「悪い子はいねーかー!」
「ギルドまでの距離を無くせ、『距離』」
まあ物理的に距離が無くなる訳もないので厳密にいえばこの言い方は正しくないんだよな。縮めるが正しいと思うけど演算面倒だしいっか。一歩踏み出せば、
「よーしギルドに到着ー」
【とーちゃくー】
それで終わりだしな。久しぶりに来るし扉を派手に開けるか。
「悪い子はいねーかー!」
【どーん!】
「お、メイさんを久しぶりに見た気がする」
「実際に久しぶりじゃね?」
「キャーメイサーン」
「第一印象から決めてました結婚を前提に付き合ってください」
「よっす久しぶりー。そして最後の人、俺にはフィー以外考えられないんでね。すまんが断らせてもらうよ」
【お断りー】
「ですよねー」
「流石っすわ」
「キャーメイサーン」
「し っ て た」
中にいた奴らと適当に話しながら依頼ボードを見てみるけど……うーん、どうすっか。
「そこで速攻でSランクの依頼見に行く辺り流石としか言いようがないな」
「まあメイさんですし?」
「キャーメイサーン」
「……あんたそれしか言ってなくない?」
「褒めてもナニも出ないよ?」
「「「いや褒めてねーよ!?」」」
コントみたいな事してるし、彼奴ら芸人に向いてるかもしれないな。そんな事はさておき王都の近くで討伐……お、いいの見っけた。早速受けるか。てな訳で受付に行く。
「どもー、これお願いね」
【おねがいー】
「……Sランクのを軽く受けられるのは貴方ぐらいですよ、まったく」
「あれ?じゃあもう受けなくていいのかにゃー?」
【にゃー?】
「ぐっ……」
答えは分かりきってるのでニヤニヤしながら聞いてみる。すると案の定言葉に詰まっている。まあ王都にゃ俺とフィーしかSランクいないからね、仕方ないね。
「ま、Sランクは報酬高いからこれからも適度に受けるさ」
「……そう言っていただけると助かります」
よし、終わったみたいだしさっさと行くとするか。
「ティア、さっさと終わらせるぞ」
【がってんだーい】
「お気をつけて……って言うだけ無駄ですかね」
「わはは、俺を誰だと心得ている?天下無敵のメイ様であるぞ?」
【天下無敵ー】
「……ですね。では、頑張ってください」
じゃあ久しぶりに暴れるか……久しぶりの『魔の森』でな。