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【すぅー…………んむ……】

「あの……依頼料は、いくらですの?」

「ん? …………ああ、そういえばそうか」


やべ、全く考えてなかった。でも昨日のは偶然だ

し、今日のは確認しただけだし……。


「そだねー……銅貨二枚かな」

「えっ……それだけ、でいいんですの?」

「もちろんさー」

「……噂通り、ですね」

「知っているの? クレア」

「はい、お嬢様。噂曰く――名も無き店は格安で依頼を受けてくれる、と」

「ほーん、そんな噂あったのか。まあ本当のことだしいっか」


やっぱり金がかかり過ぎるのは良くないと思うん

だ。格安の方が客受けがいいと思うし。あ、因みに銅貨一枚は元の世界(地球)で言うと百円な。


「では、これで」

「はいよ……さて、これで依頼は終わりっと。お茶でもしていくかい? お菓子程度なら出せるけど」

「そう、ですわね……クレア?」

「お嬢様の仰せのままに」

「そう……なら、用意してもらっても?」

「りょーかい、向こうで双子の相手でもしといてくれていいぜ?」

「気が向きましたらね」


ちっ、双子の相手は面倒だから押し付けようと思ったのに……まあいいか。どうせあいつら(リリとルル)の方から突撃でもするだろうし、放置だ放置。


「では先に行ってますわよ」

「お先に失礼します」


二人とも行ったし探すか……確か『空間エアルスペース』で創った適当な所にポイしておいたはず……。


********


さてと、無事にクッキー見っけたからリビングに行ってみたら……なんとそこには――


「「わははー、我々の勝利だー!」」

「きゅー…………」

「ズズ……中々に美味」

「感激の極み」

【すぅー…………んむ……】


お嬢サマーはうつ伏せで倒れ、双子はその背中に乗ってエレガントなポーズを決め、フィーは紅茶を飲み、メイドは看過し、ティアは寝ている。いったいどうしてこうなったし……。

双子が決めている「エレガントなポーズ」は某空気を読める女性のフィーバーです

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