表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/20

「……かくかくしかじか」

うーん、嬢さま……改めエルザは倒れてる。おおエルザよ、(子供の双子に)やられてしまうとは情けない。その双子はフィーバー状態。雷落とすのはやめてくれよ? この二人は無理だし、メイド……改めクレアは電波系だし、ティアを起こすのはない。うん、フィー以外ありえねぇな。


「なあフィー、一体何があったんだ?」

「……かくかくしかじか」

「まるまるうまうま、か」

「へのへのもへじでございます」

「つるにはまるまるむし……と」


まあ予想通りだった……。つまりまとめると

四人で自己紹介をする(精霊は契約者以外見えな

い。フィーは例外)

エルザがクレアに紅茶を入れるよう頼む

双子が『透明インビジブル』を使って背後からエルザに突進

倒れた拍子に頭を打って気絶

フィーバー!←今ココ

そのうち目を覚ますだろうから放置して俺も紅茶飲も……んー、中々に美味しい。


********


「「ごめんね、お姉ちゃん」」

「………………ええ、いいですとも、ええ」


全く悪びれない様子の双子にエルザはイロイロと諦めたようだ。


「よし、じゃあ景気付けにロシアンルーレット(

クッキーver)をやろうぜ」

「……ん、負けない」

「「私たちが勝つんだから!」」

「面白そうでございますね」

「……え、ろ、ろし?」


若干一名分かってないけど無視して準備をする。とはいえやり方が分からないと面白くないので説明もしておく。


〜少年説明中〜


「…………ほ、本当にやるんですの?」

「大丈夫大丈夫、辛いだけだから。ちゃんと致死量には達してない量だから」

「その言葉で余計に不安ですわ!」


でも残念、多数決で決まるのさ。皿の上には六枚のクッキー。見た目は同じ、ハズレは一つ。さて、ここはやっぱりエルザに引かせないと面白くないよな……という訳で『確率プロバビリティー』発動。メイ、フィー、リリ、ルル、クレアがハズレを引く確率を極限まで下げ、エルザがハズレを引く確率を極限まで上げ

る。よし完璧。


「じゃあせーのでいくぞ」

『せーの!』


全員が一枚ずつ取りさっそく食べる。うん、美味しい。さーて、エルザが引いたかなー?


「……ん、美味しい」

「んー、美味しいよ! 妹よ、無事か?」

「私のも美味しい!」

「これは、かなり美味しいですね」

「…………」


おや、エルザの顔色が……?


「か、かりゃいでしゅわ……」


涙目になってるし、流石にこれ以上は止めておく

か。飲むだけで元気になる不思議な水を飲ませてようやく落ち着いた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ