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照らす雨

作者: 雑食紺太郎
掲載日:2020/02/13

音楽にのせるように頭の中で読み流してみて下さい。


 ふらり、ふらり、雨が降る。

ぽつりぽつりと音がする。耳を澄ませながら目を瞑る。


雨足が早く急ぎ足。行かなきゃ、行かなきゃーー今すぐ。

行こうか、行こうか。君が待ってるあの場所へ。


ゆらり、ゆらり、揺れている。

水面が明かりにてらされている。希望の光のように。

月が明るる、そんな時は固定されたように動かない。


 時間も思考も停止して、何もなかったかのように消えている。触れることも叶わずに、まっさらだ。


いつの間に僕の元を去ったのだろうか。


ゆらり、ゆらり、揺れている。


影が差す、光が明るる。そんな時は、影が濃く残される。

僕たちを拐っていく。足に絡み付き、自由を奪う。

常識という名の枷に囚われて、動けない。


『動け、動け!動け!動け!動け!動けよ!!』


叫んだ。動き出したいという一心だけで、叫んだ。

声が枯れるまで、叫んだ。

雨の中叫んだ。冷たい雨に打たれながら叫んだ。

時間さえ忘れて、ひたすら心を叫んだ。


『っーー!?』


声が枯れた。そんな時は、天を見上げた。


雲を押し退け、太陽が顔を出して輝いていた。

僕たちの心も照らしてくれている。


モヤモヤが、晴れていく。

天と同じように、僕らの心も晴れたんだ。


ねぇ、見てるかい?


『僕の心は救われたよ……』


明かりが照らした雨の中を叫び続けた。


僕の心は晴れやかに晴れ渡っていた。


ありがとうございました。

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