。そしたら、もっと凄く覚醒できたと思う」


 酷い。この娘可愛いのにサイコパスかよ。それともドS? もっと凄いマザコンに覚醒? 『ママー、お漏らししちゃったパンツ洗ってー』頭に幼児退行したアストリアの姿。イケメンだから絵にはなるのか? いや、あたしはそっちの世界には興味ない。


 ダンが腕を組んで応える。


「まあ、確かにそうかもしれないが、あれ以上見ててもアイツが強くなったりはしなさそうだったから、俺らには時間の無駄だっただろ」


「成人男子が泣いてるのみるのレア。なんかほっこりする」


 やっぱドSや。もうこの話は放置決定。


「それより、あたしたちがした事って犯罪ギリギリなんじゃないの?」


「おまえしらんのか?」


 バルが素っ頓狂な声を上げる。バカにしてるの?


「ギリギリじゃなくて、まんま犯罪だぞ。レイチェルは箱入りだな。もっと常識を学べ、ガハハハハッ」


 ガハハハハッじゃねーよ。犯罪なら止めろよ有識者!


「じゃ、追放はこれで終わりって事ね」


「いや、まてよ。ほら来たぜ」


 ダンが顎で指した方から歩いて来たのはギルドの受付嬢のリリーさん。ジョッキ片手にテーブルにつくとジョッキをあたしたちのジョッキに当てて一気に飲む。もう、仕事終わったって事?


「今はオフ。リリーは自由よ。企画通った。ギルドがバックアップする事になったわ。担当、私なんですって。追放どっきりでしたーって言う時に上手くやれるのは君しかいないって言われたわ。マスターおかわりっ!」


 なんだか荒れてるなー。ていう事は、あたしらの『追放ざまぁ』をギルドがバックアップしてくれるって事? 嘘でしょ!


 


 読んでいただきありがとうございます。


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