1/1
prologue
どうも初めまして。向日葵と申します。
これは、私が記憶をそのままの形で残したいと思い、作った、小説というよりは記録のようなものです。
今から私が書き記すものは、残念ながら皆さんが求めるような素敵な恋愛物語ではありません。
しかし、この物語にたまたま出会い、たまたまこのページを開き、たまたまこれを読んでくださっているあなたに愛することがどれだけ幸せか、離れることがどれだけ辛いのかということを分かってほしいと思っています。
ちゃんとした小説を書くのは初めてなので拙い文章ではあると思いますが、どうぞよろしくお願いします。
もし、あなたに出逢えてなかったら。
きっとあんなに辛くて苦しい思いもしていなかった。
あんなに涙を流すこともなかった。
あんなに周りの人に迷惑を掛けることもなかった。
でもそれと同時に、もしあなたに出逢えてなかったら
こんなにあったかくて幸せな思いも
こんなに人を愛することも
こんなに人の温もりが安心するということも
こんなに自分のことについて考えてくれる人がいるということも
知ることはなかったでしょうーーーー…。