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 『人類』は最早進化することはない。 


 これ以上科学技術が進もうが、新しいものを発見しようが、先はない……。


 空を飛べたとしても、宇宙を気軽に旅が出来るようになっても、瞬間移動が出来るようになっても……それらは『人類』がしている事ではなく、『機械』によってなされている事。それすなわち、『機械』の進化である。 だが、歴史を考えれば仕方のないことなのかもしれない。


 ーーしかし、それを許さない者がいる。


 それは、人類進化のために地球を作り出した『神』だ。


 『神』は別の世界で、猿から知性のある『人類』に進化することを確認し、それらが絶滅するまで見守った。


 その世界の『人類』は科学技術はもちろんのこと、その先の魔法技術までも自力で開発していった。そして、魔法を自由に扱い、不老不死に近い存在となった。


 だが、そんな『人類』はあっけなく滅んでしまった。


 その原因は『世界の魔力』の枯渇だ。技術革新や人類全体が使う魔力量が世界の魔力回復量を大きく上回ったせいでそうなってしまった。


『人類』の進化を見守ってきた『神』は酷く落胆した。


 外敵に滅ぼされるでも無く、未知の病に侵されるでも無く、ただ自滅しただけ……何より『人類』は『世界の魔力』が減っている事に、最後の最後まで気付けなかったのだ。


『神』はなぜ『人類』が最後まで気付け無かったのか色々と調べてみた。


 結果、わかったことは『世界の魔力』を感じ取れるのは『神の位』の保持者のみだけで、『人類』は感じ取れないどころか存在事態知らなかったのだ。


 それならばと『神』は考えた。


『世界の魔力』などという物を全く気にせずにすむよう『人類』の使用する量を何百倍も上回っているようにして、見守っていた『人類』が発生した惑星の状況を完全に再現した世界を作ればいい、そんな風に『不定形の神』は世界を作った。

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